光文社のマーベルコミックス
KOBUNSYA's MARVEL COMICS
光文社の日本語翻訳本は全部で24冊です。
バラで集めるのはかなり困難だと思いセット売りで見つけた時
迷わず購入しました。スパイダーマンは全8巻です。
誕生編から初期の名作までかなり良いところが紹介されています。
スパイダーマンが薬の副作用で6本の手になってしまったり、
パニッシャーの初登場、そしてスパイダーマン史上最大の悲劇
といわれている「グエン・ステイシーの死」等も収録されています。

このような形で当時はMARVEL COMICの世界に触れることができました。
単行本どころか、邦訳本の発行もない現在(2002年)では考えられない、何ともいい時代でした!



★スパイダーマン全8巻の収録内容の詳細を以下に記します。
(タイトル横のカッコ内はアーティスト、元原書)


スパイダーマン@
(1978年5月15日発行)

1)スパイダーマン誕生(スティーブ・ディッコ、AMAZING FAMTASY #15 1962.8)

2)暗黒街の帝王 キングピン Part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #51 1967.8)
暗黒街の帝王 キングピン part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #52 1967.9)

3)恐怖の天才科学者 オクトパス Part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #53 1967.10)
恐怖の天才科学者 オクトパス Part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #54 1967.11)
恐怖の天才科学者 オクトパス Part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #55 1967.12)
恐怖の天才科学者 オクトパス Part4(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #56 1968.1)

4)密林の王者 カイザー part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #57 1968.2)
密林の王者 カイザー part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #58 1968.3)

5)超人類の美女 メデューサ(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #62 1968.7)


スパイダーマンA
(1978年10月15日発行)

1)恐怖の洗脳マシン part1(ジョン・ロミータ、AMAZING SPIDER-MAN #59 1968.4)
恐怖の洗脳マシン part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #60 1968.5)
恐怖の洗脳マシン part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #61 1968.6)

2)怪鳥ヴァルチャー登場 Part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #63 1968.8)
怪鳥ヴァルチャー登場 Part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #64 1968.9)
怪鳥ヴァルチャー登場 Part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #65 1968.10)

3)特撮魔人 ミステリオ Part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #66 1968.11)
特撮魔人 ミステリオ part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #67 1968.12)

4)悲しき怪物・リザード part1(ジョン・ブシーマ AMAZING SPIDER-MAN #76 1969.9)
悲しき怪物・リザード part2(ジョン・ブシーマ AMAZING SPIDER-MAN #77 1969.10)


スパイダーマンB
(1978年12月15日発行)

1)怪盗プラウラーの誕生! part1(ジョン・ブシーマ、AMAZING SPIDER-MAN #78 1969.11)
怪盗プラウラーの誕生! part2(ジョン・ブシーマ AMAZING SPIDER-MAN #79 1969.12)

2)犯罪王スキーマー part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #83 1970.4)
犯罪王スキーマー Part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #84 1970.5)
犯罪王スキーマー Part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #85 1970.6)

3)ブラック・ウィドウの挑戦(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #86 1970.7)

4)ついにスパイダー・マスクを取る!!(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #87 1970.8)

5)壮烈な戦いの果てに part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #88 1970.9)
壮烈な戦いの果てに part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #89 1970.10)
壮烈な戦いの果てに part3(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #90 1970.11)


スパイダーマンC
(1979年2月15日発行)

1)スパイダーマンを倒せ!! part1(ギル・ケイン、AMAZING SPIDER-MAN #91 1970.12)
スパイダーマンを倒せ!! part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #92 1971.1)
スパイダーマンを倒せ!! part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #93 1971.2)

2)グエンを追ってロンドンへ Part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #94 1971.3)
グエンを追ってロンドンへ Part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #95 1971.4)

3)グリーン・ゴブリンついに登場 part1(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #96 1971.5)
グリーン・ゴブリンついに登場 part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #97 1971.6)
グリーン・ゴブリンついに登場 part1(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #98 1971.7)

4)真昼の刑務所暴動(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #99 1971.8)

5)ヒーローはもういやだ!(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #100 1971.9)


スパイダーマンD
(1979年4月15日発行)

1)蒼白の吸血鬼 モービウス part1(ギル・ケイン、AMAZING SPIDER-MAN #101 1971.10)
蒼白の吸血鬼 モービウス part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #102 1971.11)
蒼白の吸血鬼 モービウス part3(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #102 1971.11)
(AMAZING SPIDER-MAN #102は2話分収録)

2)南極の巨大怪獣 Part1(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #103 1971.12)
南極の巨大怪獣 Part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #104 1972.1)

3)クモ形ロボットの襲撃! part1(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #105 1972.2)
クモ形ロボットの襲撃! part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #106 1972.3)
クモ形ロボットの襲撃! part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #107 1972.4)

4)帰還兵フラッシュの悩み(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #108 1972.5)


スパイダーマンE
(1979年6月15日発行)

1)ドクターストレンジの神秘術(ジョン・ロミータ、AMAZING SPIDER-MAN #109 1972.6)

2)新ヒーロー ギボン誕生 part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #110 1972.7)
新ヒーロー ギボン誕生 part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #111 1972.8)
新ヒーロー ギボン誕生 Part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #112 1972.9)

3)オクトパス対ハンマーヘッド! Part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #113 1972.10)
オクトパス対ハンマーヘッド! Part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #114 1972.11)
オクトパス対ハンマーヘッド! Part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #115 1972.12)

