Amazing Fantasy #16 #17 #18
Writer: Kurt Busiek
Painter : Paul Lee


本書は1995年9月よりスタートした、
『Untold Tales of Spider-Man[アントールド・テールズ・オブ・スパイダーマン]』(※)
から独立して発表された3冊によるミニシリーズです。
アントールド・テールズ・シリーズは『Amazing Spider-Man』では描かれることのなかった
スパイダーマン誕生当時の “秘話” を紹介しています。

本シリーズの内容は、そのタイトルからも分かる通り、スパイダーマンがデビューを飾った
『Amazing Fantasy #15』の続き、つまりベン伯父さんが強盗に殺された後の物語です。
この頃のピーター・パーカーはスーパーヒーローとはいえまだまだ未熟で、
高校生ならではの悩みや葛藤に対面し苦悩する姿も深く描かれています。


【#16(1995年12月号)】 
ベン伯父さんが殺されて数日たったある日、
ピーターが帰宅するとValeと名乗る男がメイ伯母さんと何やら話し込んでいる。
男の話によるとベンは生前、メイへのプレゼントにと家具、寝具等を男の会社に発注していたという。
メイはベンの “最後のプレゼント” ということで、無理をして買おうとするが・・・

【#17(1996年1月号)】
スパイダーマンがいつものように街をウェブスリングしていると、
突然、超能力を持ったJoeyという女の子がスパイダーマンにちょっかいを出してきた。
Joeyは空を自由に飛ぶことが出来、またどんなモノでも動かせる念動力を身に付けていた。
やがて彼女はそのパワーを正義の為ではなく悪事に使うようになってしまった・・・

【#18(1996年3月号)】 
メイ伯母さんの得る収入は年金によるわずかなもので、生活費にも困っている。
それを知ったピーターは、何とかメイ伯母さんを援助したいと思うが
高校生のピーターではお金を工面する術が無い。
そこでピーターはスパイダーマンとしてショービジネス(芸能界)の世界に戻ることを決意する。
ある日スタジオに行くとプロデューサーから、
「スーパーチャージャー」と名乗るミュータントパワーを持つ男と共演してほしいと告げられる。
番組が始まると男は突然司会者を襲った。さらに観客を皆殺しにするという・・・



(※)Untold Tales of Spider-man : 1995年9月から1997年10月まで続き、全25冊発売された。
Amazing Spider-Man #6〜#24の間に起こった出来事を1冊1話完結で紹介。
(アントールド・テールズ=語られざる物語)




Identity Crisis
−Four Different Heroes−
復活したノーマン・オズボーンの策略により、殺人容疑をかけられてしまったスパイダーマンは、
“スパイダーマンの姿”のままでは活動出来なくなってしまいました。
そこでピーター・パーカーは、MJやホビー・ブラウンらの協力を得て、
Richochet、Dusk、Hornet、Prodigyという4人の新キャラクターに姿を変えて、
汚名を晴らすべく真相を究明していきます。

4人のヒーローはそれぞれ当時発行していたレギュラーシリーズの表紙を飾りました。

左上より、
Ricochet 【Amazing Spider-Man #434】
Dusk 【Peter Parker Spider-Man #91】
Hornet 【Sensational Spider-Man #27】
Prodigy 【Spectacular Spider-Man #257】
(すべて1998年5月号)

(このストーリーが終了すると、やがてスパイダーマン・シリーズは大きな転機をむかえることになります)



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