
ARTHUR CONLEY/SWEET SOUL MUSIC
1.SWEET SOUL MUSIC 2.TAKE ME 3.WHO'S
FOOLIN'WHO 4.THERE'S A PLACE FOR US
5.I CAN'T STOP(NO,NO,NO) 6.WHOLESALE
LOVE 7.I'M A LONELY STRANGER
8.I'M GONNA FORGET ABOUT YOU 9.LET
NOTHING SEPARATE US 10.WHERE YOU LEAD
ME
SWEET SOUL MUSIC,アーサー・コンレイ登場!!
「スィートソウルミュージック」・・・・?この題名から思い浮かぶのは甘いファルセットヴォーカルに甘いハーモニーが
彩る上質の絹の感触のようなソウルバラードではないか?あるいは彼女の肩に手を回し眺める宝石のような夜景
のシーンでも想像したのでは・・・・・・?
しかし、そんなロマンチックな思いを見事なまでに裏切ってくれた。
「スィートソウルミュージック」はあのオーティス・レディングが作ったナンバーでありサザンソウルのテーマのような曲である。
リトル・リチャードを彷彿させる野性味溢れるシャウトにまるで起床ラッパのような軽快なホーンセクションが加わり、湯気が昇る
かのような熱気でひたすら走り抜けるエキサイティングなナンバーである。
個人的な考えであるがこの曲に何故「SWEET」という語句を使用したか?おそらく当時ポップで洗練されたソウルを売り物
にして一代ブームを築いていた「モータウン」に対する皮肉と本当のゴスペルを本当の黒人音楽の熱気を聞かせたいという
強烈な思いがあったからではないであろうか?あくまでも自分の主観的な意見であるが。
スタックスにフェイムという当時の名門サザンソウルレーベルの両方でレコーディングされたアルバムである。
しかし、ヴォーカルがまだ若さからかどこかパンチが無く物足りなさを感じてしまう。サム・クックの影響が強いがまだまだ消化
不良の感は否めない。しかし、当時のスタックスレコードなどサザンソウルシーンの雰囲気が伝わってくる名盤ともいえる。
それにしても、「モータウン」のスモーキー・ロビンソンを南部に連れてきてレコードを作ったらこれに近いレコードを作るだろうな
どと考えてしまうのは私だけであろうか・・・。
あと、「モータウン」ファンのみなさん。「モータウンは白人に魂を売り渡した商業主義的レーベル」何て言われていたのは当時
のお話、だって後のソウルシーンを作り上げたのはマーヴィン・ゲイとかスティーヴィー・ワンダーとかモータウンのシンガー
達なのですから。本当はサザンソウルとかモータウンとか区別するのは好きではありません。
同じソウルではないですか!!オーティスの歌う「マイ・ガール」が私は大好きです。テンプテーションズのも大好きです。
以上の理由からこのコーナーではジャンルや地域に区分けするやり方を選びませんでした。
