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 震源地となった野島断層の地上に露出した延長9qのうち140bをすっぽり建物で覆っている保存館(国の天然記念物)を、解説付きで見学しました。
 右にずれながらせり上がっている断層の様子がよく分かります。窓の向こうから続いている生け垣のズレも奇妙な感じです(左写真)。
 しかしこの建物、住民が同じ敷地の仮設住宅に住んでいる時に、建設工事が行われたため怒りをかっており、地元の人は一度も行かないそうです。
 また、少なくなった来訪者を増やすため、なぜか風力発電用の風車一基を建設しました。
 行政の被災者支援軽視がここにも表れていました。
 新築した家を壊して建て替えるためにかかった費用は20億円以上でした。
 また、縦に細長く、幅200bという狭い町(面積20.9f)に、今まで一本縦走していた車道(右写真)を、さらに二本増やす工事も強行しています。
 地元の人から、「このような一方的なまちづくりによるコミュニティーの崩壊や住居形式の激変などによる高齢者への影響が心配だ」という声を聞きました。
 今、宮城県の地震による被害と今後の動きが心配ですが、ちょうどこの時、私たち、日本共産党区議団は、第45回自治体学校(徳島)に参加しており、7月27日には「現地分科会」として、8年半前におきた阪神淡路大震災の震源地である淡路島北淡町と神戸市長田区等を視察しました。

 
 被災者対策の弱さ痛感
 漁村集落である北淡町は、震災で全壊308戸、半壊198戸、死者26人の被害を出しています。
 2〜3年後には、約100戸が新築しましたが、町は、住民との合意がないまま、「震災復興土地区画整理事業」を強行し、家の建て替えをすすめました。
 このため、怒った住民が町当局と激しく対立したことは報道もされています。
  
2003年8月
 bW

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          地元住民が一度も行かない 
              野島断層保存館

 


阪神淡路大震災の跡をたどる(その1)
住民の合意のないまま強行された復興事業を目のあたりに
【兵庫県北淡町(淡路島)の視察報告】