正しいグリップ
 こんなこたあ、当ったり前の話だあ(石原極右都知事か)。

正しいグリップ
 正しいスピニングロッドの握り方です。リールの脚は中指と薬指の間です。さらに・・・

A:親指はグリップのセンター(どセンターでなくてもいいです)に乗せます。バックスイングの“ため”とロッドをまっすぐ振るために重要です

B:人差指はラインコントロールに使います(老婆心ながら、リーリング時は人さし指立てなくていいです・・・)

C:中指は軽く添える感じにすると手首がやわらかく保てます

D:薬指と小指でしっかり握ります。

 Dの2本でしっかり握って、他の指をリラックスさせるのは、野球のバットや、剣道の竹刀、ゴルフクラブなど、あらゆるスポーツに共通です

間違ったグリップ
 意外に多い間違ったグリップです。リールの脚をトリガーのように見立てて人差指を掛けてしまうようです。しかし、人差指はラインのコントロールに使うので、グリップが不安定になります。

 たいていのリールでは、人差指がスプールに届かなくなってしまい、ラインコントロールもできません。

これもダメです
 最近意外に多いグリップです。雑誌に出ている人の中にも、これをすすめる人がいます。

 一番上の基本図のCとDを思い出してください。しっかり握るべき2本の指の間にリールの脚がきてしまい、しっかり握ることができません。指も痛くなります。

 手が小さく、どうしてもスプールエッジに人差指が届かないケース(本当はリールのせいなのですが)以外は、矯正したほうがいいと思います。

 余談ながら、カーディナル33/3でこれをやると、開いたベールに中指を叩かれます。

ダブルハンドのわけ
 最近6フィートもないロッドでもダブルハンドで投げる人が多いようです。その理由がコレ。基本図中Aの親指がグリップに乗っていません。

 バックスイングが止まらず、ロッドが後ろに倒れてしまうため、左手を添えることになってしまいます。まっすぐ振るのも困難です。

ラインピックアップ
 投げるときは、人差指にラインを掛けるわけですが、指の腹に掛けるようにします。

 あったりまえのようですが、リールの取説のイラストの中には、明らかに関節にラインを掛けてグリップといっしょに握ってしまっているものがあったりします。ご注意。

ラインコントロール
 ベイトリールでいうサミングと同じ操作が、スピニングリールにもあります。スピニングではフェザリングともいいます。

 飛行中にできなくても、着水後にラインを張るだけでもトラブル防止に効果があります。

 飛距離の調整、静かな着水、糸ふけとライントラブル防止など、大切な操作です。このためにも、しっかり指が届く寸法取りのリールと、それを生かす正しいグリップが重要なのです。

 私は中学生時代に読んだムックでこのページのような記述に出会い、一気にうまく投げられるようになりました。リールの脚位置は最初から中指と薬指の間でしたが、親指の位置やどの指でしっかり握るかが、非常に重要でした。

 おれは自己流だからいいんだという人もいますが、基本を押さえた上で自分なりに変えていくのが本当の自己流だと思います。 (2004/7/30)

How to use the spinning reels