4)ローリーに清き一票を・・・・! part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #116 1973.1)
ローリーに清き一票を・・・・! part2(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #117 1973.2)
ローリーに清き一票を・・・・! part3(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #118 1973.3)


スパイダーマンF
(1979年8月15日発行)

1)怪物ハルク カナダに現わる!part1(ジョン・ロミータ、AMAZING SPIDER-MAN #119 1973.4)
怪物ハルク カナダに現わる!part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #120 1972.5)

2)グエンの最期 part1(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #121 1973.6)
グエンの最期 part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #122 1973.7)

3)英雄貸します(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #123 1973.8)

4)狼男の正体は!? Part1(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #124 1973.9)
狼男の正体は!? Part2(ギル・ケイン AMAZING SPIDER-MAN #125 1973.10)

5)改造人間カンガルーの復讐!(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #126 1973.11)

6)死の翼 闇にはばたく! Part1(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #127 1973.12)
死の翼 闇にはばたく! Part2(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #128 1974.1)


スパイダーマンG
(1979年10月15日発行)

1)メイおばさんの結婚!? part1(ロス・アンドルー、AMAZING SPIDER-MAN #129 1974.2)
メイおばさんの結婚!? part2(ロス・アンドルー、AMAZING SPIDER-MAN #130 1974.3)
メイおばさんの結婚!? part3(ロス・アンドルー、AMAZING SPIDER-MAN #131 1974.4)

2)溶けゆく男 part1(ジョン・ロミータ AMAZING SPIDER-MAN #132 1974.5)
溶けゆく男 part2(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #133 1974.6)

3)観光船乗っ取り事件 part1(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #134 1974.7)
観光船乗っ取り事件 part2(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #135 1974.8)

4)ゴブリン復活す!! part1(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #136 1974.9)
ゴブリン復活す!! part2(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #137 1974.10)

5)フラッシュの友情(ロス・アンドルー AMAZING SPIDER-MAN #138 1974.11)


監修・訳=小野耕世


この続きは1980年に創刊された『ポップコーン』(光文社)で連載されました。



The Japanese translation book on KOBUNSYA is 24 in all.
I think that it is considerably difficult to collect with the rose.
Then,when finding it by the set sales
Hesitatingly though it was considerably expensive and it bought it. Spiderman is eight all volumes.
At that time, it was able to touch the world of MARVEL COMIC in such shape. It is not thought now.






月刊 別冊少年マガジン 1
Monthly "SHONEN magazine" #1
写真のものはすべて1970年の発行です。
ここにあげた表紙の絵は池上遼一ではなく、
この当時アメリカで連載していた、
AMAZING SPIDER−MANのアーティスト、
ジョン・ロミータによるものです。

池上遼一が描いた“日本版スパイダーマン”は1970年1月号からの連載で、
1回の掲載が100頁という今では考えられない企画でした。
原作はほぼオリジナル(舞台は当然日本)で、本国アメリカの物とはイメージがかなり違います。
それでも当初の池上作画(構成/小野耕世)の頃はヒーロー色が多少はあり、
本国版に近い設定の箇所も幾つかありました。
エレクトロ、リザード、ミステリオといった敵怪人が登場したり、
主人公が住んでいる所がおばさんの家だったり、
ジェイムソンのような編集長も出ていました。
ところが、原作が平井和正になってからは、内容は本国版とはまったくかけ離れ、
完全に“シリアス青春ドラマ”となり、とても重たい作品になってしまいました。
少女が少年達に襲われるシーンがあったり、
最終話ではスパイダーマンが登場しない「虎を飼う女」という作品を発表したりで、
スタン・リーに「これは我々のスパイダーマンじゃないよ」
とまで言わしめてしまった話は有名(?)です。
構成の小野氏は1972年と1975年にスタンと会う機会があったそうですが、
そのいずれの時も「あれはスパイダーマンではなかった」と言われたそうです。
マーベルと講談社の間に立ち、双方の気持ちを理解しつつ
この仕事に取り組んだ小野氏にはさぞかし苦労があったことと思われます。

最後に、本国版とはまったく別物になってしまった本作品ではありますが、
“日本版スパイダーマン”は1970年当時の社会背景や世相を如実に反映している作品で、
その頃の若者の生き様みたいなものがリアルに伝わってきて非常に“ワクワク感”があります。
それに、この時代にはこういった、陰のあるドロドロとした暗いストーリーの方が似合っているような気もするし・・・。
そういった意味で“アメコミ・スパイダーマン”ということにさえこだわらなければ、
“日本版スパイダーマン”は名作だと思います。

掲載内容の詳細はこちらです。



All are issues in 1970.
The picture of the cover is not Ryouichi Ikegami but John Romita
which serialized “AMAZING SPIDER-MAN" in the United States at that time.





『テレビマガジン』、『テレビランド』
“TV magazine” & “TV land ”
『テレビマガジン』『テレビランド』ともにテレビ放送に合わせて、
1978年6月号からスパイダーマンの記事が掲載されました。

どの号も2〜5頁のカラー特集と、マンガ(テレビマガジンは津原義明、
テレビランドは原作/八手三郎、マンガ/斉藤栄一)が掲載されています。

なお、津原版スパイダーマンは、
テレビマガジン昭和53年9月増刊号【仮面ライダーと人気まんが号】にも掲載されています。



All are issue in 1978.
The article on Spiderman is hardly recorded. It is cover purchase.




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