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 なんとかかんとかフェンウィック・ランカーギアLG55SUL-2のガイド交換が終わりました。進行する老眼のおかげで糸巻きだけで7時間もかかりました。おまけにボケのおかげで最後のコーティングで有機溶剤用マスクのフィルターをつけ忘れて体調崩すし、ダメだこりゃ。 (2016/10/21)

 ガイド構成にはいろいろ選択肢があって、まず使用ガイドとして、背の低い最初のKLとKTを組み合わせる、K・Rコンセプトに使われるKL-H、M、L、KTを組み合わせるの2通りが考えられます。

 さらに、サイズはニューガイドコンセプトサイズのKL25〜KT6、これをK・RコンセプトサイズのKL20〜KT4くらいにアレンジする、K・RコンセプトのKL20H〜KT4にするなどが考えられます。

 トータルガイド数は、オリジナルのままならトップ込みで6個、富士工業の標準数ではニューガイドコンセプトなら7個、K・Rコンセプトなら8個になります。

 で、選んだのは、K・Rコンセプトで使われるガイドによってオリジナルと同じ総ガイド数6にするパターンでした。すなわち、KL20H、KL10H、KL6M、KL5.5L、KT4.5、そしてトップのLG4.5としました。なおフレームはPカラーステン、リングはSiCなので品番はバットガイドならPKLSG20Hとなります。

 本来総ガイド数8のK・Rコンセプトのガイドで6個って大丈夫かいなというところですが、参考にしたのはシマノやダイワのロッドのガイド構成です。

 シマノのパーツ価格表やダイワのパーツ検索システムはリールのパーツ取り寄せに使われることが多いと思いますが、ロッドのガイドもパーツとして載っているので、こういう時に参考になります。見ていても面白いです。

 例えばトラウトライズ56ULの場合、MHG20、MHG10、MHG6、SVHG06、OG55ときてトップLG4.5の総ガイド数6です。このロッドはトップ以外パシフィックベイ製ですがそれぞれ脚の高さはKL-HやKTなどに近いものが使ってあります。

 トラウトライズは低価格品なのでコストダウンでガイドを減らしているかというとそんなことはありません。もうちょっと上のトラウトワン56ULでもKL20H、KL10H、KL5.5H、KT4.5、KT4.5、LG4.5の総ガイド数6。もう一つ上のカーディフNX54ULはちょっと短いですがKL20、KL10、KT6、KT4.5、KT4.5、LG4.5の総ガイド数6。さらに高級品のカーディフエクストリーム61もKL20H、KL10H、KL7M、KL5.5L、KT4.5、LG4.5の総ガイド数6です。

 ブランクにもよるので一概には言えませんが、問題になるようなガイド数でロッドを出すわけがないのでフェンウィックもこれで大丈夫でしょう。

 ガイド位置は前のままです。ただし例えばLVの8からKTの4.5のように大幅に小型化されてリング位置がぜんぜん違うので、スレッドではなくリング位置で合わせました(当たり前か)。スレッド位置を同じにしたほうが剥がした跡が隠れていいのですが、さすがにリング位置が違いすぎますし、足の長さも違うので剥がした跡はどのみち露出してしまいます。写真を見てもきれいに並んでいます。

 ガイド代は3000円くらい、ロッドはヤフオクで7000円くらいでしたが、かけた労力(プラス健康被害)を考えるとそんなもんではありません。性能を考えたっていまのガイドに合わせて設計された最新のロッドを買った方がいいに決まっています。でも、新しいロッドを買うより、こっちの方が面白いと思うんですね。

 またまた改造衝動が沸き上がり、今年ヤフオクで買ったランカーギアLG55SUL-2のガイド巻き替えを始めてしまいました。老化による視力(これが一番でかい)・体力・気力の低下に加えエポキシアレルギー(CS?)で防毒マスクが必要にもかかわらず、困ったもんです。 (2016/10/15)

 毎度、これを最後にしようと思いながら、やってしまいます。今度のロッドは同シリーズ65SL-2のアルミナガイド時代の独特の味を思い出し、オリジナルのアクションを味わおうと思って買ったのですが、このモデルに関してはブランクが重いガイドに負けているだけだったのと、フレームがサビサビだったので、結局やっちまうことにしました。

 なかなか奥が深いというかいろいろなことがあるなと思ったのは、ガイドはがしにしこたま手こずったことです。いままでレガシー/ランカーギアをはじめフェンウィックは何本かガイドを巻き替えましたが、これはいままででも一番コーティングが硬く上がっていました。作られて20年くらい経っているため硬化が進んでいるのかもしれませんが、発売後10年以上たったほかの竿でもここまで硬くなかったので製造時のばらつきではないかと思います。

 コーティングが硬くて苦労したのは往時のFS64もでしたが、ブランク塗装が硬かったのでなんとかなりました。しかし、LG55SUL-2はブランク塗装がそれほど強くなくて、コーティングを剥がそうとするとブランクの塗装までとれてしまいます。

