カナダ<マドレーヌ島とイエローナイフ>10日間
〜ハープシールあざらしの赤ちゃんとオーロラに出会う旅〜

行程 旅行記 思い出のひとこま
3/2
17:00
成田集合
いつもの海外旅行はお土産のスペースがあるスーツケースも今回は防寒具で目一杯・・・。
14:00過ぎに自宅を出て坂を転げ落ち(自宅は丘の上です)、データイムグリーン料金回数券を購入。14:30発のJR横須賀線に乗り込みそのまま成田空港まで直行。車窓からはまだ同僚が働いているだろう会社のビルを横目に顔がほころぶ。
成田で取りあえずお寿司で腹ごしらえして、両替。この両替が第一ターミナルに比べてとっても時間がかかったような気がするのは気のせいだろうか。あっという間に搭乗時間になり飛行機に乗り込む。
エアーカナダ
AC002で
トロントへ
19:00→17:15
(12時間15分)
時差-14h
エアーカナダは初めてだったが、食事が結構美味しかった(味付けも濃くなく日本人好みのような気がしたし、デザートも甘すぎることはなかった。途中で出たカップヌードルがのびていたがなぜかとっても美味しかった。)。
機内のシートの頭部は左右が前後に動くようになっており(こんなの初めてだった)、空気まくらも必要なく快適に眠れた。
AC438で
モントリオールへ
18:30→19:40
(1時間10分)
入国審査後、トロント空港の係員が、乗り換え客の誘導をしてくれており、乗り継ぎ便用荷物のベルトコンベアーにもスムーズに行くことが出来、更に、国内線への乗り換え(ターミナル1→ターミナル2)のトンネルへの誘導もしてくれていた。しかし、私達はここで日本語ガイドさんと会うことになっており、空港係員さんを振り切り日本語ガイドさんを探しに戻るような形になってしまった。そして、シャトルバスに乗り込み、ターミナル2へ移動。ここで、ガイドさんからホテルなどのバウチャーを受け取る。
宿泊:
ザ・クィーン・エリザベス・ホテル1泊
モントリオールでの送迎は人数が私達2人だけだったためか、バスではなく黒塗りのリンカーンコンチネンタル(乗用車)に乗れてちょっとリッチな気分だった。余談だが運転手さんも背が高くハットをかぶり全身黒ずくめで俳優さんのようだった。遅い時間にホテルに着いたが、レストランの雰囲気や営業時間、ホテル周辺の状況等をガイドさんが丁寧に教えてくれため助かった。ガイドさんに聞いたカジュアルな方のレストランで、サラダ・デザート(バイキング形式)付きのセットメニューをオーダー。ウェイターさんも日本語でこのケーキは「年寄り(古いと言いたかったのだろう)」などと新鮮な方を勧めてくれたりとフレンドリーだったが、やはり外国、量はさすがに多かった。値段もあの量には妥当でホテルの割にはそんなに高くはなかった。今振り返ると、今回の旅行の中では一番良いホテルだった(部屋、フロントの雰囲気等)。
