第22話
「暗い運命に泣け 父と子」
●放送日:1978年10月11日(視聴率:7.4%)
●脚本:高久 進
●監督:佐伯孚治

◆ゲスト◆
佐藤野里子(役名:大滝ジュン)・ 江戸川乱歩シリーズ「黒水仙の美女」等にも出演
竹内 靖(役名:大滝圭一)・「バトルフィーバーJ」等にも出演
西国成男(役名:重森眼科病院院長・重森隆)・「なぞの転校生」等にも出演
香川治郎(役名:婚約者)
根田タエ子(役名:ジュンの担当看護婦)・「ジャッカー電撃隊」等にも出演
木本恵(役名:鉄十字団に襲われる女)・「太陽戦隊サンバルカン」等にも出演

■登場マシーンベム:ドクロ怪人/白衣怪人


闇の中に怪しく光るがい骨。
盲目の少女「ジュン」は鉄十字団の罠によって誘拐された。
アジトに乗り込むスパイダーマン。
そこには「白衣怪人」にされた少女の父が待ち受けていた。


(写真・左)
「血が、血が欲しい〜」
鉄十字団の首領モンスター教授は苦しんでいた。
彼の命の源である“人間の生き血”が切れてしまったのである。
アマゾネスはモンスター教授を元気にさせる為、
至急“人間の生き血”を手に入れるよう、ドクロ怪人に指令を出した。

(写真・中)
間もなく交通事故を装った不可解な事件が相次いで起こった。
車から消えた被害者が、発見された時には、
身体の中の血が一滴も残らず、すべて抜き取られているのだ。
フリーカメラマンのひとみは積極的(強引)に取材を行った。

(写真・右)
拓也は鉄十字団の仕業であることを漠然と感じ取り、
敵を求めてあてどもなくバイクを走らせた。




(写真・左)
一方、盲目の少女・ジュンは重森眼科病院に入院していた。
担当看護婦は手術が迫ったジュンを元気づけようとドライブに誘った。
だが少女を乗せた車は警邏中の拓也の目の前で、
ドクロ怪人率いる鉄十字団に襲われてしまった。
事故に巻き込まれ頭を打った拓也は一瞬気を失い、
その隙に鉄十字団は少女らを連れ去り、闇の中に消えて行ってしまった。

(写真・右)
鉄十字団は拉致した人間を次々とアジトへ運び、血を抜き取った。
だがドクロ怪人の部下「白衣怪人」はなぜかジュンだけはアジトへ入れず、
再び車に乗せ、少女が入院している病院の前まで連れて行き逃がした。

(写真・右)
あくる日、拓也はインターポールの情報を頼りに少女の病院へと向かった。
院長の話によると・・・、
ジュンは父親(タクシー運転手)と一緒に母親の墓参りに行く途中、
トラックに追突され失明してしまった。父親の傷は大したことは無かったが、
「手術代を作ってくる」と言って何処かへ行ってしまったという。





(写真・左)
どうしてこの少女だけ助かったのか・・・。
スパイダーマンは事件の謎を探るため、
院長を説得しジュンを連れ出した。
そして少女の記憶と聴覚を頼りに鉄十字団のアジトを見つけ出すことに成功した。

(写真・中)
少女を残し、一人アジトに潜入したスパイダーマンは、
白衣怪人の正体がジュンの父・大滝圭一であることを知った。
大滝は娘の手術代を稼ぐために鉄十字団に身を売り
マシーンベムに改造されたのだ。
だが人間の情をわずかに残していた白衣怪人(左)は鉄十字団を裏切り、
娘を助けたためにドクロ怪人(右)に殺害された。

やがて巨大化したドクロ怪人は、レオパルドンのソードビッカーで倒された。

(写真・右)
「私のお父さんはどこ?」
必死で尋ねるジュンに対し、スパイダーマンは、
「お父さんは遠くに旅に出たんだよ。
ジュンちゃんの目が見えるようになったらお父さんはきっと帰ってくるよ」

嘘を言わなければならなかったスパイダーマンの胸はキリキリと痛んだ。
しかし絶対に真実を告げるわけにはいかない。
このような悲しみを二度とおこさない為にも
鉄十字団を必ず倒すとスパイダーマンは心に誓った。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
30秒37
《使用した必殺武器》
アークターン
ソードビッカー

「ドクロ怪人」はレオパルドンに触れることができたか?→×


〈補記〉
人間の血が切れて絶命の危機に陥ったモンスター教授であったが、
ドクロ怪人が集めた大量の人間の生き血を吸いすっかり元気になり、
あと400年は生きられるようになった。
その元気な様子を見たアマゾネスは一言「おめでとうございます」・・・本当に嬉しそうだった。


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