第4話
「恐怖の半魚人!奇蹟を呼ぶ銀の糸」
●放送日:1978年6月7日(視聴率:5.0%)
●脚本:上原正三
●監督:田口勝彦

◆ゲスト◆
高杉哲平(役名:森口医師)・「大戦隊ゴーグルファイブ #5,#46」等にも出演
E・アルテンバイ(役名:聖パウロ教会・カーン牧師)・「仮面ライダー #67」等にも出演
吉川潤子(役名:半魚人に襲われる女性A)・「特捜最前線 #65」等にも出演
阿保由貴子(役名:半魚人に襲われる女性B)・「超神ビビューン #29」等にも出演

■登場マシーンベム:半魚人


目の前に広がる風景は昨夜見た夢にそっくりだ。
悪夢から目覚めた山城拓也に迫り来る死への招待。
鉄十字団・モンスター教授のスパイダーマン抹殺計画。
危うしスパイダーマン!!


(写真・左)
モンスター教授は「ガリアとスパイダーマンの全資料」をコンピュータにセッティングして
スパイダーマン抹殺のプログラム『運命の書』を作り上げた。
この書の通り行動すればスパイダーマンは必ず殺せるというのだ。

(写真・中)
これがモンスター教授がコンピュータを駆使して作り上げた『運命の書』だ!

(写真・右)
一方拓也は明くる朝、自分が得体の知れぬ怪物に殺される悪夢に魘され目が覚める。
食卓に着き新聞に目を通すと、そこには“スパイダーマン死亡”の告知が掲載されていた。





(写真・左)
【新聞(日本経済新聞!)に掲載されたスパイダーマンの死亡告知案内】

スパイダーマン儀六月四日午後十時四十五分逝去致しました。
ここに生前のご厚情を深謝し謹んでご通知申し上げます。
葬儀及び告別式は左記の通り執り行います。

一、葬儀 六月七日(水)午後一時〜二時
一、告別式 午後二時〜三時
一、場所 聖パウロ教会
  昭和五十三年六月五日


拓也は鉄十字団がスパイダーマンの暗殺を企んでいると察知し、
ひとみと共に告別式が行われるという「聖パウロ教会」を訪ねた。
牧師の話によれば告別式を申し込んできたのは、美しい女性だったという。
(恐らくアマゾネスであろう)

(写真・中)
次の日、多摩川で若いカップルが謎の怪物に惨殺されるという事件が相次いで起きた。
スパイダーマンは怪物(その正体はマシーンベム・半魚人)を追跡しアジトに潜入したが、
鉄十字団の罠にまんまとはまり檻に閉じ込められてしまった。
実はこれも『運命の書』のプログラム通りなのだ。

「お前はモンスター教授!」

そこでスパイダーマンは、
初めてモンスター教授と対峙する。

(写真・右)
「スパイダーマン対半魚人、デスマッチ開始!」
アマゾネスの合図と共に突然ゴングが鳴り、檻の中でデスマッチが始まった。
半魚人の力はスパイダーマンを圧倒した。

「この声、この情景どこかで見たことがある」
半魚人に苦戦し重傷を負ったスパイダーマンは、
薄れゆく意識の中で、それが昨夜見た夢と同じであることを思い出した。

危うく殺されかけたスパイダーマンであったが、
機を見て命からがらアジトから脱出することに成功した。
ガリアはモンスター教授が予想した以上の力をスパイダーマンに与えていたのだ。
瀕死の重傷を負い、家に辿り着いた拓也であるが、その優れた自己回復能力により傷は翌朝には完治した。





(写真・左)
運命には逆らえないのか・・・

拓也は今日(6月7日)はどこにも行かず、家の中でじっとしていようと思った。
二日前の新聞によれば、スパイダーマンの告別式が行われるのが今日であり、
前日、夢の通りに殺されかけた拓也は警戒したのだ。
しかしスパイダー感覚で、ひとみが鉄十字団に捕まったことを感知、
拓也は鉄十字団のアジトに向うしかなかった。

(写真・中)
スパイダーマンは再び半魚人と対決するがまたしても苦戦を強いられる。
谷底に落とされそうになり、今度こそ絶体絶命のピンチ!
(「運命の書」によれば、「スパイダーマンはここで奈落に落ちて死ぬ」とある)

「ガリアーーーっ、力を貸してくれーー!!」

そう叫ぶスパイダーマンに天上から1本の「銀の糸」が・・・。
スパイダーマンはその「糸」につかまり難を逃れた。
実は銀の糸に見えた物の正体は「蔦かずら」であった。

スパイダーマンとガリアの“復讐の執念”が「銀の糸」を手元に呼び寄せ、
「運命の書」の予言を見事打ち破ったのだ。

(写真・右)
「半魚人」はスパイダーマン抹殺のためだけにつくられた、
最強のマシーンベムだ。
しかしレオパルドンのソードビッカーにはかなわなかった。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
1分26秒30
《使用した必殺武器》
透視光線
スパイダーストリングス
(第2話と同じく「レオパルドンストリングス」の間違い)
アークターン
ソードビッカー

「半魚人」はレオパルドンに触れることができたか?→○


〈補記〉
レオパルドンが様々な必殺武器を繰り出す今回の巨大戦は歴代No.1だろう。

週刊ウーマンの吉田冴子(アマゾネス)はひとみに多摩川に現れた怪物の写真を撮ってくるよう、指示を出した。
ひとみが危機に陥ればきっとスパイダーマンが来るに違いない・・・
アマゾネスはひとみの身辺にいつもスパイダーマンが出没することに気がついたのだ。

鉄十字団のアジトに捕らえられたひとみを救出したスパイダーマンは、
「GP−7に乗って逃げるんだ!」
と、ひとみを一足先に逃がすシーンがある。
劇中ではその後ろ姿しか映さず、実際にひとみが運転している場面は流れなかったが、
ひとみがGP−7を駆る“勇姿”を一目でいいから見たかった。

今回と次回の予告編・バックミュージックには「イナズマンF」(1974年製作)の
『揮えゼーバーイナズマン』が使用されている。勿論この曲も渡辺宙明によるもの。




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