F能 力
スパイダーマンの能力に関しては本家と東映版の共通点は多い。
この辺りは本家を大いにお手本にしているようだ。
身軽さバランス感覚はずば抜けており、
身近に起こる危険を事前に察知することが出来るスパイダー感覚を持つ。
その他には壁にへばり付く吸着能力、怪我を負ったときの回復能力など。

それに加えて資料本(『スパイダーマン大図鑑』講談社)によると
東映版スパイダーマンには数々の必殺技がある。

ウルトラキック=高く飛び上がり落ちるスピードを利用したキックは厚い鉄板もぶち破る。
ダブルキック=ジャンプして敵二人を同時にキックする。
ダブルパンチ=マシーンベムの弱点に左右のパンチで同時攻撃する。
チョップ=スパイダーマンのチョップはコンクリートの鉄柱をへし折る。
脳天肘打ち=全体重をかけたスパイダーマンの肘打ちはマシーンベムを一撃で倒す。

こんな多彩(?)な必殺技があるのは特撮番組ならではなのだが、劇中ではほとんど使われなかった。
それは・・・レオパルドンを出さなければならないから(笑)



スパイダーブレスレットからは、
スパイダーストリングス(スパイダー液を寄り合わせてロープ状にしたもの)と
スパイダーネット(スパイダー液を網状にしたもの)を発射する。
スクリーンには敵の情報を映し出し、またGP-7を呼ぶための通信機能も兼ね備えている。

ウェブシューターはピーター自ら開発した。
クモ糸はカートリッジ内では液体だが、
空気に触れると糸状に変化し、2時間ほどで粉状に分解消滅する。







G車
東映スパイダーマンが乗る車はGP-7だ。
地上を走る時は最高時速500キロ、空中ではマッハ5で飛ぶ。
マーベラーとドッキングしてそのまま操縦装置となる。
GP−7の武器はボンネット内の機関銃とミサイルランチャー。
また敵を追跡するレーダーや90度の壁でも登れる吸着タイヤを装備している。
全長4.1メートル、重量850キロ
* 
GP-7のベース車両は不明だが、
前後のタイヤは当時(70年代)若者の間で人気があった
ファイヤーストーン社の「PARNELLI JONES」を履いている。
って400年前にスパイダー星人が作った車ではなかったのか?(笑)

あまり知られていないが本家スパイダーマンも車に乗って活躍していた時期があった。
ヒューマントーチと協力してつくったこのモービルには様々な仕掛けがある。
その@ライト部分が倒れてウェブシューターが出る。
そのAスパイダーマンが登場する時にシンボルマークを投映する
「スパイダーシグナル」を装備。またこれは強力なサーチライトにもなる。
そのBボタンひとつで目立たない普通の車に変身することが出来る!
このように画期的な素晴らしい能力を持つモービルであったが、
SFX技術を駆使したミステリオの策略にはまり、
車はハドソン川に水没し敢え無く廃車となってしまった。
(因みにピーターはバイクの免許は持っているが、車の免許はを持っていない)










Hスパイダー・トレーサー
スパイダー・トレーサーとは蜘蛛型の小型発信器のことだ。
主に敵の車などに取り付けて追跡等に使用する。

東映版では2回の使用場面があった。(形状はそれぞれの回で異なる)
最初に登場したのは第18話で、スパイダーマンは鉄十字団のトラック追跡の為に、
荷台の後ろに取り付けている。【写真左上】
実は、スパイダー感覚で追跡できる範囲には限界があり、(第13話ではモンスター教授の乗った霊柩車を途中で見失っている)
その打開策としてインターポール日本支部に協力を要請し、トレーサーが製作されたものと思われる。
2度目は第32話で、スパイダーマンは鉄十字団に狙われている女の子に、
「何かあったら、そのボタンを押すんだよ、すぐに駆けつけるからね」とトレーサーを手渡している。【写真左下】
トレーサーの電波に反応するのは、いずれの場合もスパイダーブレスレットである。

本家スパイダーマンに初登場したのは「Amazing Spider-Man #11」(1964年11月号)誌上で、
仮釈放になったドクター・オクトパスを絶えず監視するにはどうしたらよいか・・・
ピーターは悩んだ末に発信機を考案、作製する。
ただし当初は電波受信方式なので、写真右上のような携帯用の受信機を持たなければならなかった。
(形状もリアルな蜘蛛の形をしていた)
しかし電波受信方式では敵に傍受されてしまったり、電波妨害をうける恐れがあるので、
現在では「スパイダーセンス対応型」に改良されている。【写真右下】
またウェブシューターの発射装置により、遠方にいる敵などにも取り付けることが可能だ。




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