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*花伝説*

花言葉は、花にまつわるお話からできたものがほとんどです。
ここではその花にまつわる話、
「花伝説」を花言葉とともに紹介していきます。


第六話<ゲッケイジュ>・・・・花言葉「名誉」

ダフネーは水の精。太陽の神アポロンの愛を逃れるために、父である川の神へ助けを求めます。

「地面をあけて、どうぞ、あたしをかくしてください!そうでなければ、この姿を変えてください」

願いは聞き入れられ、ダフネーの胸は見る間に柔らかな木の皮で覆われ、

手足は枝となり、髪の毛も指も、緑色の葉になりました。

アポロンはまだ人間のぬくみが残っている木を抱きしめ、悲しみと愛でふるえながらささやきました。

「おお、なんと美しいダフネー。あなたを花嫁にすることはできなくなったけど、これからは、

私の王冠として、あなたの枝をかぶることにしよう。私の竪琴と弓であなたを飾り、

月桂樹という輝かしい名であなたを呼ぼう・・・・」

これ以後、月桂樹は競技で勝利を得たものや、輝かしい勲功を立てて祖国に凱旋する将軍の

栄誉の冠となりました。


第五話<チューリップ>・・・・花言葉「名声が高い」「愛の告白(赤)」「かなわぬ恋(白)」「不滅の愛情、永遠の愛(紫)」「むなしい恋(黄)」

昔アドリア海岸に近い地方に、チューリップという少女がいました。

彼女は明るく美しい娘。ふとしたことから秋の神ヴェルツーヌから思いをよせられます。

けれどチューリップは秋の神が好きになれません。

チューリップは春の娘なのですから、秋の神に心が動くわけは無かったのです。

けれど恋してしまった秋の神は、ただ一途に彼女を追い求めました。

チューリップはひらひらと、蝶が舞うように身をかわし、

ついには茨の陰に見を隠してしまいました。

やるせない思いの秋の神は、守の神に哀願し、その教えに従います。

その教えとは、ひとときに何十回も姿を変えて彼女に見せるということ。

これでチューリップを驚かし、魅了させようというせつない男心だったのですが、

これも無駄なことでした。彼女は見向きもしなかったのです。

でも、どうしても諦め切れない秋の神は、もう夢中で理性も失いました。

これにはチューリップも困り果て、最後の手立てとして、貞操の女神ディアナに救いを求めました。

「お願いでございます。あたしを他の姿に変えてください。

それでなければあの方は、諦めて下さいませんの」そこへ追いかけて来た秋の神。

やっとのことで彼女を捕らえようとしたその瞬間、

チューリップは一瞬にして、花に変わってしまいました。

秋を拒絶し続けて、春を守り通したチューリップ。

チューリップはやはり春の花なのです。


第四話<キョウチクトウ>・・・・花言葉「危険な恋」「燃えるような欲望(赤)」「恋をする決心がつかない(白)」

白妙姫は雪のように白い肌の娘。

父の地の神は彼女の花婿として、植物をつかさどる若い神をえらびました。

しかし植物の神は白妙姫を見て、この結婚を辞退しました。

「あなたの肌の白さは、生きているようには思えません。その白さは私の好みではないのです。

その頬に夾竹桃のほのかな紅がさすまでは・・・」これがその理由でした。

父と娘は嘆き悲しみました。白妙姫は痩せ衰えるばかりです。父の神は娘が哀れでなりません。

そこで天帝にこのことを告げ、大慈悲を乞いました。

帝は親子の心中を察して玉座を飾っていたくれないの夾竹桃を彼に与え、その用法も教えました。

花びらを手でもんで、紅色の露や雫を、顔や身体に塗るのです。

その娘はその通りにして、いきいきとした元気な娘に生まれ変わりました。匂うばかりの愛らしさです。

「それでこそ私の花嫁。私の好きな色・・・・」

植物の神はうっとりとし、二人はめでたく結ばれました。


第三話<ワスレナグサ>・・・・花言葉「私を忘れないで」「真実の愛」

ドイツの古い伝説です。

昔々、恋人同士である青年と若い娘がおりました。

ある日2人で散歩をしていたときに、娘が「何てきれいな花なんでしょう。

でも、手にとることはできないわね。」というので、青年は険しい谷間に咲く青い花を見て

「私が取ってきてあげよう。ここで待っていて。」と言って谷に向かいました。

娘は「もうあぶないから戻ってきて!」といいましたが、青年の手の先には青い花が・・・

そして摘み取った瞬間足元の岩が崩れ落ち青年の体は谷間にのまれていきました。

青年は落ちていくときにその花を娘に向かって投げながら「私を忘れないで」と叫んでいました。

その後、その娘は約束を守り、生涯その花を放さず、青年を忘れずに髪に飾り付けたということです。


第二話<スズラン>・・・・花言葉「幸福の約束」「純潔」「謙遜」「コケットリー(媚び)」

森の守護神であるセントレオナールは、純潔で若くたくましい青年でした。

ある日森の中で恐ろしい毒竜に襲われた彼は3日3晩必死に戦い、

4日目の朝ようやく毒竜を倒しましたが、セントレオナールも全身傷だらけになってしまいました。

森のニンフたちは、彼勝利を喜びながらも、そのすさまじさに心を痛めました。

彼の傷口から流れ出した血が、地面に吸い込まれ、そのあとには白いスズランが咲いたそうです・・・


第一話<シオン>・・・花言葉「追憶」「君を忘れない」「のちのおもい」

むかし親孝行な兄弟がいました。

親が亡くなったあとも、兄と弟は、雨の日も、風の日も、親の墓参りを欠かしませんでした。

しかし、兄は宮仕えの身でしたので、毎日墓に詣でるわけにはいかなくなりました。

それで兄は、悲しみを忘れる為に、ワスルグサを親の墓のそばに植えました。

一方、弟の方はワスレヌグサ(紫苑)を植えて、墓参りを続けました。

ある夜、弟の夢の中に一匹の鬼が現れて、弟の孝心深いことを褒め、不思議なことを言って消えました

「これからは毎晩、夢の中で明日起こることを知らせてやろう」といったのです。

弟はこうして、明日起こるべき事を何でも夢の中で知らされ、

それを活用して、思わぬ利を得たということです。


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