左より、
ひかりのくにテレビ絵本 スパイダーマン@(ひかりのくに株式会社)
ひかりのくにテレビ絵本 スパイダーマンA(ひかりのくに株式会社)
栄光社TVうたのえほん スパイダーマン (株式会社 栄光社)
「おともだち」テレビまんが絵本 スパイダーマン@ (株式会社 講談社)
「おともだち」テレビまんが絵本 スパイダーマンA (株式会社 講談社)
スパイダーマン・ソノシート付き(朝日ソノラマ)

発行年度はいずれも1978年。




 
絵本にもコミカライズ同様、独自の設定があり、
その中身は幼児向けの本とはいえ決してあなどることは出来ない。
スパイダーマンの活躍は勿論だが、
実作品では予算不足の為、消化不良のままに終わった特撮シーンも、
この “絵本の世界” では余すところなく繰り広げられている。
中でも『ひかりのくにテレビ絵本 スパイダーマンA』は圧巻で、
特にレオパルドン登場以降の展開が秀逸である。
そこで簡単なエピソードをイラストと共に記載してみることにした。


■ひかりのくにテレビ絵本 スパイダーマンA■

世界征服を企むモンスター教授は、
どんな人間も「悪い者」に変えてしまう“悪人回路”を開発した。
これを地球の優秀な科学者に埋め込むのだ。
同時に人が大勢集まるところに爆弾を仕掛ける。
これでスパイダーマンは手が出せなくなる。
ある日、街をパトロール中のスパイダーマンは、
ニンダーが科学研究所の博士をさらって行くのを目撃。
逃げるニンダーをスパイダーマンはスパイダーネットであっさりと捕まえた。
スパイダーマンはニンダーからビルに爆弾を仕掛けたことを聞き出すと、
レオパルドンに乗り込み、急いで現場に向かった。
以下↓に続く





@市街地に出たレオパルドンは大きな手に人々をのせて助けると、
すぐに爆弾を見付けて取り除いた。そして・・・

A「レオパルドン チェンジ マーベラー!」
“再びチェンジ” したマーベラーは海にもぐって鉄十字団の潜水艦を探した・・・

Bマーベラーは潜水艦を見つけると、猛スピードで潜水艦に突っ込んでいった。
ガガガーン!!
マーベラーの体当たりを受けて潜水艦は大爆発を起こしバラバラに砕け、
またしても世界の平和はスパイダーマンによって守られたのであった!!
-終-


<補記>
レオパルドンが爆弾の仕掛けられたビルから人々を救い出した@のシーンは、
市街地でレオパルドンが活躍するという、実放送では考えられない大変貴重なシーン。
さらに特筆すべきはAのシーンで、
レオパルドンは潜水艦を破壊するために 再度 マーベラーに変形している。

「レオパルドン チェンジ マーベラー!」

と発するスパイダーマンの勇姿が見られるのはこの絵本の中だけである。
劇中ではレオパルドンが再びマーベラーに戻ることは1度も無かった・・・。





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