トヨタ元社員は「過労死」、遺族側勝訴 名古屋地裁 |
asahi.comより |
■あったりまえの話だあ((C)石原極右都知事)。 ■私、シマノの次に入った(釣り具と関係ない)会社で現場と管理部門が遊離しているように思ったので、提案制度みたいなものをやってみたことがあります。現場の人は機械につかまっていて提案書を書く時間なんかありませんから時間をとって会議室で書いてもらいました。出た提案を班長などで検討するのも当然時間内でやるようにしました。これを「自主的な活動」としてただ働きさせるなんて、トヨタってすげえ会社ですねえ。 ■私くらいの年代は高度成長期に育ったせいで、親や学校の先生など周りの大人から常に「日本人は優秀だ」と教えられてきました。日本人は手先が器用で、頭がよくて、まじめで・・・というわけです。 ■でも、社会に出て知ったのはそんなのは嘘っぱちだということです。日本製品が安くて品質がいいのは、過労死者が出るほどの長時間労働であり、残業代も払わない会社であり、下請けいじめであり、お互いにねたみ合って互いの労働条件を引き下げあってしまうおろかな労働者自身であり・・・。 ■思えば私が16年前シトロエンなんぞを買ったのも「日本車は安くて品質がいい」なんていっている世の中がとてもおろかに思えたからです。 ■そんな日本製品に代わって世界を席巻しつつあるのが中国製品です。異常な安さの裏には為替レートだけでなく、ひどい労働条件なんかもありそうです。そんな風に作った製品と競争できないったって仕方ないですよね、お手本は日本なんだし。 ■ところで、この手の訴訟でいつも思うのは、労働者を守るはずの労基署が企業側についているということです。日本という国は国を挙げて国民を企業の奴隷にしているようです。 ■そうでなければ、いったん問題なしとした結論を覆される、つまり間違いだったとされるのがよっぽど嫌なのでしょう。役人というのは労基署の下っ端から霞ヶ関の官僚まで同じなんですね。薬害エイズや肝炎をはじめ、四日市コンビナートへの利水から治水へと目的を変えて結局やってしまった長良川河口堰や食糧増産がこれまた洪水対策になった諫早湾干拓と同じです。間違いを認めないなんて、人間として失格でしょう。そういう人たちがこの国を支配しているかと思うとぞっとしませんか。 ■このニュースはNHKの9時のニュースでは長めにやっていましたが、民放やってたか? あの日はあんまりテレビを見てなかったからわからないけど、きっとスルーだったんだろうなあ。 ■トヨタ嫌いのあなたにおすすめの一冊。これも普通のメディアは書評すら載せません。 |