(写真・左)
だがスパイダーマンは死んではいなかった。
復讐の怨念だけで立ち上がったのだ。
スパイダーマンのすぐれた回復能力はやがてスパイダーマンに復讐の力を呼び戻した。

この後スパイダーマンは、
先程の戦闘時にはずれたと思われるアマゾネスの腕輪を発見した。
腕輪からは基地からのコールサインが出ていた。
スパイダーマンはこのコールサインを頼りに秘密基地を目指した。

(写真・中)
「でかしたぞ、アマゾネス!」
アマゾネスはモンスター教授にスパイダーマンを倒したことを報告した。
しかし間もなく基地の監視用スクリーンが、
近くまでやって来たスパイダーマンの姿を映し出した。
「たわけ!奴(きゃつ)は生きておるではないか!!」
怒ったモンスター教授はベラとリタにアマゾネスを攻撃させ、脱出用ロケットに乗ろうとした。
傷ついたアマゾネスは最後の力を振り絞り、逆にたった1人でロケットに乗り込んだ。
そしてモンスター教授の制止を振り切り飛び立った。
(アマゾネスはどうしてもモンスター教授をベラとリタと一緒には
行かせたくなかったのだろう。「けなげな女心」の言葉がぴったりである)

(写真・右)
「裏切り者め、宇宙の塵となれ!」
モンスター教授はそんなアマゾネスが乗るロケットに向かって、
容赦なくミサイルを発射した。
ロケットは爆発し、アマゾネスは壮絶な最期を遂げた。

モンスター教授に思いを寄せるアマゾネスに対し、
この仕打ちはあまりに残酷すぎる。




モンスター教授! 
父の敵、ガリアの復讐を果たしに来た、覚悟しろ!!
(写真・左)
スパイダーマンはベラとリタを倒し、遂に宿敵モンスター教授を追いつめた。
「しゃらくせえ!小僧め、ビッグモンスター!!」
モンスター教授は巨大化しビッグモンスターとなった。
スパイダーマンもマーベラーを呼び、レオパルドンに乗り込んだ。
いよいよ闘いはクライマックスへ向かう!

(写真・中、右)
「鉄十字団は不滅だーーっ!」
そう叫ぶモンスター教授にスパイダーマンは、怒りのソードビッカーでとどめをさした。




(写真・左、中、右)
「父さん、ガリア、鉄十字団を倒したよ」
スパイダーマンの辛くて永い孤独な闘いは終わった。

「モンスター教授は滅びたんだーー!」
マスクをはずした拓也の叫ぶ声が夕焼けの海に響きわたった。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
22秒67
《使用した必殺武器》
ソードビッカー

「ビッグモンスター」はレオパルドンに触れることができたか?→X


〈補記〉
41回に渡って放送されてきた「スパイダーマン」もこれで終了となってしまった。

それにしても最終回は慌ただしかった。
恐らく30分番組に編集するに当たり、かなりのシーンがカットされたに違いない。
第19話の時もそうであったが、今回も前編、後編の2回に分けて放送した方が良かったと思う。

モンスター教授とレオパルドンの戦闘シーンもあっけなかったが、
そのあとに「モンスター教授は滅びたんだーー」でいきなり番組が終了してしまう。
やはり、わびさびの心を持つ日本人としてはもう少し最終回ならではの余韻に浸りたいものだ。
そう言った意味で最後は「誓いのバラード」をフルコーラス流して、回想シーンでも織り込んで欲しかった。
さらに、拓也がひとみや新子に自分がスパイダーマンであることを告白し、
それに対して、涙を流しながら「お兄ちゃん、実はずっと前から気付いていたのよ」
なんていうシーンでもあればさらに盛り上がったに違いない。(これは個人的に)


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