第31話
「明日なき子連れ刑事」
●放送日:1978年12月13日(視聴率:8.5%)
●脚本:上原正三
●監督:竹本弘一

◆ゲスト◆
宮内 洋(役名:麻薬Gメン・立花豪)・「仮面ライダーV3(レギュラー)」等にも出演
森 愛(役名:立花千鶴子)・「バトルフィーバーJ(#9)」等にも出演
越後宏樹(役名:立花猛)・「電子戦隊デンジマン(劇場版)」等にも出演
原田 力(役名:銀河興産社幹部)・「Gメン'75(#44)」等にも出演
久地 明(役名:銀河興産社長・黒崎竜三)・「忍者キャプチャー(#1,#15)」等にも出演
丸山詠二(役名:立花の先輩刑事)・「快獣ブースカ(#1)」等にも出演
大蔵 晶(役名:トラック運転手)・映画「連合艦隊」等にも出演

■登場マシーンベム:キノコンガー


なぜか子連れで捜査する麻薬Gメン立花親子。
何かを求めてさすらう旅路。堅く誓った復讐の炎。
鉄十字団こそ憎っくき仇だった。


(写真・左)
「日本中の若者にバラ色の夢を! マッシュを売れ! 売って、売って、売りまくれ!!」
モンスター教授は恐怖の幻覚剤 “マッシュ” を開発し、密売した。
これを吸うと幻覚作用で突如凶暴になったり、中には死ぬまで踊り狂う者もいるという。
マッシュはまるで伝染病のように日本中に広まり、青少年の肉体を、そして精神を蝕んだ。
通学中の新子もマッシュを吸ったと思われるクラスメートにナイフで切りつけられた。

(写真・中)
毒キノコの成分とマシーンベム・キノコンガーの体に生えたキノコを混ぜると
幻覚剤「マッシュ」が出来上がるのだ。

(写真・右)
スパイダーマンはマッシュルートの裏に鉄十字団の影を感じた。
そこで麻薬密売の噂のある「銀河興産」の調査に乗り出した。
しかし手がかりは何一つつかめなかった。




(写真・左)
一方、麻薬Gメン・立花豪もマッシュの捜査に乗り出していた。
立花はなぜか子連れで捜査するので有名だ。
スパイダーマンは、立花が子供を捜査に使うのを許せなかったが、その理由を知りたいと思った。

(写真・中)
「猛君を連れ回すのは何か深いわけがありそうだ。話してくれ」
スパイダーマンに聞かれ、立花はその重い口を開いた。
その話によると、
立花は1年前、マッシュ密売ルート解明の為銀河興産を張り込んでいる最中、妻を何者かに殺された。
さらにそれを目撃した猛まで車にはねられ記憶を失ってしまった。
記憶喪失はもう一度同じ情況に巡り会えば記憶を回復することがあるという。
立花は妻を殺した犯人を突きとめ、復讐を果たす為に、
敢えて危険を承知で猛を捜査に同行させているのだ。

スパイダーマンは、立花に代わってマッシュ捜査を行うと申し出るが、立花はこれを頑なに拒否した。

(写真・右)
立花は銀河興産に乗り込み黒崎龍三社長が山中湖畔にいることを聞き出した。
山中湖に向かった立花だが、黒崎はすでに虫の息で、「裏切りやがった。アマゾネスめ・・・」と言い残し息絶えた。
鉄十字団と銀河興産との関係を知った立花は鉄十字団の策略にはまり猛をさらわれてしまった。
(ハイカーを装ったアマゾネスは立花を猛から引き離す)




(写真・左)
「お、お父さん、こいつがお母さんを」
キノコンガーに捕らえられた猛は、ついに記憶を取り戻し、助けに来た立花に向かい叫んだ。
鉄十字団こそが妻を殺し、さらには猛の記憶を奪った憎っくき仇だったのだ。

(写真・中)
立花は、先に潜入していたスパイダーマンが猛を人質に取られていた為に手を出せないままでいたが、
ニンダー達に向かい“ギターマシンガン”を放ち、相手がひるんだ隙に猛を無事救出した。
そしてスパイダーマンは巨大化したキノコンガーをソードビッカーで倒し、
さらにアームロケットでマッシュの密造工場を爆破した。

(写真・右)
父親の命を懸けた厳しい愛が、ついに少年の記憶を甦らせた。
スパイダーマンも亡き父を偲び、熱い思いを胸に、そっとその場を立ち去るのだった。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
28秒55
《使用した必殺武器》
ソードビッカー
アームロケット

「キノコンガー」はレオパルドンに触れることができたか?→×


〈補記〉
スパイダーマンは猛を救うために鉄十字団のマッシュ製造工場に潜入したが、
猛が人質に取られていた為に手出しが出来なかった。
アマゾネスはここぞとばかりスパイダーマンのマスクを剥がすのだが、
何度やっても(実際は4回)マスクの下にはマスクがあり、結局正体を暴くことは出来なかった。

宮内洋演じる立花刑事は、そのいでたち、振る舞いから、
どうしても快傑ズバット・早川健を連想してしまう。ただし性格はちょっと違うようだ(笑)

また、劇中で宮内が口ずさんだ『Anak(息子)』は、
1978年の暮れから1979年にかけ杉田二郎が唄い流行した曲で、
放送当時はまさにヒットの真っ直中にあった。
劇のエンディングも『Anak』のインストゥルメンタルで締めくくっている。(最後の画像のシーン)



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