三浦リカ
11月15日生まれ
身長157センチ 体重47キロ(当時)





三浦リカ演じる佐久間ひとみは “特ダネを追うがいつも失敗ばかりしているフリーカメラマン(20歳)” という設定。
本作品のテーマが「復讐」という重たい設定ながら、ドラマが暗い空気にならなかったのは、
彼女の可愛らしい明るいキャラがバランスよくミックスされていたからであろう。

情報通で鉄十字団の情報などをいち早くキャッチして山城家へ知らせにやって来る。
そしてそこからドラマが展開していくパターンが多かった。(1話、2話、3話、8話、23話、26話、27話、29話、31話、36話、37話、39話)

またひとみは山城拓也(スパイダーマンの正体)の恋人という設定であるが、劇中でそれらしい描写はほとんど無い(※)。
「彼ったらこの頃ちっともデートに誘ってくれないのよ」(11話)。「どう、これからデートでもしない?」(14話)
などそれとなく恋人関係を臭わせる言い回しはあるにはあるのだが、
一方的にひとみの方からアプローチしているだけで、拓也のほうから誘うシチュエーションは一度もない。
さらにフリーカメラマン稼業が辛く主婦の座に納まろうと、いきなり拓也にプロポーズをするが、あっさり断られたり(5話)、
拓也に女性の影がちらつきヤキモチをやくといったシーンもあった(10話、20話、32話)。
ようするに、ひとみは拓也に夢中だが、拓也のひとみに対する気持ちがいまいちはっきり伝わってこないのだ。
これでは恋人関係だとは言いがたい。
但し最終話(第41話)でアマゾネスの口から、「恋人を助けて一安心といったところだなスパイダーマン、いや山城拓也!」
また劇場版ではインターポール間宮重三が、「山城拓也君だね、君の恋人とご妹弟はお預かりした」
と、意外な人物が発した台詞から、“ひとみと拓也は恋人の設定である” ということが立証されている。

(※)参考までに8話「世にも不思議な昔ばなし 呪いの猫塚」の準備稿「呪いの墓!甦える怪猫獣」の中には、
怪猫獣との戦闘により傷ついた拓也を見舞った時のひとみの台詞、
【「・・・死んじゃ駄目よ。私、今はっきり判ったの。あなたが大好きだってことが」・・・目に涙を浮かべたひとみ、拓也に縋りつき嗚咽を漏らす。】
という、拓也に思いをよせる具体的な描写があったのだが本番ではカットされている。

フリーカメラマンという職業柄、週刊ウーマンにも出入りしており、吉田冴子(アマゾネス)は上司にあたる。
その為、拓也がスパイダーマンではないかと疑ったアマゾネスが、ひとみに拓也の身辺を探らせたこともあった(6話)。
取材の足はもっぱら拓也の運転するオートバイ(2話、8話、18話、26話、28話、40話)、
時には拓也を照明の助手としてこき使うこともあった(12話)。

三流カメラマンというのが子供達の間での評判(34話)だが、
『週刊ウーマン』「小林幸太郎&BB5特集」(7話)と『週刊新報』「野生の少女花子チャン」(33話)で
ひとみの撮った写真が誌面に掲載されているので、三流という評価は少々酷な気もする。


■その他に・・・
鉄十字団に襲われた時などのひとみの絶叫する表情や声は真に迫っており絶品である(2話、4話、8話、17話、24話)。
写真専門学校時代の同級生にプレゼントを買ってもらい、拓也たちの前ではしゃぎ回る姿にはあきれてしまうがなぜか憎めない(23話)。
警察に届けたお金がいつ自分のものになるか指折り数えたり、街頭カンパをしたりと、お金に対してはやけに執着心がある(30話)。
カメラ好きの伸夫少年に対し自分のカメラマンとしての信念を優しく諭すひとみの姿はシリーズ中最も印象深い(34話)。

拓也がスパイダーマンだとは知らない。
(三浦リカは13話、16話、19話を除く全話に登場した)