 ガイドを剥がしたあとをきれいにするには、ドライヤーで熱して不要な樹脂の定規などでこそげ落とす方法と、ジッポーオイルを染み込ませた布でごしごし凝る方法があります。ドライヤー&定規は富士工業のカタログなどにある方法です。ジッポーオイル&布は渡辺つり具店の渡辺さんがロドリで言っていた方法です。

 しかし、今回のロッドはそのどちらもダメでした。いつもより長めにドライヤーで熱して定規で落とせるだけ落とし、出っ張っている部分は慎重にカッターの背中で削りました。サンドペーパーは「あっ」と思ったときには塗面までやってしまうので使いませんでした。

 特に苦戦したのはトップガイドの元側の巻きでした。ほかのガイドのところはガイドの足の上でカッターを入れられますが、それができません。時間をかけて作業したものの塗面がとれてカーボンが露出した部分ができてしまいました。

 普通最初にトップガイドを外すため、先から順にスレッドを取り除くと思うしいつもそうしていましたが、コーティングの硬さなどの傾向をつかむため、より安全な中ほどのガイドから取り外すのがいいのかなと、あとから思いました。

 長くなったので、どんなガイドを使ったかとかどんな感じになったかはまた。

 カーディナルがびよーんと縦に延びちゃってます。これは『Cardinal』のデータをiPodTouchのKoboアプリに転送してみたところです。楽天Koboでも出そうと思ったのに、ダメじゃん。 (2016/10/8)

 Koboでも出そうと思ったのはアマゾンがKindleUnlimitedなる電子書籍読み放題を始めたからです。

 KDPセレクトという契約にしておくと自動的に読み放題対象になるので、私の本もそうなっちゃってたんですが、あらためて考えたら、本屋さんだと思って卸したら貸本始めやがったみたいな話です。だから現在KDPセレクトは外していっています。いっぺんに外れなかったのは3カ月契約の更新時期にしか解約できないためです。動向は見ておきたいので数冊は残しますが、基本外します。

 なんて書くと、無理やり買わせるのかケチめとか思う人がいそうですが、読み放題の報酬を含めた8月1か月(上記の理由でほぼすべてKDPセレクト継続中)の儲けは前の月の倍でした。つまり、読み放題から抜けるのはみすみすこれを捨てることです。さらに、読み放題から外すつまりKDPセレクトを解約すると、普通に売れたときの取り分が一気に半分になってしまいます。私にとっては完全に損です。

 でも、定額読み放題なんて、ブログに広告のっけてワンクリックいくらで稼いでいるのと変わりません。そりゃすでに電子書籍じゃないでしょ。

 というようなことや、やっぱ独占させると(VS講談社みたいな)好き勝手やりますから、あちこち分散させるべきだということで、せめてもの抵抗として同様に自己出版を受け付けている楽天Kobo版を出そうと思いました。

 ところがところが、これがどうやらかなりトホホみたい。そもそも自分の作った電子書籍データを出版前に確認する方法がありません。楽天のヘルプにはアドビデジタルエディションというフリーソフトでチェックしろと書いてありますが、例えば縦中横や改ページが反映されないなど不完全もいいところ。

 しかも、自分の本は買えないシステムだそうで、買ってチェックすることすら不可能です。どーせーゆーんですかね。

 で、サポートセンターに質問を送ると、EPUBデータや発売前の書籍に関するサポートはしていないという信じられない回答がきました。さらにネット上にEPUBデータをチェックするサイトがあるよと書いておきながら、責任回避のためか、具体的なサイトは書けない自己責任で探せとのたまいます。ついでに言うとそういうサイトでデータをチェックして異常なしなのに、上の写真みたいなことが起きます。不十分じゃん……あ、こういうときの逃げのためか。

 できる範囲でチェックしようとKoboアプリをiPodTouchに入れて(これは楽天のヘルプページに挙げてある方法)みたら写真のようになったので、これはPCから転送したからか販売サイト経由で売ってもこうなるのかと再度質問したのですが、そっちのサポートはしないっていったじゃんってことでしょうか、返事すら来ません(Kindleアプリでこれをやると発売して大丈夫なものでも横書きになっちゃうからPCから転送してダメだからといって売ってもダメとは言えない)。

 どんな業種でも独占はいい結果を生みません。読み放題サービスで月に550万ページ読まれて280万円儲かったっていうエロ絵の同人サークルがニュースになっていましたが、現在の0.5円/ページなんて米国アマゾンに合わせたムリムリの数字(日本はマンガ、写真集、雑誌の比率が高いからこれでは大赤字のはずだし、同様の理由で講談社その他とのトラブルも発生したわけ)ですから、アマゾンが独占を達成した暁にはバッサリ切られますよ。