その後、23:00頃だったと思うが、せっかくの初めてのモントリオールだから街を見ようと30分ほど街を歩いた。ガイドさんに今日は「寒いですよ〜」と言われていたのに、主人は手袋もしないでホテルを出ていった。そのうち、手がかじかんできていてもたってもいられなくなってきた。「モントリオールとはいえ、零下をなめてはいけないね。」と話をしているすぐ横を少年達が半袖で通り過ぎていく・・・。唖然。
ホテルのすぐ横にはローマのサンピエトロ寺院の3分の1のレプリカがあったり、30分ほど1周しただけで5つくらいの教会があった。翌朝、空港までの車窓からもいくつもの教会が見えた。空港近くのホテルよりもモントリオールを垣間見ることができて良かった。
3/3
AC8718で
マドレーヌ島へ
9:00→13:10
(3時間10分)
時差+1h
マドレーヌ島行きの飛行機をチェックインしたらシート番号が9番だったので真ん中辺かなあと思っていたら、なんと最後部。最後部はバスのような5人掛けで真ん中の席の人は前は通路というようなものだった。37人乗りだというのに、日本人が15人位はいたと思う。成田から顔に見覚えのあるツアーらしき人達もいて、なんとなくホットする。途中、ケベックで1回降機したため、飛行機を降りてみる。ダイヤモンドダストのようにまわりがキラキラしていた。早速、日本人をつかまえて飛行機をバックに写真をとってもらったが、フィルムが入っていないことに気づき飛行機の中で慌てて充填し、マドレーヌ島で降りると慌てて写真を撮る(写真上)。
この飛行機はプロペラ機で、低くゆっくり飛ぶので、ケベックの町を空から楽しむことができた。
マドレーヌ島空港は狭く、すぐ現地の係員さんがわかった。ホテルからの送迎バスも日本人ばかりを集めてくれて、車中で日本人の女性の方が説明をしてくれた。この方は8年間、この時期だけ(2月末〜3月末)、ホテルに駐在しているそうで、いつもホテルのフロントにいて色々と親切に対応してくれた(仕事の話ばかりでなく、世間話にも気軽に応じてくれる親切な方だった)。
チェックイン時に、部屋のキーと共に、「食事、アザラシ観察ツアーのチケット」「ホテルや島についての案内」「各ツアー・アザラシ資料館等の説明」が日本語で書かれたパンフレット類を一式セットにしてもらえたので安心できた。
その後、フリーになったのは14:30頃であったが、さっそくチケットで昼食をとることができゆっくりとレストランで食事をした。レストランからは氷で覆われた海を眺めることがことができ、この日は青空ものぞいており気持ちが良かった。近くの丘には狐が歩いているのも見えた。15:00出発のショッピングモールへ行くツアーに行ってみたいなあという気持ちもあったが、さすがに30分で昼食を終わらすことができず、ホテルの周りを散歩する。ずぼずぼと雪の中を歩きながら展望台まで行くとヘリコプターの音が聞こえてきた。あ〜、あのヘリに乗って明日はごまちゃんに会えるんだなあと期待に胸膨らませた(写真下)。
日本人向けの商売だと、この時間からでも出きるオプショナルツアーでもありそうなものだが、そんな商売っ気はなく(そうそう、ごまちゃん型のチョコとかもあれば日本人には大うけだろうなあとも思ったがそんなものはなかった。)、そのあとゆっくりと時間を過ごす。