■スパイダーマン以外の主な出演作品■ 【70年代、80年代前半をメインに掲載しています。レギュラー出演番組の日付はその開始日】

1974年       CM/「キリンレモン」第4代イメージガールに選ばれデビュー
1975年 5月 7日 鎌倉はるなつ ★テレビドラマデビュー作品 山村美津子役でレギュラー出演 【画像A参照】
1975年10月 2日 遠山の金さん ★蕎麦屋(長命庵)の看板娘・お初役でレギュラー出演 【画像@】
1975年12月 8日 痛快!河内山宗俊 第11話「男が泣いたわらべ唄」
1975年       NHK大河ドラマ「元禄太平記」 ★初音役で出演
1976年 2月21日 影同心U 第19話「御用地図強奪」
1976年 9月18日 Gメン'75 第70話「ルンペン銀行襲撃事件」
1976年10月12日 結婚するまで
1976年12月13日 NHK少年ドラマシリーズ72「姉妹」 ★主演
1976年12月25日 サチコの幸(にっかつ) ★初主演映画公開 【画像B参照】
1977年 4月19日 ジグザグブルース ★レギュラー出演
1977年 5月27日 新必殺仕置き人 第19話「元締無用」
1977年 8月15日 水戸黄門(第8部) 第5話「秘密を握られた男・清水」 ★水戸黄門初ゲスト出演(現在では同番組最多ゲスト出演女優)
1977年10月12日 特捜最前線 第28話「恐喝・ニセ女子大生日記」
1977年11月11日 白い荒野 第6話
1978年 2月 1日 気まぐれ本格派 第15話「男だったらやってみな」
1978年 2月22日 特捜最前線 第47話「射殺魔・20歳のメモリー!」
1978年 4月22日 Gメン'75 第152話「女だけの通夜」 【画像A】
1978年 7月10日 大岡越前(第5部) 第23話「裁けなかった恋の道」
1978年11月 6日 銀河テレビ小説85「わかれ道」 ★主演
1978年11月13日 水戸黄門(第9部) 第15話「名工二代輪島塗り・輪島」
1979年       疾風同心
1979年 1月18日 時雨の記 ★レギュラー出演
1979年 4月17日 柳生一族の陰謀 第29話「女忍の密書」
1979年 5月 1日 柳生一族の陰謀 第31話「呪いの藁人形」
1979年 5月 5日 バトルフィーバーJ 第14話「美女と野獣の結婚」
1979年 5月14日 銀河テレビ小説92「人の気も知らないで」 ★直子役でレギュラー出演
1979年 8月 4日 大江戸捜査網(里見6期) 第69話「怪奇・生きていた死美人」
1979年 8月24日 必殺仕事人 第15話「その仕事の依頼引き受けるのか?」
1979年 9月17日 水戸黄門(第10部) 第6話「天下の怪盗光右衛門・駿府」
1979年10月 4日 阪急ドラマ「新婚プラス1」 ★主演
1979年11月26日 水戸黄門(第10部) 第16話「母恋し鈴鹿馬子唄・大津」
1979年11月27日 探偵物語 第11話「鎖の街 」

