第2話
「怪奇の世界!宿命に生きる男」
●放送日:1978年5月24日(視聴率:10.6%)
●脚本:高久進
●監督:竹本弘一

◆ゲスト◆
山本 武(役名:ガリアの父)・映画「日本沈没」等にも出演
大矢兼臣(役名:刑事A)・「ウルトラマンティガ」等にも出演

■登場マシーンベム:双頭鬼


真夜中に電車が転覆した。
ジェット燃料を満載した貨物列車が危ない!
敵は誰だ!?拓也の眼がキラリと光る。
謎の物体が怪光線を発射した。
走れGP-7! 闘えスパイダーマン!!


(写真左)
東京地方に最大瞬間風速40メートルの強風が吹き荒れた夜、電車が転覆した。
フリーカメラマンの佐久間ひとみは特ダネを狙おうと拓也のバイクで現場へ向かった。
しかし道路が封鎖されていた為、電車がひっくり返った鉄橋には近づくことはできなかった。

(写真・中)
テレビのニュースでは“突風の仕業”といっているが、拓也の脳裏には鉄十字団の影がよぎった。
さらにひとみの情報によると、怪我をした乗客の中に、電車が転覆する直前に怪しい光を見た者がいるという。
拓也はひとみと共に救急病院に行くが、既にその乗客は鉄十字団によって殺害されていた。

(写真・右)
殺害された乗客を取材し、怪しい光の存在を知ったひとみは、そのことが鉄十字団に感づかれ襲われた。
しかしスパイダーマンの活躍により窮地を脱した。




今回、拓也の回想により、本編とは別に「ガリア」にまつわるサイドストーリーが展開されている。
このサイドストリーにより第1話では語られることのなかった数々の謎が解明された。

(写真・左)
400年前、スパイダー星は銀河系を荒らしまわる
異星人・モンスター教授率いる鉄十字団によって滅ぼされた。
その時ガリアはスパイダー星を留守にしていたが、
帰ってみると、父母(スパイダー星の統治者)、一族は皆殺しであった。

(写真・中)
「おのれモンスターっっ、必ず私が殺す!」
怒りに震えるガリアは復讐の鬼と化した。


(写真・右)
地球に飛来したモンスター教授を執念で追いつめたガリアであったが、
戦いの末、「丹沢山中」に幽閉されてしまった。
そして、自分の跡を継ぐ者をテレパシーで呼び続けたのであった。

400年前ということは日本は戦国時代!
豊臣家と徳川家が存亡をかけて戦っている真っ最中。
その中に「GP−7」や「マーベラー」が登場する風景は想像もつかないのだが・・・。

また、
スパイダー星は地球とよく似た平和な星で、「M77星雲」の第17星列にあった。
スパイダー星の1年は地球上の20年に相当する。
等のエピソードも明らかとなった。





(写真・左)
「さようなら、ガリア。あなたの死を無駄にはしない」
400年間復讐の宿命を背負って、
最後は蜘蛛にまで化身して必死に生き続けたガリアであったが、
そのガリアも山城拓也にすべてを任せ、今息絶えた。

(写真・中)
鉄十字団は、成田-新東京国際空港を走る燃料補給車(高性能ジェット燃料を積む)を転覆させようとしていた。
“スパイダー感覚”を有するスパイダーマンは予知能力により鉄十字団の動きを事前に察知し、
GP-7で急行、列車を脱線の危機から救ったのであった。

(写真・右)
巨大化したマシーンベム双頭鬼はGP-7がマーベラーにドッキングするのを阻止しようと試みるも、
GP-7はランチャーミサイルを駆使し見事ドッキングに成功!
レオパルドンにチェンジし、ソードビッカーで双頭鬼を破壊した。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
36秒81
《使用した必殺武器》
スパイダー(?)ストリングス
(思わず「スパイダーストリングス!」と叫んでしまったが、
レオパルドンが出す武器なので正しくは「レオパルドンストリングス」である)
アークターン
ソードビッカー

「双頭鬼」はレオパルドンに触れることができたか?→×


〈補記〉
「双頭鬼」はED(エンディングテーマ・初期版)の中で
レオパルドンと接近戦を行うシーンがある。
しかし本編ではそのシーンは出てこなかった。

電車転覆のシーンは、1978年(昭和53年)2月28日21時34分、
営団・東西線、葛西-南砂町間の荒川鉄橋で実際に起こった事故の映像を使用している。
劇中で拓也とひとみが転覆現場に行けなかった設定にしてあるのはその為。


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