第32話
「甘くささやく妖女」
●放送日:1978年12月20日(視聴率:7.6%)
●脚本:松下幹夫
●監督:佐伯孚治

◆ゲスト◆
久遠利三(役名:変電所技師・杉本) ・「ウルトラマン80(#16)」等にも出演
上田かほり(役名:杉本京子)・「大鉄人17」等にも出演
竹内慶太(役名:杉本健一)
土山登志幸(役名:ニンダー人間体)・「ジャイアントロボ」等にも出演
木村修(役名:変電所所員・青山)・「電子戦隊デンジマン(#7)」等にも出演
佐々木晃(役名:ディスコ・ソウルトレイン・ボーイ)
永田初子(役名:スケ番A)
小高節子(役名:スケ番B)
佐藤裕子(役名:スケ番C)

■登場マシーンベム:電気ミミズ


鉄十字団・アマゾネスの計画を知ったスパイダーマンは、
変電所技師失踪事件から、これまた変電所爆破を狙う怪しい女を追った!


(写真・左)
鉄十字団・モンスター教授は東京に大停電を起こそうと、
東京の電気を一手に調節している「関東第一発電所」の爆破を企んだ。
ここにある「超変圧器」を破壊すれば東京は30時間にも及ぶ大停電が起こり、
大混乱を巻き起こすことが出来るのだ。

(写真・中)
アマゾネスは発電所の図面を奪うため(唯それだけのために!)、
開発者である杉本の「後妻」に入り込んだ。
図面がなければどこに時限爆弾を設置してよいのか分からないのだ。
アマゾネスは杉本に図面の在処を聞き出そうと詰め寄ったが、
あやまって墜落死させてしまった。

(写真・右)
杉本から図面の在処を聞き出すことに失敗したアマゾネスは、
次に、何らかの事情を知っているであろう、杉本の娘・京子を襲った。
スパイダー感覚を感知した拓也はスパイダーマンとなり京子を救う。
京子には襲われる理由が分からなかったが、
何の理由もなくして鉄十字団が少女を襲うわけがない。
スパイダーマンは「何かあったらそのボタンを押すんだよ、直ぐに駆けつけるからね」
とスパイダートレーサー(蜘蛛型小型発信器)を京子に渡した。




(写真・左)
京子(17)は新子の高校時代の後輩で真面目な子であったが、
アマゾネスが杉本の後添いになってからは、折りがあわず、ディスコに入り浸る等グレ始めた。
そして「イナズマのお京」と呼ばれ、その筋の人物にも一目置かれる存在になっていた。
しかしスパイダーマンに助けられて改心した。

(写真・中)
どうしても図面が欲しいアマゾネスは家の中を徹底的に調べた。
なかなか見つけられず、あせるアマゾネスであったが、
息子の健一(9)の口から書斎にある“秘密の金庫”の存在を知った。
そこに設計図が入っていると睨んだアマゾネスは早速金庫の中を調べたが、
設計図は既に何者かによって持ち出されていた。
どうやら京子が図面を持ち出したらしい。

(写真・右)
「アマゾネス、こんな所に!?」
京子の身の回りの調査を開始したスパイダーマンは、
アマゾネスが京子の母親になっていたことを知り、驚愕した。




(写真・左)
アマゾネスの指令を受け、鉄十字団は京子を尾行した。
そして京子が駅のロッカーに図面を隠すのを発見、強奪を試みる。
鉄十字団に追われた京子はスパイダーマンから渡された発信器で助けを求めた。
約束通り駆けつけたスパイダーマンは鉄十字団に襲われていた京子を無事救出した。
だが肝心の図面は鉄十字団の手に渡ってしまった。

(写真・中)
京子から発電所の場所を聞き出したスパイダーマンは、急いで現場に向かった。
鉄十字団は既に爆弾を仕掛け始めていたが、
スパイダーマンの活躍によりダム爆破は未然に阻止された。
さらに巨大化したマシーンベム・電気ミミズはレオパルドンのソードビッカーで倒された。

(写真・右)
「京子さん、健一くん、気を落としてはいけないよ。
姉弟、力を合わせて頑張るんだよ。何かあったら私はいつでも来る」
スパイダーマンは父親を失った二人を勇気づけた。

「スパイダーマン、ありがとう!」

京子はしっかりしている娘だ。健一を引っ張って元気よく生きていくだろう・・・。
スパイダーマンはそう思った。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
22秒48
《使用した必殺武器》
アークターン
ソードビッカー

「電気ミミズ」はレオパルドンに触れることができたか?→X


〈補記〉
ひとみは、拓也と京子との関係を疑い、それが勘違いだと判ると、
「お詫びの印として手料理を作ってあげる」
と、普通なら喜んでいい話なのだが・・・
ひとみは、拓也にバイト賃が入ったことを知っており、
「ねえ、アルバイトのお金まだある?」
と材料費はちゃっかり拓也に払わせる魂胆だ。
拓也は久々に入ったバイト賃が使われるのがイヤで、やんわり断るが、
ひとみは強制的にマーケットへ連れて行き、食料品を景気よく買い込んだ。
拓也は仕方なく封筒からお金を出し、ひとみに渡した。
そして封筒を逆さにし中身を確認すると、残っているのはわずかな小銭のみであった。
落ち込む拓也・・・。

今回ゲストの上田かほりは、デビュー当時は「岡田まゆみ」として活動していたが、
「岡まゆみ」主演のドラマ『絹の家』に出るにあたり、「上田かほり」に改名した。
特撮関係では他に「怪傑ズバット」(第18話)、「円盤戦争バンキッド」(第5話)等にも出演している。
また劇中では新子の後輩役として登場しているが、『われら青春』(1974年)では大山いづみとはクラスメート。


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