第3話
「怪盗001 VS くも男」
●放送日:1978年5月31日(視聴率:9.1%)
●脚本:高久進
●監督:田口勝彦

◆ゲスト◆
風戸佑介(役名:怪盗001/岡部大吉)・ 「ジャッカー電撃隊」等にも出演
野口貴史(役名:警視庁捜査三課・松本刑事)・映画「野生の証明」等にも出演

■登場マシーンベム:幻妖虫


深夜のビルに黒い影が浮かび、窓に吸い込まれて消えていく。
今夜も残されたものは、空っぽの金庫と赤く印された“スパイダーマン参上”の文字。
はたしてスパイダーマンの仕業なのか!?


(写真・左)
深夜のビルに忍び込み荒らし回っていた「怪盗001」(岡部)はとうとう警察に捕まる。
しかし岡部は警視庁へ連行される途中、幻妖虫率いる鉄十字団に拉致されてしまった。
モンスター教授は以前から「怪盗001(ゼロゼロワン)」に目を付けていたのだ。

(写真・中)
「あなたは今日からスパイダーマンなのです。
ビルからビルへ忍び込み、好きなだけ盗みまくるのです」
岡部は鉄十字団のアジトで幻妖虫の光線を浴びせられ、
アマゾネスの催眠により、“ニセスパイダーマン”に仕立て上げられた。
モンスター教授はニセスパイダーマンを使い、スパイダーマンを誘き出そうというのだ。

(写真・右)
“大都会をわが者顔で荒し回るくも男!”
ニセスパイダーマンの記事が連日紙面をにぎわす。
拓也は鉄十字団が暗躍したことを感じ強い憤りを感じた。






(写真・左)
拓也はひとみを「怪盗001」を追う警視庁捜査三課の松本刑事に接触させた。
拓也はスパイダーマンとなりその様子を窺う。

(写真・中)
「怪盗001」は松本刑事の読み通り、張り込んだビルへとやって来た。
スパイダーマンは跡を追ったが一瞬遅れをとり、001は既に立ち去った後だった。
そして壁には「スパイダーマン参上」の文字が残されていた。

(写真・右)
「スパイダーマンが泥棒していると世間の人たちに誤解されたくない」
拓也は必死に偽スパイダーマンを捜し求めた。
そして偶然にも怪しい人物(岡部)と遭遇。
スパイダーマンとなり後をつけると、やはり彼はビルへ忍び込んだ。
スパイダーマンはそこで待ち構えていた幻幼虫やニンダー達の攻撃を受けるが、
何とかこれをかわした。
一方、スパイダーマンを誘き出し、用済みとなった岡部は
アマゾネスに殺されかけるが、窮地をスパイダーマンが救った。





(写真・左)
「どうして盗みを繰り返すんだ?」

生まれつき身の軽い岡部は子供の頃から軽業師に憧れていた。
そんな彼の夢は「自分のサーカス団」を作ることであった。
彼はその資金を稼ぐため「怪盗001」となり、盗みを繰り返していたのである。

「おまえの行為は間違っている。罪をつぐなって新しく生きるんだ!」
岡部はスパイダーマンに説得され自首をする。

(写真・中)
幻妖虫は目もくらむ凄い光を発射するのだが、
昼間の明るい太陽の下では全く効き目がない。
スパイダーマンは太陽が昇るのを待って攻撃を仕掛けた。

(写真・右)
幻妖虫はレオパルドンと接近戦を行った数少ないベム。
その為か通常30秒程度で終わる戦いも、今回は1分を越えた。
しかし、最後はソードビッカーを受け爆発四散した。



■レオパルドン戦闘データ■
《戦闘時間》
1分15秒88
《使用した必殺武器》
アームロケット
アークターン
ソードビッカー

「幻妖虫」はレオパルドンに触れることができたか?→○


〈補記〉
山城家の朝の食卓での1コマ。
食事をしながら新聞を読む拓也に対し新子と拓次は・・・
新子「お兄ちゃんたら、亡くなったお父さんそっくりね。
お父さんもお食事の時はいつも新聞読んでた」
拓次「お母さんに叱られていたっけ」

東映スパイダーマンは「父と子の愛」がメインテーマなので、
山城家の母についてはほとんど触れられていない。
今回は唯一、母に対する思い出が拓次の口から語られている。
また、拓次に母親の記憶があるということは、
母がいなくなって(亡くなって?)からそんなに年月は経っていないと推測される。


今回ロケ地に使用された「多摩川園」(所在地・大田区田園調布、大正14年開園)は、
昭和54年6月、“55年の歴史”に幕を閉じている。
閉園したのは、このスパイダーマンのロケが行われた1年後ということになる。


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