 だからKoboでも何でも競争相手は必要だと思うのですが、はっきりダメだこりゃです。なんや民進党がクソだから自民党が調子ぶっこいてるみたいな話やな。

 2016年9月25日、坂内川のアマゴです。雨続きだったのでどーせ濁流ドロドロだわとゆっくり起きて行ったらちょうどいい水加減です。あわてて川に降りると先行者の足跡がくっきり。あちこち回ってこのサイズが2匹。ああ、シーズン終了。 (2016/10/3)

 50mmクラスのミノーのスプリットリングを2番に大型化し、シングルフックをそれまでに8番から10番にするのをここのところやっていました。オーナーSBLの10番だとフトコロが狭いのかかかりが悪く、8番だとリングのサイズアップのために前後のフックが絡んでしまう、じゃあオーナより小さいがまかつのエリア用60BLをためしてみようかなというのが前回までのあらすじ。

 スプーン用シングルはがまかつのほうがオーナーより小さいと思うのですが、ミノー用はあまり変わらんようで、前後がしっかり絡みました。ぱっと見小さく見えるのですが、アイが大きいため全長が長く、絡みは同じくらいになってしまいました。

 で、写真のリュウキ50Sはスプリットリングは元のサイズのままで、カツイチAH-3の8番を付けています。オーナーとがまかつより重そうだしヴァンフックのプラグエキスパートよりはかかりそうかなと。

 ウェイビー50SもスプリットリングはオリジナルにしてAH-3の8番にしましたが、ぎりぎり前後が絡むので、微妙なところ。

 シュガーミノー50Sは2番のリングにAH-3の10番にしました。オーナーよりフトコロが広いので10番でもいいかなと。

 シュガーミノーはフックが軽いと上から見たときお腹が見えそうな泳ぎになる、つまり回転軸が背中にあるので、腹のリングは重いほうがいいような気がして、こうしています。ウェイビーはローリング成分が少ないために腹のリングが重くても泳ぎは変わらず、10番シングルは水の抵抗が減って流れを横切らせたとき飛び出しやすくなるように感じます。リュウキはフックやリングであまり泳ぎが変わらないような気がします。

 このほかドリフトトゥイッチャーはもともと泳ぎがタイトなのとフック絡みが起きないアイ位置なのでずっとノーマルリングとオーナー8番です。Dコンタクトは(スミス共通なのかな)腹のアイが後ろ寄りで絡みやすく(その代わりリップには乗らない)、前AH-3の8番、後ろ10番とか試行錯誤中。

 いずれも試したのは直近2〜3釣行なので参考程度に。

 ほんとは、フックサイズも含めて開発・調整されているんだから、変えないのがベストだとは思うんですけどね。

 2016年9月22日、根尾川のイワナです。この前の週末17日、この川に来て支度をしたところで、にわかに禁漁が9月10日からだったか10月1日からだったかがわからなくなりました。で、入漁証やおとりアユを売っている八百屋に行って聞いたら9月10日で禁漁になったと言われ、別の川に回りました。でも、帰って漁協のHPを見たらやっぱ10月1日でした。というわけでこの魚は出直し釣行で釣ったのでした。 (2016/9/26)

 最初は年券の裏を見てみたのですが、書いてない。そこで、初めてくそ古いガラケーのiモードなるものを試すことにしました。ところが、根尾川漁協のHPを見ると遊漁案内がPDFファイルになっていて、ガラケーでは見られません。

 そや、直接電話すればいいやんけと、HPに載っていた漁協の番号にかけましたが、土曜日は休みで誰も出ません。しかも、そうこうするうちにすでに相当ヘタっていたバッテリーが死にました。

 仕方ないので、いったん集落に戻って上記の八百屋に行ったのでした。

 最初奥にいたおばあさんに聞くと「10月いっぱい釣ってもいい」と言われました。いや、そりゃ違うやろと思ったのですが、とにかくまだええんやねと聞くと「そや」とおっしゃるので、釣り場に戻ることにしました。

 車に戻ったものの、なんかあぶねえなあと思っていると、そこの息子らしい男性が荷物を運んでいました。その人にふたたび聞いてみると、「9月10日で禁漁でアマゴはもう終わり」だと言われました。

 危うく禁漁破りをするところだったと、揖斐川上流漁協管轄の谷に行ったのですが、帰宅して再確認したら、根尾川の禁漁は10月1日からでした。親子そろって違っとるやんけ、それも逆方向に。

 困ったもんやのおと思ったものの、そもそも禁漁期を忘れるわしの頭があかんのか。最近劣化が著しいのお。劣化といえばガラケーももう電池が寿命みたいやし、こういうこともあるからいいかげんスマホにした方がいいのかしらねえ。

 で、出直しの22日は、一応魚が釣れたので良かったことにしたいのですが、昼食に入った店で1050円もする得体のしれないざるそば(なぜかおはちに入っていてプチトマトと氷が乗っかってて麺は10cmくらいのぼそぼそで香りもコシもない)に遭遇してしまいました。根尾村恐るべし。

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