Backnumber74

 2016年2月7日根尾川のアマゴです。2月に成魚放流にたかるのはもうやめようかなあと思っておりましたが、やっぱり行ってきました。朝飯食ってからゆっくり行って、朝一の喧騒が収まってから3匹なら上出来。まあ、魚が釣れればうれしいのは確かなわけでして。ヒレはボロボロですが、この前に釣れた2匹はもっとボロボロプラス異様に朱点の大きい気持ち悪い魚だったので、写真の魚は上級の部類です。 (2016/2/7)

 ロッドはフェンウィックFS61J、リールは15ツインパワーC2000HGSです。なんという組み合わせ、と思いきや、なぜだか違和感がありません。Gフリーボディ系のシマノリールはボディが大きくスプールの小さいプロポーションなので、ロングスプールになる前の昔のリールっぽいのが理由その一です。

 もうひとつ、自分でも気がついて「おお」と思ったのは、中学時代に使っていたシマノ・オリーブL&ML‐1の組み合わせに近いデザインだったことです。オリーブLとは表紙のバックナンバー22の上から2個目に載っているロッドです。まあ、どう控えめに言ったって、フェンウィックのパクリですわな。

 さらにリールのML‐1もこのサイトのシマノのページにある通り、シルバーボディに黒スカートのスプールで、なにやら15ツインパワーに近いカラーリング。だから、自分にとって見慣れたというか懐かしい組み合わせに見えていたのです。

 ちなみに、オリーブLは、開高健の『もっと遠く(上)』の冒頭の、タックルをずらっと並べた見開き写真のいちばん右に写っています。たいていの人はフェンウィックだと思っているはずです。

 ツインパワーは、昨年買ったものの2回くらい使っただけでした。気に入らんかったのではなくて、11型や08型に15型と同じアルデバラン50のノブを付けたら感じがよくなって、そっちをまた使っていたからです。

 今日久々に使ったら、重めのスプーンを下流側に投げて引いたときなど、ウォームシャフトがコリコリいうのが気になりました。去年使ったのは、盛期の渓流で、ミノーのトゥイッチなどがメインだったため、あまり気にならなかったというか、意識した記憶がないのですが、こんなもんだったかしら。

 そういえば、去年の秋くらいに寝床に置いてあるのを忘れて、そのまま布団をめくってしまい、ベッドからフローリングの床にコンコロコンと転がしてしまったのを思い出しました。打ちどころが悪かったか?

 Gフリーボディのオシュレーションスライダーは弱そうな形をしているので、あれが歪んだのかな。もちろん、落っことして壊すのは100%ユーザーの責任ですから、それで強い弱いというのは基本的に間違ってますけどね(こういう意識の人が釣り具メーカーにいるとどういうことをやらかすかは『マイナーリールの紳士録2』に書いてあります……)。

 以前ならちょっとフタを開けて見てみようかとなるのですが、おむつカバーを止めている極小のトルクスネジを外すドライバーがありません。「分解禁止」のマグシールドもそうですが、リールの側がばらすなって言ってるわけで、そんならほっといたるわみたいな気になっちゃいますね。

 それにしても、寝床にリールが転がっている私の部屋は、やっぱ異常なのでありませうか。

 (おおいま思い出したぞ。そういえば、昨日新しいラインを巻いたら微妙に前巻きになっておった。やっぱどっか歪んでるのかも)

 えーと、これは昨年12月にサンクチュアリに行ったときのやつです。こんな古い写真を出すのは、犯罪者は何とやらでこないだメバルを10数匹釣った漁港に昨日また行ってまたまたボウズをくらったからです。メバルさんたち、どっか行っちゃったのか、1週間でエサが変わったのか……。 (2016/2/1)

 写真のロッドはスミス・フォルツァの最初のモデルで、いかにもエントリー用という感じのバットのメタリック塗装とかはう〜んなのですが、さすがに調子はばっちりで、カーディフ(初代)XT62XULなら絶対ミスキャストになるような投げ方をしてもちゃんとルアーが飛んでいきます。ティップから中間部は軟かくてもバットがしっかりしているためですが、じゃあ釣り味が悪いかというと、ぐぐぐっと曲がりが手元によって来るのが、なかなか気持ちいい。

 カーディフのちょっとクセがありつつ魚がかかると根っこから曲がるのも味だし、イージーに投げられつつ釣り味もいいフォルツァも頼もしくて、よっぽど外していない限りロッドは気に入ったものが名竿やなと思います。

 シメトレはドラグがとてもいいです。2〜3シーズン使った3ポンドナイロン(セコ……)のためにドラグはゆるゆるにしていますが、寄せてくる間いつ作動したかわからないくらいスムーズにじわじわラインが出ます。リジッドサポートどころかBBをブッシュに置き換えたものですらなく、メインシャフトで直受けしているタイプですが、ツインパワーとの違いがわかりません(ロッドといい私の要求水準が低いだけかもしれませんが……)。