宿泊:
シャトー・マドリノ3泊
私達のツアーの食事は全食、チケット制になっている上、メインの他にサラダ・スープ、デザート・コーヒー等もセットになっていて全く困らなかった。メインも10種類くらいの中から選べるようになっていて3泊くらいだと全く飽きることがなかった。味も美味しく最高だった。
部屋は綺麗だったが、色(ピンク)がかわい過ぎて・・・。ベランダ付きの部屋もあり、隣の芝生が良く見えてしまった。
外が眺められるプールもあり、水着を持って行くのを忘れてしまい残念。
毎晩、17:00頃から1部屋に集まりフリーのカクテルアワーがあった。ここで島の雰囲気やお薦めのお土産が売っている場所等についての情報交換をできたのも良かった。日本人以外の方もたくさん陽気に楽しんでいて友達を増やす場ともなった。アザラシの赤ちゃんのビデオも流れていた。(普通の会議室の様でちょっと狭かったけれども)。
右の写真はゴマちゃんの刺繍入りのフリース。前に1頭、後ろに3頭のゴマちゃんの刺繍がしてある。カクテルアワーでこれを着て話題になったりもした。でも、サイズは小さめのからなくなるので早めにGET!!島の西部観光で最初に寄る石の工芸品のお店にある。

3/4
午前:
1回目の
アザラシ観察
7:30出発の予定がみぞれが降っているということで、様子をうかがうことに・・・。「去年は天候が悪くて飛行機がマドレーヌ島につかなくて2日もケベックやモントリオールに引き返したんですよ〜。」とか、「氷の状態が悪くてヘリが飛ばせなくて・・・」といかいう話を聞きながら、もしかして今日はアザラシの赤ちゃんに会えないの?と心配していると、部屋に電話がかかってきて10:00出発で催行される。出発前に防寒着(誤って海に落ちても浮くようになっている)と防寒靴を借り、注意事項のビデオを見て(日本語)からヘリに移動。丁度、日本人のプロのカメラマンがインストラクターとして常駐しており同行してくれた。ヘリからもあちらこちらでたくさんのアザラシの親子を見ることができ、ヘリを降りた途端にキューキューという赤ちゃんの泣き声がたくさん聞こえてきた。数m先には親子が見え、親が顔を出す穴も近くに開いていたりとドキドキ!
氷の状態も良好でたくさんのアザラシに会えた。気温もさほど低くなく(−5℃くらい?)、風も少なく快適だった。アザラシの赤ちゃんは急にこっちに寄ってきたり、元気のない子もいたりと最初は戸惑いがあったが、徐々に慣れてきて触ったり写真をたくさん撮ることができた。望遠レンズやビデオも持参して正解。前日に青空を見てしまったのが悔やまれる・・・。
この日の夜にたまたま日本人カメラマンによるスライドショーがありアザラシとの接し方や表情についてのレクチャーがあり、次の日の観察に大変役立った。


この日のあざらしの赤ちゃん
午後:
島西部観光
アザラシ観察以外のツアーは、島中央部(午前)、島西部(午後)、アザラシ資料館(午前、午後)、ショッピングモール(午前、午後)、クロスカントリースキー(午前、午後)の中から自由に選択して事前に予約を取る形式になっていた。この他にも犬ぞりなど有料のオプショナルツアーもあった。
私達はこの日の午後は島西部の観光に行った。主に石や砂の工芸品のお店を観光するコースである。石の工芸店では売っているだけでなく作っている所も見学できる。砂の工芸店では、さっらさらの砂でできた砂場や小さなお城(写真)もあり、夏に海岸で行われる砂のフェスティバルとかも見たくなった。当然、石や砂で作られたゴマちゃんもかわいい。いつまででも見ていたかった。
ツアーは人数によってワンボックスやバスで移動するが、雪のある道を時速100Km近くで車を飛ばすのには驚いた。そんな速さでは、どこぞの国かの人が「FOX!」と叫ぶと、その度に何度もガイドさんがバスを止めてくれたり、雪にタイヤをとられた車をみんなで助けたりととなかなか面白かった。


   


工芸品の数々
3/5
午前:
2回目の
アザラシ観察
この日は天気予報では晴れということだったので青空を期待していたが、朝起きてみると残念ながら曇り空。でも、赤ちゃんの目を見た途端、そんなことはすっかり忘れてしまった。
前日とは違う場所に観察に行った。前日よりも暖かく、体感温度としては0℃くらいで快適。前日よりも大きめの赤ちゃんが多いようであった。前日は出産直後の生々しさがあちこちに残っていたが、この日に降りた場所はかなり広く、色々な表情の赤ちゃんに出会えた。昨晩のレクチャーを活かして、ほふく前進で赤ちゃんに近づく。2日目なので余裕もあり、接近しての写真をたくさん撮ることができた。前日より、時間があっという間に過ぎてしまった気がする。
私達は3時間コースで現地に2時間位いることができたが、他の方では6時間コースや10時間コースに参加している方もいた(この日くらいの天候ならそれも良かったかなとも思ったが、ちょっと風が吹いただけでかなり寒くなるらしく、2時間くらいを2日に分けていくのが私達にはベストだったとも思った)。


この日のあざらしの赤ちゃん
午後:
アザラシ資料館
2日目の午後はアザラシ資料館に行った。アザラシ資料館は島の東端にあり、そこまで車で直行したが、途中、広大なラグーンの中を何十Kmもドライブ(やはり高速)。夏の珊瑚礁もきれいなんだろうなああと思い浮かべながら移動。
資料館ではアザラシの種類や狩猟の歴史について見学。館内の英語のガイドさんが詳しく説明してくれた。クイズがあったり、今日見た赤ちゃんは何日目くらいの赤ちゃんなんだなあとかがわかって楽しかった。
昨日の島内観光とも日本人以外の人もいて、英語での会話が早くてわからない所もあったのが残念だった。
3/6
AC8713で
モントリオールへ
6:35→10:25
(4時間50分)
時差-1h

