長良川河口堰:開門調査、賛否意見420項目に 専門委、報告書まとめ来月に /愛知 |
毎日新聞 2011年10月28日 地方版 |
■これだけ読むと、長良川河口堰開門調査に対して、塩害があるとか、費用を愛知と名古屋で負担せよとか、委員会が中立でないとか、批判ばかりがきたように思えてしまいます。これはウェブ上の毎日新聞ですが、朝日新聞は「批判的な意見のほうが多かった」と書いています。 ■もう憶えていない人も多いでしょうけど、河口堰の建設が議論になっていたころ、NHKも民放も新聞社も賛否の世論調査を頻繁にしていました。町長が魚を捕っていない人まで漁民にして補償金をばら撒いた某町を除けば、岐阜も愛知も大半の地区で6〜8割の人が建設反対だったものです。09年にも、長良川河口堰のアリバイ作りともいえる木曽川水系連絡導水路に対して、名古屋市民の8割超が反対だという調査結果が出ています。 ■にもかかわらず、開門調査に批判の意見ばかりくるのはおかしいでしょう。ついでにいうと、委員会が中立でないって意見もきたとありますが、世論に比例させたら半々でもおかしいわけで、途中で降りた藤田とかいう人は、原子力村ならぬダム村でしかものが言えない御用学者か何かだったのでしょうね。 ■注目しなければならないのは、パブコメに意見を寄せた人の数です。53人ですよ! 53人! ヘンなものと比べてしまいますが、ブラックバスの特定外来生物指定のパブコメは10万件でした。ほとんど一般の人に知らせずに、パブコメ集めをしていたということになりませんか。 ■そんな、こっそり行われていたパブコメに意見を寄せた人って、どんな人たちなんでしょう。原発のヤラセ説明会みたいです。 |