結晶
詩人の目に映る
砕け散った色硝子
ぱららん きららん
七色の涙の結晶
胸の記憶
忘れ得ぬ面影
硝子屋の背にあったそれは
いったいどこへ消えたのか
いやはや それがわかりませぬ
回り階段の下へ降りてみても
うっすらと地面が湿っているだけ
(2005.5.17)