AC411で
トロントへ
12:00→13:15
の予定が
1時間30分以上遅れる

AC167で
エドモントンへ
14:50→17:02
(4時間12分)
時差-2h

5T422(カナディアンノース)でイエローナイフへ
20:45→22:18
(1時間33分)
今日は1日移動日だ。マドレーヌ島からイエローナイフまで一気に移動することになっていて、便が遅れたりする場合もあると聞いていたので、旅行前から最もハラハラドキドキしていた1日。マドレーヌ島で一緒だった人達はほとんど、トロントかエドモントンで1泊すると言っていた。
マドレーヌ島での飛行機のチェックインではエドモントン→イエローナイフの搭乗券は変えられず、エドモントンで荷物を受け取り、再度、チェックインし直すように言われた。工程表を見たら乗り換えが3時間あったのでほっと一安心。
マドレーヌ島→モントリオールまでは3回降機するため、行きは約3時間だった距離もこの日は約5時間!経由地を離陸する度に軽食が出てきて唖然。ほとんどカバンの中にしまい、昼食、いや、おやつまでそれで済んでしまった。
モントリオールに着くと、次に乗るモントリオール→トロントの便を確認に行く。定刻通りの出発で一安心。マドレーヌ島で知り合った人達は、1時間程早い便に乗っていってしまったようでいつの間にかいなくなっていた。トイレに行って戻ってくると、搭乗口も変わっていて30分遅れるとなっていた。取りあえず、場所を移動して確保していた軽食をかじっていると予定の時刻になってもアナウンスがない。結局、1時間30分以上遅れ、トロントに着いた時は、乗り継ぎ時間が1時間35分あったはずなのに、全くなくなり、既に予定していた便の出発時間を過ぎて到着。取りあえずダッシュしたら、20分くらい待ち合わせをしてくれたらしくなんとか間に合った。
次の乗り継ぎ地:エドモントンでは荷物を受け取り、再度チェックインすることになっていたため、荷物も一緒に乗り継ぎできたかどうかが心配だったが、無事到着。エドモントンでは3時間もの乗り継ぎ時間があったがかえって心の余裕となった。
この日の出発地であるマドレーヌ島で起床したのは4:00だったが、時差もあるためイエローナイフ時間の朝1:00だったということになる。飛行機の離着陸も全部で7回もあったし、イエローナイフのホテルに着いたのは24時近く。ほぼ24時間の移動ということになる。ところが、それから12:30集合で3時間のオーロラ観測に出かけることになっており、かなり、強行移動だったことを痛感した。
でも、それは覚悟の上、飛行機の中で食べて寝ていたのでそんなに眠気をさそうことはなかった。
オーロラ観測1日目

天候:曇り
温度:−10℃位
観測時間:1:00〜3:00



宿泊:
エクスプローラホテル4泊
エドモントンを21:00頃に出発する便に乗る場合は、右側をキープすると良い!という情報を元に、チェックイン時に右側の席をお願いし、まあ、世の中そんなにうまくいくはずない、と思いながら、窓の外をじっとながめていた。9:45頃、窓の右前方に緑のぼーっとした影があり、もしかして?とジッと見ていたがしばらくは窓の汚れかと思うほど変化がなく、やっぱり違ったかあと思っていたら、瞬く間に拡がりカーテン状になっていった。最初は違ったら申し訳けないなあと思い密かにのぞいていたが、だんだん拡がってきたため、近くに座っていた日本人に「オーロラ出てますよ」というと、丁度、座席後方が空いていたため、数人が右側の窓にへばりついた。右前方にあったカーテンにどんどん近づきくぐるような感じで後方に消えていった。20分間くらい出ていたと思う。(写真)
この時間から出ているのなら、今日は期待できるぞ!と思っていると下方は真っ白。何?巨大な湖?と思っているとそれは低い厚い雲だった。飛行場につくと星一つ見えず、観測所での観測は行く前からあきらめていた。
ホテルに着くと既に23:30を過ぎていた。オーロラ観測はおそらく12:30頃の出発になるだろうということで、早速、部屋で防寒具に着替える。飛行場に降り立った時はさほど寒さを感じなかったためなんとかなるだろうという感じだった。上は長袖Tシャツ、シャツ、セーター、フリース、ダウンジャケット等の重ね着。下はタイツ2枚、薄手・フリース生地・厚手(スキー用)等の重ね着。それに、帽子、フリースのマスク兼マフラー、手袋もインナーを薄手・フリース等で補充。靴は登山靴で代用し、靴下を薄手と厚手のものを2枚はいて靴用ホカロンを持参。適当に脱ぎ着したが、非常に暖かく(と言っても零下だが)、上記の格好でずっと外にいても大丈夫なくらいだった。
観測方法・場所:ドーム1で暖をとり、展望台は視界の広い湖側
夜食:チャー(北極イワナ)のチャウダーとバノック(この地方の伝統的なパン)、コーヒーやホットチョコレートも充実していて4日間ともとっても美味しかった)