 そのシメトレ、買って数回使ってからベールアーム(アームカム)を外したらすでに支持部がガラス材料の摩耗粉だらけになって摩滅していました。ボスに0.1mmの真鍮板を巻きつけておきましたが、状態が心配だったので、(本当はベールのような首下の短いタップビスは極力外さないのがいいのですが)昨年末ばらしてみました。

 すると、グリス(パーマルブ)が金色の真鍮粉でこてこてになっていました。で、同じような処置をした08TPC2000Sや11TPC2000HGSもチェックしてみたところ、08はまだよかったのですが、ベールスプリングが強い11は真鍮板が完全に摩滅して途中で切れていました。

 最近のラインローラーは角度が狂っても糸がヨレませんが、真鍮をザクザク削るような材料同士を接触させとったらあきませんわな。最終的にはネジの頭で止まりますが、それは機械としてどうなんや……。

 ところで、今度のヴァンキッシュやストラディックCI4+の新マグナムライトローターは、ベールスプリングも内蹴りレバーもベール取り付けカム(シマノ語)側に移動させているので、もうこういうことは起きないはずです。

 もしかすると新マグナムライトローターの設計は、「ダイワがエアローターのアームカム支持部にブッシュ入れましたよ。うちも入れましょう」、「あかん」、「なんでですか?」、「そんなことをしたら竹中のあほの言うとおりにしたみたいやないか。社の名誉にかけてブッシュを入れずにアームカム支持部が減らん設計をやれ!」、という風に生まれたのかもしれません(んなあほな)。

 2016年1月17日、メバルが15匹くらい釣れたときの1匹目の魚です。なぜ前回と同じ日の魚かというと、これに味をしめて23日に再び行ったもののアタリひとつない悲惨な結果に終わったからです。あれでメバリングは極めたはずだったのに、おかしいです。 (2016/1/24)

 小さい魚ですが、ロッドが曲がった切り起きてこなかったので、最初根掛かりかと思いました。これは、初代カーディフXT62XULの根っこから曲がる調子のせいです。

 見てのとおり手元がものすごく細いロッドです。ノギスで測ってみると、グリップ直前の直径が5.0mm、ネーム部のすぐ先(プリント保護のコーティングのない部分)も5.0mm、2番の中ほどでも4.9mmとなっています。この部分はほとんどテーパーがついていません。

 もしかするとこのロッドは、芯金を逆に使って2番を作っていたのかもしれません。並継ヘラ竿はジョイント部のメス側のテーパーを出すために芯金を逆使いしてブランクを作ることがあるそうです(すべてがそうなのか一部にそういうロッドがあるのかは知りません……)。

 そうすれば、外径はほとんどテーパーがついていなくても、内径が逆テーパーなので、グリップ直前の部分は肉厚になって、手元から曲がりつつも強度はあるロッドになるはずです。

 同時期の初代フリーストーン低番手もこういう感じで手元がものすごく細く、色鉛筆の芯くらいの細さが売り文句になっていました。悪意に解釈すると、まず手元の細さありきでこういうブランクにしたのかもしれません。

 どっちも投げにくくて客観的に見たらいいロッドではないのかもしれません。でも(同機はどうあれ)特殊な構造(?)で、魚がかかったとき手元からぐしっと曲がる調子になったとすれば、それはそれで面白いロッドじゃないかと思って使っています。

 2016年1月17日美浜のへんのメバルです。あのへんは敦賀市じゃないのね。同じ場所へ16日にも行って今年初魚のメバルを2匹釣りました。今日は行くつもりではなかったのですが、なんとなく行きたくなって昼過ぎから行ったら15匹くらい(最近ボケているので5匹を超えると数えられない)という天文学的釣果を上げてしまいました。そういえば年末の天竜川もなんとなくいいことがありそうな予感がして行ったらあのサイズが3本もかかりました。こういうことはあるものです。 (2016/1/17)

 ルアーは昨日も今日もシマノのスローダイバーというワームでした。ぱっと見いわゆるダート系みたいな形なので、そういう使い方をするのかと思っていたらただ巻き向きと塩水誌の取材で知り、スローリトリーブで使ってみたところ、特に今日は一時入れ食いで釣れました。肉眼(近眼&老眼)では水中の動きが見えず、頼りないイメージでしたが、短いシッポやボディ下のビラビラが震えとるんでしょうね。土曜に釣れたので今日の午前中、岐阜と大垣の釣具店4店を回って探したのですが、どこにもありませんでした。売れているのかな?

