ALEX ROSS版 スパイダーマン
2001年、アレックス・ロス(※)によるスパイディのデザイン画が発表され、
速攻でフィギュア化(SPIDER-MAN CLASSICSのホブゴブリンとの2パック【2001年製】 )されました。
ロスのスパイディは上半身はコミック版に近いですが、
下半身はかなりシンプルになって、いかにも現代風な感じに仕上がっています。
腰や足先のウェブラインも無く、背中の「蜘蛛マーク」もありません。
そして一番の相違点といえば目です。
コミック版ではマジックミラーの設定ですが、ロスのものはゴーグル風にアレンジしてあります。
リリースされたフィギュアも、その目を意識してか、コミック版との差別化を図る為なのか、
“より目”になっていて(1st版)ヘンテコです。
それが2nd版ではコミック版の普通の目に変わっていて、これはこれで変です(笑)。
折角なので、ヘッドくらいは新造型してデザイン画に近いものを造ってほしかったです。
(ちなみにフィギュアはBUG BUSTERS 【1998年】 のリペイント、
ウェブシューターはOVER POWER 【1996年】スカーレットの色違いです)

このデザイン画が発表された時期は、折りしも映画版のコスチュームが考案されていた頃で、
このデザインを元に映画版コスチュームが作られるのではないかという噂も飛び交いました。
しかし結果はご存知の通り、コミック版を基調としたデザイン案が採用されました。


(※)ALEX ROSS:1970年1月20日生まれ。
アメコミ界を代表する人気アーティスト。
1990年にNOWコミックスより『ターミネーター:バーニングアース』でプロデビュー。
代表作に『マーヴルズ』、『キングダム・カム』、『アースX』等







スーパーポーザブル・スパイダーマン
数あるTOYBIZ・スパイダーマンフィギュアの中でも、
最も人気があるのがこのスーパーポーザブルです。
可動率が非常に高いので好きなポーズも思いのままです。

初めてスーパーポーザブルが登場したのは
MARVEL SUPER HEROESのシリーズ3(1992年)で、
まだこの時はマルチジョインテッドという名称で呼ばれていました。【写真左】
しかしブリスターパックの裏側(BACKER CARD)の説明文には
“SUPER POSEABLE SPIDEY”という文字が使われていた為、
一部マニアの間では既にこの時から「スーパーポーザブル」という言葉は誕生していたのです。

正式にスーパーポーザブルというネームが使われたのは、
スパイダーマン初のオリジナル・フィギュア・ラインである
SPIDER-MAN ANIMATEDのシリーズ3(1994年)からです。【写真中】
この2体の大きさは多少違いますが共に5インチフィギュアの部類に入ります。
5インチフィギュアは遊ぶ要素を重視しており、その出来の良さと内容の充実さで、
たちまち人気沸騰になり、コレクターも急増しました。

3番目のスーパーポーザブルと呼ばれるフィギュアが登場するまでには結構時間がかかりました。
2000年のサンディエゴ・コミコンで初めてお披露目され、
翌2001年にSPIDER-MAN CLASSICSシリーズのラインで登場した
NEWスーパーポーザブル・スパイダーマンは、
これまでのフィギュアの常識を覆す素晴らしい可動率の高さでした。【写真右】
可動ポイントは実に30で、過去2体の倍の可動率があります。
肘と膝が2つのジョイントで形成されているので、カッコいいポーズは勿論のこと
“アグラ”だってかくことが出来るのです。【可動箇所は写真2枚目参照】
しかしその分フィギュアも6インチと大きくなった為、
TOYBIZファンの間では賛否両論の意見が飛び交いました。(反対派多し)
自分もかつての5インチという大きさに惹かれますが、
フィギュアが大きくなるのは時代の流れで、ある程度は仕方がないことだと思っています。
というか、大きくなったからといって今更買うのをやめるというわけにもいかないので、
現状を受け入れるしかないのです(笑)。

現在(2003年)、スーパーポーザブルはMARVEL LEGENDSシリーズやHULKシリーズ等でもリリースされており、
TOYBIZフィギュアの押しも押されぬメインフィギュアになりました。
技術も更に向上し、LEGENDSシリーズ4のエレクトラの可動ポイントは40(!)です。
また、SPIDER-MAN 6inch CLASSICSシリーズ2のホブゴブリンがスーパーポーザブルだったりもします。
(しかもその可動処理は見事!)


次は、どうせ大きくするならいっそのこと30インチ!位の
スーパー“ビッグ”ポーザブル・スパイダーマンなんてのを出して欲しいですね。
(先日キャラコン限定の400%ベノムを購入して、大きいのはいいなァと漠然と感じたのです)
30インチなら指の一本一本まで、もしかすると関節までも可動できそうです。
そんなのが出たら間違いなく買うと思いますが、おそらく出ないでしょう(笑)。
それでも期待感だけは溢れんばかりに持っていようと思います。




※何とこのコメントをupしたおよそ3ヵ月後の2004年1月、映画スパイダーマン2の関連フィギュアとして、
指関節も可動する18インチ(67箇所可動)スーパーポーザブル・スパイダーマンが本当に発売されました!

18inch AMAZING SPIDER-MAN
2004年製




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