でも、予想どおり、2時間何もおこらなかった。

ホテルに帰ると朝方だったので天気予報をチェックすると翌晩も曇りらしい。一緒に飛行機の中から見た人達と、あれが最初で最後かも・・・なんて話も出る。


拡大版
3/7
午後:市内観光 午前中は熟睡。前日にエドモントンで購入していたハンバーガーを食べて、1:00から市内観光にでかける。
町中を2時間くらいかけてバスでまわるとイエローナイフの町の雰囲気がだいたい分かる。途中、犬ぞりのわんちゃんたちがたくさん飼育されているベックスケネルと、湖の上に冬の間だけ開通するアイスロードで写真撮影。車窓からは雷鳥やりすなども見ることができた。日本では天然記念物の雷鳥もこちらでは食べるらしい・・・?
昨日のオーロラ観測ツアーで夜食に出たアークティック(極北)料理が美味しくてとっても気に入ってしまったのと、やはり旅行にきたらその土地のものを食せねば・・・ということで、早速、この日の夕食は極北料理を食べることにした。チャー(北極イワナ)、カリブー(北極トナカイ)、マスコックス(じゃこう牛)の3種類のステーキがセットになったものにまず挑戦。どれもしまりがあって美味しかった。チャーは鮭に、カリブーはラムに、マスコックスは牛に味が似ている。お土産でもカリブージャーキーやマスコックスジャーキーが好評だった。


りすもいたよ
オーロラ観測2日目

天候:うす曇り
温度:−10℃位
観測時間:21:30〜1:30(1時間延長)
服装は昨日と同じ。今日もあまり寒さを感じない。 
観測方法・場所:キャビンで暖をとり、展望台は林の中
夜食:ホワイトフィッシュのトマトシチューとバノック
この日も昨日に引き続き曇りのため期待薄。ほとんど諦め、林の中を散歩したり(そりのように雪の上で滑って遊んでいる人もいた)小さなかまくらのようなものに入ったりして寒さを楽しんだ。そうしているうちに、雲の向こうに薄く緑色に動くものが・・・。あれがオーロラなんだろうなあと雲を羨む。「脳でオーロラを見ている気がする。」なんて声も・・・。そんなオーロラでもキャビンにいた人達がぞくぞくも出てくる。今日で最後の人達もいるらしい。ガイドさんがシチューを運んでいたら、みんないなくなってたと言っていた。
結局、観測時間を1時間延長することになった。昨日よりは雲が薄く、0:20頃にはカーテン状と思われる動きのあるものと、0:50頃に頭上で渦を巻きながら西方向から東方向に素早く動く薄い緑色のオーロラを見られた。どちらも雲を介しての出来事。わーっと歓声が上がるもののオーロラを見た!と実感するまでには至らなかった。2日続けて天候が悔やまれる。今日は動きも早く消えるのも早かったので良い写真が撮れなかった。
3/8
午前:犬ぞり操縦体験(OP) ツアーディスクの方々からは「犬ぞりは完全防備で行って下さいね。特に顔の出る所がなるべく無いように・・・。」と色々な方々から言われたので、重装備で出発。この日は朝起きた時から快晴。昨日までの曇り空が嘘のようで、犬ぞり操縦体験でも天気も非常に良く風も心地よく快適だった。
犬ぞり体験には乗って楽しむものと操縦体験ができるものとの2種類がある。乗って楽しむ方は、そりの中に6人がぴったりと重なり18頭の犬に勢い良く引っ張られるものだった。最初はものすごい勢いだがそのうち疲れてくるとか・・・・。
私達の体験したのは操縦体験の方で2人一組になって湖1周(約4km)を交代で操縦するものである。操縦と言ってもペダルを踏んでSTOPさせるだけのもの。操縦しない人はそりに腰掛けてゆったりとできる。乗って楽しむ方と違って犬も5頭と少ないので転倒するような心配もない。