 ロッドはいつものフィネッツァ76UL‐Tではなく、エリアロッドのカーディフXT62XULです。大きいのが釣れたためしがないし、釣行したのも漁港(高い釣り座は怖いから嫌いなのだ)なので、このくらいのほうが面白かろうと持っていきました。

 写真の魚は例外的な大物(?)で、これ以外は全部15p未満だったので、ちょうどいい感じでした。15pもあれば満月になって、実に楽しかったです。小さいアタリが続いてから穂先を持っていったことも何度かあって、食い込みも良かった感じです。そういえば10数年前初めてメバルを釣ったのも、トラウトロッドのミッチェル・パーレット56でした。

 釣ったのは午後4時から6時前くらいまでで、ほとんど明るいうちでした。写真の魚が釣れたのは5時半過ぎで、まだ少し明るさが残っているころでした。もっと暗くなれば、さらに型が良くなったのかもしれません。でも、釣り場の景色、ルアーの着水、ロッドの曲がり、ラインの走り、水中で反転する魚のきらめきなど、もろもろが見えてこそ釣りは楽しいと思っているので、日が暮れたところで終了としました(老眼でやっとれんというのもある)。

 2015年12月30日天竜川のニジマス、前回の写真の前の前に釣れた魚です。15年は管釣りを除くと25p以上の魚を釣っていない(サイズを測らない人なので少し超えたのはいるかもしれん)という悲惨極まりない年でしたが、最後の最後にうっぷんを晴らしたような魚でした。しかし、さんざん引っ張りあったのにラインを結び直さなかったため、直後に同じサイズがきて切られてしまいました。初歩的かつ痛恨でありました。 (2016/1/9)

 この日は釣り場ががら空きでこんなサイズが3回もヒットしたのですが、うち2回が写真のルースターテール3.5g、あと1回が前回の写真のとおりバイト6gでした。

 いままで天竜川ルアー・フライ釣り場で40p以上の魚を釣ったルアー(バラシ含む)は、ルースターテール3.5g、ブレットン3g、5g、バイト3g、5.5g、6g、マスター5g、ハスルアー3.5g、コンデックス3g、シュガーミノーES50mmです。

 このうち、バイト5.5gとコンデックス3gを除くと、スピナー、大きめのスプーン(バイト6gとマスター5gは肉が薄いためサイズはけっこう大きい)、平板のスプーン(バイト3gとハスルアー)、ミノープラグといった、管理釣り場のニジマスには使わないようなものが多いです。川ではありますが、泳いでいる魚は事実上管理釣り場と変わらないので、面白い傾向です。

 スピナーや平板のスプーンのように水を強くかき回すものや大型のスプーンなど、アピール力の強いものに食ってくることが多いようです。以前大安で聞いたところでは大きい魚は入れた数の割によく釣られるそうです。デカい分食わなきゃならんので積極的に大きなルアーを食おうとするのかもしれません。

 前回こっちの写真を使わなかったのは、あまりハンサムでなかったから。水面の反射でやや鼻先がとがって見えますが、よく見るとわかるようにシイラみたいな顔をしています。上げてからちょっと気持ち悪かったです。この魚に限らずニジマスの顔が丸いのは、養魚場のコンクリート壁にぶつかっているうちにつぶれちゃうからでしょうか? でもまあ、ヒレはちゃんとしていてすごく引いたし、ぜいたく言っちゃいけませんな。

 2015年12月30日天竜川のニジマスです。このクラス3ヒットというありえない日でした。どうやら12月30日に大掃除もせずに釣りに行くような不届き者は多くないようで、釣り人が少なかったのが理由みたいです。ルアーはバイト6g。マジックで色を塗ったものでも問題なく釣れますが、こうして写真に撮ったとき安っぽいのが問題か。 (2016/1/2)

 リールはブレニアス。昨年買ってシーズン最初に渓流で数回使ったあと存在を忘れていましたが、ふと引っ張り出しました。クロダイリールということになっていますが、言うまでもなく問題なく使えます。

 ただし、うっかりバックラッシュすると1号ナイロンがスプールの縁に入ることがあります。クロナーク(今売ってるのではなく昔買った赤メタの輸出版)のスプールに1号ナイロンを当ててみても入らないので、すき間が大きいみたいです。

 もしかすると、荷重がかかったときのベイトフィネススプールのたわみを見込んでいるのかもしれません。ゴリ巻きを再現するようなテストでスプールエッジが接触したため、あえてすき間を広めにしたとか? 糸噛み防止機構もすき間を広めた代わりに採用したのかも。クロダイ用となると引きも強いし、シーバスなどにも使われそうだし、そう考えるとかえって安心、納得というところです。でも、指で押してみるとそうたわむものでもないような。よっぽどテストがきついのか、別の理由なのか……。

 と、書いてみて、いま気づきました。ベイトフィネスはスピニングでは飛距離が落ちる太いラインが使えるのがメリットなのに、なんでわしはナイロン1号を巻いとったんや。意味ないやん……。やっぱ最近やることがボケとるなあ。実際この日はこのクラス3ヒットのうち2匹目にルースターテイルを持ってかれてしまいました。もったいないし、かわいそうなことをしてしまったものです。

 関係ありませんが、この日浜松浜北ICで降りるときETCの料金表示に目ん玉が飛び出ました。前来たときより1000円も高いじゃないの。30日は高速的には平日だったのね。帰省の人でしっかり稼ぐためやな。

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