第12話
「華麗なる殺人マシーンへの変身」
●放送日:1978年8月2日(視聴率:5.0%)
●脚本:上原正三
●監督:竹本弘一

◆ゲスト◆
青木純(役名:小川美奈子)・「燃えろアタック」等にも出演
中山一也(役名:東郷浩司)・映画「刑事物語2」等にも出演
伴直弥(役名:黒木主任)・「人造人間キカイダー」等にも出演
日比野澄子(役名:尾花ゆたか)・「ジャッカー電撃隊」等にも出演
南雲裕介(役名:犯罪シンジケート メノウの知恵袋・ギル)・「忍者キャプター」等にも出演
金田治(役名:ギルのボディガード兼殺し屋・バン)・JAC(現・JAE)
久保田万作(役名:ニンダー・人間体)・Vシネマ「仕切り屋五郎」等にも出演

■登場マシーンベム:なし■
※今回のマシーンベムはあえて「なし」とした。
はじめ「強化人間」と考えたが、
そうすると「第6話」に出てきた松木洋介(「人間改造手術」を受けた)も
マシーンベムということになってしまい、つじつまが合わなくなる。


華やかなファッション界。
その舞台裏では若者達の夢と嫉妬が渦巻く。
人気モデルの謎の墜落死。そこには鉄十字団の魔の手が伸びていた。


(写真・左)
東郷浩司は今をときめくファッションデザイナーだ。
美奈子は下積み時代の東郷を影で必死に支えた。
しかし東郷は有名になると美奈子を捨て、
売れっ子トップモデルの尾花ゆたかと恋人関係になってしまった。

(写真・中)
アマゾネスはそんな美奈子の前に現れ、
「奪い返すのよ、美しくなるのよ、彼女に負けないくらいにね」
と誘いの罠をかけた。
東郷を奪い返したい美奈子はアマゾネスの“悪魔のささやき”に負け、
モンスター教授の改造手術を受け「強化人間」にされてしまった。

(写真・右)
東郷浩司の新作発表会『東郷浩司・古代を造る』を取材するひとみと、
その照明助手として、こき使われる拓也。
しかし定職に就いていない拓也にとっては久々の現金収入なのだ。





(写真・左)
【強化人間・美奈子(初期型)】
体にチップを埋め込まれ「強化人間」となった美奈子は、
「コントロール装置」でアマゾネスの命令通りに動く。
アマゾネスはまず尾花ゆたかを襲わせ、転落死させた。

(写真・中)
美奈子は尾花ゆたかに代わってたちまちトップモデルの地位を確立した。
東郷ともよりを戻し、甘い夢の時間を過ごす。
(強化人間になった美奈子は人相も変わり、キラキラとしたオーラを発するかの如く美しくなった)

(写真・右)
インターポール(国際警察)・間宮重三の部下として黒木が登場。
黒木は今までインターポール中東地区で活躍しており、
2年掛かりで犯罪シンジケートのブラックリストを作り上げた凄腕だ。





(写真・左)
インターポールの情報によると、
今回、中東シンジケートの大物(ギル【左】&バン【右】)が
このブラックリストを奪いに日本にやって来るという。
さらには鉄十字団ともコンタクトをとるというのだ。

来日したギルとバンは早速アマゾネスに会い、ブラックリストの強奪と黒木暗殺を依頼する。
黒木は水泳訓練中に「強化人間・美奈子」に狙われるが、スパイダーマンに助けられる。

(写真・中)
【強化人間・美奈子(完成型)】
見た目は普通の人間と何ら変わりはない。
だが恐るべき怪力と跳躍力を持つ。
マシーンベムではないので巨大化能力はない。

美奈子はアマゾネスの指令でブラックリストを奪うが、
それはスパイダーマンが摩り替えておいた偽物であった。
怒ったアマゾネスは美奈子にスパイダーマンを襲わせる。
しかし、スパイダーマンがアマゾネスの持っていた「コントロール装置」を破壊すると、
美奈子は正気に戻った。

(写真・右)
「ごめんなさい、スパイダーマン」
正気に戻った美奈子は深い自責の念に駆られ、ビルから飛び降り、自ら命を絶った。

スパイダーマンは突き上げてくる怒りを抑えかねていた。
一人の娘の純愛を悪に利用する鉄十字団が許せなかった。



■レオパルドン戦闘データ■
レオパルドン未登場のためデータなし


〈補記〉
今回はレオパルドンもマーベラーも登場しない。
ストーリー自体もいつもとは違い何となくサスペンスドラマ風に仕上がっている。
「レオパルドンいつ出るの?」
と心待ちにしていた子供たちはさぞかしガッカリしたことであろう。
(ちなみにマーベラーもレオパルドンも登場しないのは今回と第27話のみ)


「強化人間」とはかなり広範囲で使用されることばである。
山城拓也もある意味「強化人間」になるのではないだろうか。


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