かわいい犬たち
午後:カリブー観測(OP) 平均5〜150頭で群れをなしていると言われているカリブーの観測にセスナででかける。見られなかった人はいますか?とツアーデスクに確認すると今までに1組くらいとのことだった。相当運が悪くなければ見られるのだろう。この日は天気も良く視界も良かったのでセスナからは集団で列をなしているカリブーを何頭か見られたが、実際に降りられた湖では3頭しか会えなかった。残念。それも、角の無いものばかり...。雌なのか角がなくなった雄なのか・・・。今年は暖かく、カリブー自体がかなり先に北上してしまっているため数が少ないと帰ってから聞かされた。3月に入って暖かくなってからツアーを申し込む場合は、申し込む前に状況を確認しておくと良いですね。
この日の夜はお昼に3頭しか見られなかった腹いせにカリブーを食べてしまった・・・。


逃げていくカリブー
オーロラ観測3日目

天候:晴れ
温度:−20℃位
観測時間:21:30〜1:30(1時間延長)
この日から後半2日間は前半2日間に比べてかなり寒さを感じた。でもたまに暖をとりに行きホカロンを持って挑めばかなり長い間、外にいられる様な感じだった。
ホテルのフロントの人の情報によると、雲があると暖かいそうで、オーロラ観測には寒い方が歓迎されるらしい。
観測場所は暖をとる所がドーム3で、展望台は1日目と同じ湖が見える所だったが、満月のため視界のひらけた展望台では明るすぎることがわかったため、ドームから観測。ドームで丁度、月明かりの影となる。夜食はカリブーのトマトシチューとバノックであった。
この日は昼間から青空が拡がり期待大。観察はじめてすぐ、地平線から反対側の地平線に向かって一筋の白っぽいオーロラが出ていたが、まだ昨日の方がましと周りからぶつぶつ聞こえる程度のもの。昨日までの天気とうって変わっての晴天のため、期待ばかりがふくらむ。しかし、その後も一瞬、緑色の小さなものが出る程度。こんなに天気がいいのに、と思いながら、一応見えたことになるらしく、1時間の延長はなく集合時間の0:30になってしまった。
バスに乗り込もうとしたその瞬間、周りからどよめきが・・・。「みんな、バスに乗っちゃだめ〜」との声も聞こえ、明るい緑のオーロラが木々の中でうごめいていた。人がたくさんいたため、三脚もたてられる状態ではなく写真に収めることができなかった。それが消えてバスに乗り込み5分も進まないうちに、大型トレーラーがこちらに向かっているため道路が封鎖されているということで、「バスの中でこのまま1時間待って下さい。」という支持。すぐさま、観測所に引き返していくバスもあり、バスの中ではブーイングの嵐。折りもおり、窓の外ではまた、うねり輝くようなオーロラが見える。まさに、檻の中の動物状態。避難囂々。それから、観測1時間延長が決定。その後は、1:00頃の頭上に動く緑色のオーロラをはじめ、いくつか落ち着いてみることができラッキーだった。ホテルに帰ると、バスに乗り込まずに1時間延長したグループもあったことがわかり、逆に不満がつのってしまい、3:30頃までホテルの駐車場から観測。そこから薄い緑のオーロラを見て、なんとなく納得して就寝。


