特撮番組に史上初めて登場したSMの女王様風キャラのアマゾネス。
彼女はその容姿だけではなく、中身も女王様そのものであった。
その姿、言動は当時の子供達の脳裏に強烈に焼き付かれ、
今もそれは心の奥深くに宿っている。
つまりこれが「トラウマ」というやつだ。

見た目でいえば、まず彼女は大きい。(推定168〜172センチ)
スパイダーマンのスーツアクターは(筋肉質ではあるが)当時の典型的な日本人体系なので、
二人が並ぶと当然ながらスパイダーマンはアマゾネスを見上げる形となる。
アマゾネスはブーツを履いているのでその身長差は見た目約30センチといったところか。
こんな大きな女相手にスパイダーマンは、はたして勝てるのか?

両者が対峙し格闘したシーンが最終回にあるが、
やはり圧倒的な力(パワー)でアマゾネスが勝利を収めている。
もっともこの時、スパイダーマンの体内には毒液が流れ込み、
身体が痺れて、まったく動けないという設定ではあったが・・・。
しかしこの「アマゾネス」というキャラは、スパイダーマンには負けてはいけない、
強くて美しくて絶対的な存在の様なものが
「アマゾネス」の生みの親でもある吉川進、脚本家・上原正三の頭の中に漠然とあったに違いない。
だから敢えてスパイダーマンの身体が動けないという設定にしたのだろう。
後に発売されたDVDボックス特典の検証本によれば、やはり両者ともアマゾネスを演じた賀川雪絵には
深い思い入れがあったことを窺わせるインタビュー記事が掲載されている。


ところで未公開ではあるがアマゾネスがスパイダーマンと闘うシーンがある。
これは劇場版の宣伝シーンの中での1コマである。
(DVD特典、ソフト化されているビデオの中にも収められている)

画像@
やはり身長差はかなりあるようだ。
画像A
基地に乗り込んだスパイダーマンをモンスター教授と共に攻撃する。
アマゾネスの右手には短刀が・・・
この状態、完全にスパイダーマン殺されてます(笑)。
画像B
紅いバラの腕輪をした妖艶なアマゾネス。
ちなみに初期設定では敵組織は「鉄十字団」ではなく
「バラ十字団」であった。この腕輪はその名残か?




さらにアマゾネスが女王様と言われる所以は劇中で発する様々な「お言葉」にある。

■アマゾネス語録■

【その1】
「何事よ! スパイダーマンにしてやられ、オメオメと逃げ戻ってくるとは!!」

鉄十字団の起した事件に首を突っ込んだひとみを始末させる為、
アマゾネスはニンダーを送り込んだが、スパイダーマンが現れたため、
基地に逃げ戻ってきたニンダーたちに向かって。
しかもこの時、アマゾネスは十数人のニンダー達をひざまずかせ、鞭でお仕置きをしている。
(第2話より)


以下近日UP予定です。





アマゾネス衣裳の変遷
アマゾネスのコスチュームは全部で4タイプ存在する。

@ 1stバージョン 第01話〜第18話
A 2ndバージョン 第19話〜第30話
B 3rdバージョン 第31話〜第38話
C 4thバージョン 第39話〜第41話
(但し第32話は実放送と脚本bフ違いでAの衣裳を着用している)




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