1980年 3月11日 江戸の牙 第24話「栄光なにするものぞ」
1980年 3月22日 土曜ワイド劇場「松本清張の地の骨 犯罪大学 入試問題を拾った女」
1980年 4月 8日 火曜劇場「愛しい女」 ★レギュラー出演
1980年 4月20日 東芝日曜劇場(1219)「朝の台所1」
1980年 6月14日 大江戸捜査網(松方1期) 第37話「故郷に偲ぶ薄幸の女」
1980年 9月 9日 服部半蔵 影の軍団 第24話「戦慄!処女のいけにえ」
1980年10月22日 特捜最前線 第183話「未熟児を棄てた女!」
1980年12月 5日 ザ・ハングマン 燃える事件簿 第4話「辱められたキャンパス」
1980年12月24日 特捜最前線 第191話「ジングルベルを聴く婦警!」 【画像B】
1980年10月29日 噂の刑事トミーとマツ 第47話「決まった!おそマツの大ギャング」
1981年 2月14日 大江戸捜査網(松方1期) 第71話「謎を呼ぶ傀儡人形」
1981年 5月23日 大江戸捜査網(松方1期) 第85話「海鳴りの里に泣く遊女・越後」
1981年 6月21日 西部警察 第85話「男の償い」
1981年 7月22日 気になる天使たち 第11話
1981年 7月31日 時代劇スペシャル「佐武と市捕物控(1) 女性連続殺人事件!花火の夜に殺人鬼が踊る」 
1981年10月14日 先生は一年生
1982年 1月30日 Gメン'75 第346話「幽霊に殺された私」
1982年 2月10日 噂の刑事トミーとマツ(part2) 第5話「トミマツの阿波踊り!爆弾魔のふざけた命令」
1982年 3月20日 Gメン'75 第353話「白衣の天使連続殺人事件」
1982年 4月 8日 ポーラテレビ小説「女・かけこみ寺」 ★レギュラー出演
1982年 6月11日 ザ・ハングマンII 第2話「女王がなめた苦い水」
1982年11月28日 Gメン'82 第6話「サラ金に来た雨合羽の男」
1983年       松平右近事件帳 第45話「暦女に死神が憑く」
1983年 2月 9日 婦警さんは魔女 第6話「死にたい!今晩の罰はチカンに色魔」
1983年 2月28日 銀河テレビ小説「旅びと」 ★レギュラー出演
1983年 3月21日 月曜ワイド劇場「犯罪実録シリーズ ザ・スキャンダル 女子大生と老教授、謎の四日間」主演  
1983年 3月28日 連続テレビドラマ「女のたたかい」 ★レギュラー出演
1983年12月17日 土曜ワイド劇場 女教師白い肌の記憶 「脅迫される外科医」悪夢は嵐の夜始まった!
1983年12月18日 西部警察(パート3) 第32話「杜の都・激震!!・宮城・前編」
1983年12月25日 西部警察(パート3) 第33話「仙台爆破計画・宮城・後編・」
1984年 3月 1日 木曜ゴールデンドラマ「暴力中学(1)ある教師の詩 」
1984年 5月 1日 長七郎江戸日記(シリーズ1) 第24話「活鯛献上始末記」 ★42話、50話、87話、89話、113話【画像C】にも出演
1984年 5月15日 火曜サスペンス劇場「狂った信号」
1984年 8月14日 火曜サスペンス劇場「獣の償い」
1985年 7月27日 赤い秘密 レギュラー出演 
1985年11月 4日 月曜ドラマランド「時をかける少女」【画像D】
1985年12月 9日 影の軍団W 第37話「逃がし屋は鬼の棲み家」
1986年 2月28日 ハングマンX 第4話「ポルノ女優殺しで玉のこしに乗る!」
1986年 4月15日 誇りの報酬 第22話「狂乱の拳銃」
1986年 9月 8日 水戸黄門(第16部) 第20話「九谷焼に賭けた兄弟愛・大聖寺」
1986年11月 8日 土曜ワイド劇場「アスレチッククラブ華麗な女の斗い スイミング・エアロビクス…女の園に紅い血が散る!」
1986年12月15日 ドラマ・女の手記「未婚の母でごめんね」
1986年12月23日 火曜サスペンス劇場「女監察医室生亜季子(1)」
1987年10月17日 土曜ワイド劇場「南アルプス殺人峡谷 奥駿河路SL列車、謎の乗客、渓流釣りシリーズ」
1987年12月 3日 三匹が斬る! 第7話「勇み肌 男はご法度女人里」
1988年 3月12日 暴れん坊将軍V 第10話「逆転!必死の王手飛車取り」
1989年 6月26日 翔んでる!平賀源内 第8話「湯けむり幽霊騒動」
1990年 8月25日 土曜ワイド劇場「美人コンパニオン殺し 三河湾・鳥落し 死の断崖から生きかえった女」 
1991年 1月20日 女無宿人・半身のお紺 第3話「お紺まいります」
1991年 5月 9日 TV.DOS DRAMADOS「本番女優」
1992年 6月16日 裏刑事・URADEKA 第10話「目撃者殺し!女弁護士に黒い影」
1993年 2月22日 月曜ドラマスペシャル「下町の熱血弁護士」
1994年 8月 2日 火曜サスペンス劇場「女監察医室生亜季子(16)」
1995年 5月25日 痛快・三匹が斬る! 第5話「赦免花、佐渡によこたう欲の川」  
1996年 5月22日 はぐれ刑事純情派(part9) 第7話「放火致死!?特殊関係人の女」
1997年 6月27日 金曜エンタテイメント 山村美紗サスペンス「祇園の女をなめたらあきまへん」
1998年12月14日 大岡越前(第15部) 第14話「小さな出会い」 
1999年 6月 9日 はぐれ刑事純情派(part12)  第11話「謎の投身自殺!?夫の退職金を盗んだ女」
2000年 2月 4日 金曜エンタテイメント  山村美紗サスペンス「京都・呪いの十二単衣殺人事件」 
2001年10月 2日 レッド ★レギュラー出演
2002年 4月 3日 はぐれ刑事純情派(part15) 第1話「伊勢志摩 真珠の海に消えたふたりの女 瞼の母は殺人犯!?」
2003年 8月11日 水戸黄門(第32部) 第3話「おらが蕎麦は日本一・小諸」 ★水戸黄門、女優ゲスト最多登場の31回
2004年 4月26日 水戸黄門(第33部) 第3話「亭主オロオロ女の決闘・有松」
2005年 7月 3日 明治座「里見浩太朗 特別公演 新撰組余聞 花かんざし」  ★藤堂新二と共演
2006年 3月13日 水戸黄門(2時間スペシャル・ナショナル劇場50周年記念特別企画)



 
登場人物1へ


          (C)M.C.G/東映