この日のオーロラ
3/9
午前:熟睡
午後:町を散策
前日、朝方4:00過ぎまで起きていたため、午前中は熟睡。お昼頃起き、この日は何もオプショナルツアーを入れていなかったので、オールドタウンまで歩て行くことにした。歩いて約20分の距離。イエローナイフ2日目の市内観光でオールドタウンをバスでまわった時、いくつかチェックしておいた場所があった。まず、凍った湖が見える眺めの良いレストランでゆっくりと最後の極北料理を楽しんだ。ランチメニューの「カリブーとじゃこう牛のハンバーガー」と「ホワイトフィッシュのシチュー」を頂いた。ミンチになったカリブーも歯ごたえがあってなかなか美味しい。マックのハンバーガーよりバーガーキングに近いという感じ。直火焼きという感じで歯ごたえはバーガーキング以上。
その後、眺めの良い展望台やアウトドアグッズのお店を散策。従来、私達はアウトドア派なので、この店に行くのを前々から楽しみにしていた。防寒靴もいいのがあったら買いたかったが、サイズがあわずに断念。安いフリースの手袋やかっこいい防寒着もたくさんあったので、結局何も買わなかったがかなりの時間をここで費やしてしまった。1階は雑貨も売っており、カリブージャーキーなどはホテルの半分近い値段で購入することができた。
オーロラ観測4日目

天候:晴れ
温度:−30℃位
観測時間:21:30〜0:30

ホテルで更に2:30まで観測
観測場所は、暖をとる所がドーム4で、湖側の展望台に一番近いドームだったが、敢えて月明かりを避けるため、林の中で観測。夜食は一巡したらしく初日と同じチャー(北極イワナ)のホワイトシチューとパンだった。
翌日が雪との天気予報だったので、いつ雲が現れてくるのか心配していたが、昨日に引き続き晴天。昨日の時間延長前のオーロラと同程度のものがちらほらと・・・。薄くても動きが弱くても延長はないでしょうと思っていると案の定、観測時間は0:30まで。結局、もしかして初日に飛行機の中から見たのや2日目の雲の中のオーロラ、3日目のバスのドタバタ最中に見たのが一番良かったのかなあと、天気とオーロラの相性や観測時間に不満を残しつつバスに乗り込む。あまりいい写真はないだろうけど、目に焼き付けたし、毎日、いろんなオーロラが見れたなぁと余韻に浸る。最終日で翌朝は5:00には起きなければならないことと、荷造りも全くしていなかったため、睡眠時間はなしと覚悟を決め、その後も3:30までホテルの駐車場での観察を決め込む。
その後、ホテル到着時(たぶん1:00過ぎ)から2:30頃まで、街の明かりや月明かりの中でも十分見られる明るい緑の動きのあるものがいくつも見えた。数本に拡がるものや大きく動くものなど様々な形のものを見ることができ良かった。流れ星もはっきり見ることができた。3:00頃には雲が覆い始めたので観測終了。


ホテルから見たオーロラ
3/10
AC8952で
エドモントンへ
7:15→8:48
(1時間33分)

AC1875で
バンクーバーへ
10:05→10:45
(1時間40分)
時差-1h

AC003で
成田へ
13:45→
帰りの飛行機は特に問題なく、無事、成田に到着。
途中のエドモントンでは、ゲート番号は表示されているのだが、そのゲートがどこにあるのかがわかりづらかったが、行きにエドモントンで3時間も余裕があって、あちこち見て回っていたので全く問題なかった。
バンクーバー空港も広く、買い物をする時間も十分あった。友達に頼まれている化粧品やお土産をじっくり選んだ。成田までの機中は殆ど熟睡してしまい、あっという間に着いてしまった。飛行機の中では映画が先取りできるのでいつも見よう!と思って、いつも熟睡してしまう。残念。

今回は全体的に緑色中心のオーロラばかりだったので、また見にきたい、今度は色々な色に輝くオーロラが見たいと、更に、期待が膨らんでしまった。今度、もし行く機会があれば、アラスカに行こうかなあ。次回は自由に観測時間が選べる場所やレンタカーなどという手段も考えたいと思っている。

アザラシの赤ちゃんの時期にあわせたため、どうしても満月の時期にオーロラ観察があたってしまったのが残念だった。満月だと一面の雪に反射し人の顔も認識できるほど明るく、ものすごいオーロラが出ない限り迫力に欠けてしまうと思う。とはいえ、なんと言っても緑色の動くオーロラが毎日見られたことと、ゴマちゃんの笑顔(?)で、かなり満足した旅行だった。

次はどこに行こうかなああ。
3/11
17:00到着
(10時間15分)
時差+17h