その一 ご挨拶

当日プログラムに掲載された、宗家の挨拶です。(全文)



挨              拶


                                     征憲流八橋吟詠会総本部宗家 橋本征憲


月の美しい爽涼清燈のよき日、日本コロムビア株式会社御後援の下、
橋本征憲吟道四十五周年記念として、本日ここに『征憲流 吟詠の祭典』
が開催できます事は、私のもっとも欣快とするところでございます。
吟詠の道は厳しく又遠く、一つの壁を打破ると又大きな壁に阻まれ苛まれ、
気がついて見ると四十五年、その間挫折しそうな時も幾度か・・・・・・・・
その私が奮起し邁進出来ましたのも長年苦楽を共にしてきた
一門幹部と、会員一同の支援と協力のお陰と感謝、感激致すのみでございます。
本日の大会に際し、大勢のコロムビア所属の諸先生方の協力を戴き、
又特に今回私の長年の念願で有りました、榊原静山先生率いる、
榊原舞踏団の特別賛助出演が実現し、
必ずや本日の舞台に華を添えていただけるものと確信致しております。  
今春、コロムビアレコードより野村耕三先生作詞、市川昭介先生作曲『勧進帳』を
発売させていただきました。そして又、急遽この度、
野村耕三先生作詞、櫻田誠一先生作曲『人生奥義』を吹き込み、
九月二十一日全国発売させていただく事になり、私の吟道四十五周年記念曲として
受けとめ、本日この舞台にて初披露させていただける喜びと、
責任の重さを痛感しております。 この作品に関しましては、
日本コロムビア株式会社邦楽部長、好田輝之先生、並びに
作詞家、野村耕三先生及び関係各位に対しまして、
深く深く感謝致し厚く御礼申し上げます。
橋本征憲「一曲入魂」の精神で歌い、吟じ、我が吟道に悔い無き足跡を残すべく、
頑張る所存でございますので、今後とも皆様方の熱きご指導、ご協力を切にお願い申し上げます。
尚、北は北海道、南は四国、九州に及ぶ遠方各地より応援の諸先生方並びに、
ご後援の皆様に対し心より厚く御礼申し上げ挨拶とさせていただきます。




主催者挨拶



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