OPEN YOUR ・・・


 

エピローグ

 

 

 暑い夏が過ぎる頃、一枚の葉書と二枚のチケットが青島の元に届いた。

 差出人は時田敦。

 季節はずれの残暑見舞いには、ライブ会場までの地図と彼の近況。

 

『俺、もう一度やってみるよ。たとえ僅かでも俺の歌が聞きたいって人がいる限り、

音楽は止めないつもりだ。何処までやれるか判らないけど、唯が残してくれた詩と一緒に

頑張ってみるよ』

 力強い字で書かれた文字をみて、彼はもう大丈夫だと室井が言った。

 

 

 そして再び季節が流れて。

 吹きすさぶ風に冷たいものが混じる頃。

 ある街角で、待ち合わせらしき女の子達がはしゃいでいる。   

 彼女達の話題は、街に流れる音楽の内、最近特にあちこちで耳にするようになった

ある一つの歌の事。

 優しく切ないラブソング。

 柔らかなテノールがリズムに乗って流れて行く。

「あ!私この歌好きなんだ」

「私も。最近よく流れてるよねこの曲」

「でもこれなんて曲なんだろう?知ってる?」

「さぁ?」

「『OPEN YOUR…』っていうんだよ」

「え?」

 聞こえてきた声に少女達が振り向いた時は、もう声の主の姿は無く。ただその視界の端に、

翻るグリーンのコートだけが映っていた。

 

 

 彼女が創り。

 彼が歌う詩。

 歌は風にのり、街をゆったりと満たしていく。

 そこに住まう全ての人たちの心へと。

 

 

「お待たせしました!」

「遅かったな」

「すみません、出掛けに通報入っちゃって」

「それじゃ、行こうか」

「はい!」

 

 

 OPEN YOUR…

 二人の間に

 もう扉は要らない。

―END―


ここまでお付き合いくださいまして

有難うございました♪

ハイパーリンクはやっぱり書いてて楽しいっす♪

特にこの時は思いっきり趣味に走ったし(笑)

「きらきら〜」と「はぐれ〜」を

しらない方には、申し訳なかったですが、

両方とも良いドラマですので、機会があったら見てやってください。

なお、その際登場人物の性格等に若干の違いがあるかも

しれませんが、まぁ、御愛嬌ということで…(大爆)