「残業代出なかったら、さっさと帰る」舛添厚労相が持論

 「残業代が出なかったら、あほらしくてさっさと家に帰るインセンティブ(誘因)になる」。舛添厚生労働相は11日の閣議後の記者会見で、一定条件を満たした会社員を労働時間規制から外すホワイトカラー・エグゼンプション(WE)についての持論を展開した。

 政府は、さきの通常国会に提出した労働基準法改正案にWEを盛り込むことを目指したが、労働組合などが「サービス残業を助長し、過労死が増える」と反発。「残業代ゼロ法案」との批判を浴び、断念に追い込まれた経緯がある。

 舛添氏は、WEの真意は「パパもママも早く帰って、うちでご飯を食べましょうということだ」と説明し、「家族だんらん法案」「早く帰ろう法案」などの名前にすべきだったとした。

 一方、「私はずっと海外で生活してきたが、日本は労働生産性がむちゃくちゃ低い」とも指摘。ホワイトカラーの賃金は労働時間ではなく、アイデアの対価との考え方を示し、「働き方の革命をやりたい」と述べた。

 だが、「さっさと家に帰れるぐらいなら過労死は起きないはずだ」と質問されると、「時間ではかれる仕事について残業代を払わないのはもってのほかだ」と釈明した。

 実際の導入については「WEの問題はプラスマイナスある。今後とも審議し、検討していくのは(従来方針と)全く変わらない」と述べた。

2007年09月11日19時44分asahi.comより

■ダメだこりゃ。日本の会社がこういうことが言えるところだと思ってるんでしょうかね。こんなことが通るなら賃金未払い労働なんてあるわけないでしょ。

■「賃金未払い労働」ってな、「サービス残業」のことね。犯罪をなにかいいことみたいに言い換えてるわけ。首切りをリストラ、少女売春を援助交際、路上強盗をおやじ狩りと言い換えてるのと同じ。だからわたしゃあ「サービス残業」なんて言葉はつかいまへん。

■「家族だんらん法案」「早く帰ろう法案」も同じごまかし言葉ですな。

■やっぱりこのニュース、テレビはぜんぜん取り上げませんでしたね。トヨタとかキャノンとか大広告主様がやりたくってしょうがない制度だもんな。

■なんてことばかり書いておると、こいつはシマノでよほどひどい目にあって「会社」というものに恨みを持っているのだろうと思われそう。違います。私が会社性悪説、経営者性悪説に染まったのはその後入った岐阜の会社のせい。書きたくもないからプロフィールにも入れてないけどね。

■昔から舛添って嫌いだなあ。こわもてで自分の意見を押し通すタイプ。こういうのが出てきたのは朝まで生テレビ!とかで田原総一郎が政治討論を口げんかショーにしちゃったからでしょうね。

■ああいう討論まがいショーのおかげでどっちかっていうと理性的でおとなしいタイプの多いリベラルな人より、大声で相手を圧倒する右寄りの人間ばかりが幅をきかせるようになりました。

■ただ、昔久米宏氏が「政治家の話は右から左に行くにしたがってつまらなくなる」って言ってたけど、それもありますよね。福島瑞穂サンなんか内容以前に・・・ねえ。

■テレビ朝日って、朝日新聞のイメージがあるからリベラル・ハト派のイメージだけど、実際には田原総一郎ともども日本を右傾化させたA級戦犯だと思いますね。TVタックルだってひどいじゃん。

■TVタックルっていえば、北野武は東国原氏が宮崎県知事選に出るとき、芸人は政治にかかわるべきじゃないってプロダクションを辞めさせたんですよね。じゃあ、TVタックルみたいな番組をやってるのはええんか?

■釣りと関係ないだろって? スンマヘン。