Back number 88

 2018年2月24日天竜川のニジマスです。九頭竜川へバンタムMGLでさじを投げに行こうかと思っていましたが、大雪が残っていてそれどころじゃないらしい。天竜川も昨年からダムの放水やら台風の濁りやらでめちゃくちゃだったので今シーズンは行かないつもりでしたが、どうやら落ち着いたようだったので最後の最後に行ってきました。 (2018/2/26)

 今シーズンは前半が増水と濁流でダメだった分、後半に放流を集中したみたいなので、よく釣れるかもと思ったのですが、やっぱりちびしい。朝から(といってもマズメではないが)中島でノーヒットのまま昼から鮎釣へ。下流側から投げて放流が行われるあたりまで上っていったもののアタリひとつなし。

 竜山大橋の下まで来たところで、ようやくヒットしたのがこの魚。天竜川に珍しくと言っては失礼ながらヒレが全部そろっているだけあってむちゃくちゃ引いてくれました。取り込んだら管釣りシングル6番のフトコロが倍くらいに開いていて、よく上がったものだと思いました。

 ミッチェル310プロに巻いてあるのは、この前大江川にさじを投げに行くために巻いたナイロン1.5号6lb。飛距離は落ちますが、3g以上のルアーなら釣りになる程度には飛びます。根掛かりしても管釣りシングルが伸びて8割がた回収できます。だからこれくらいの魚がきてもけっこう余裕でした。

 310は普通の品番でいえば500番クラス。こういう小さいリールの一生懸命釣っている感もなかなかいいものです。なぜかプロでない310がアマゾンで売っていて、けっこう好意的なレビューがいくつか付いています。

 中身は普通の中国スピニングで、もう中国スピニングはかなりの完成度なので、デザインなどイメージ部分をうまくやればこうして喜んでくれる人はたくさんいます。だからこそこんなエアローターもどきのデザインなんかせずにもっとまじめにやってほしかったなあと思います。

 2018年2月18日根尾川でせこく成魚放流日にアマゴを釣ろうと釣行しましたが激冷えで3回追ってきただけでした。ゆっくりめに行ったとはいえ9時前の時点で放流場所の漁協前のエサの人も数えるほどしかいなくて相当ダメだったみたい。 (2018/2/19)

 写真は途中でちょっと見に行ったLF専用エリアです。昔はここも成魚放流をやっていましたが、たぶんカワウを呼ぶため少量放流のLFエリア(実質フライの人がライズを眺める所!?)となりました。実際ほとんど砂地の浅瀬なのでここに放流したら、カワウにエサをやっているようなものだったでしょうね……。

 リールは16年の秋に買ったストラディックCI4+C2000S。1回メバルに持っていったあと、17年は渓流にも持ち出さなかったので、やっとこれが2回目の使用となりました。

 08TPC2000Sや10セルテート2004を速巻きすると慣性ばかり感じられたので、ノーマルギアを渓流で使うことは考えなかったのですが、あらためてこのリールを使ってみて駆動系が軽いならええかもしれんなと思いました。この時期はあまり速く巻かないのではっきりとは言えませんが、いまさらながら今年は使ってみようかと。

 ところで、こ奴といい15TPC2000HGSといいストッパーレバーがないため、ラインピックアップ時に巻き過ぎるとイラっとします。いきおい巻き過ぎを嫌って長めのタラシで投げてしまうことが多くなります。で、こないだ塩水誌の電話取材のついでにソルトの人ふたりに、ストッパーレバーは要るか要らんかと聞いてみたら、そもそもオフにする発想がないようでした。

 某バス雑誌の編集の人がツイッターのアンケート機能でストッパーレバー廃止に賛成か反対かを問うたら、廃止賛成4割反対6割くらいで意外になくしてもいい派も多いようでした。アブ・ガルシアもマネっこしてなくしつつあるみたいですし、廃止が流れになっていく可能性もありそうです。

 このリールについて言えば、ベールオープン角度が大きくて少々まずい位置でベールを開いてもキャスト・フェザリングできてしまうため、まあこれでもいいのかなあと思わないでもありません。

 でもここで、最近ツイッターで流れてきたニュースかなにかで読んだことを知ったかぶりして書いちゃいますと、スティーブジョブズなる人は「ユーザーにお伺いを立てていては新しいものは生み出せない」と言ったそうです。つまり、メーカーはユーザーの知らない新しいものを提案しなければならないのに、そのユーザーに聞いてどうすんねんということです。

 だからアンケート結果やらアングラーの声をもとにしてラインピックアップ性を改善する機構が要らないということにはならないと思います。前も書きましたが(たとえば)ベールを開きにもっていった手が自然に触れる位置に押しているあいだだけストッパーがキャンセルできるボタンなりレバーなりを設けたら、使った人の反応は違ったものになるはずです。

 ローターブレーキだってそうです。90年にフェザリング対策がないままスピニングに瞬間ストッパーが搭載され、私はこんなあほなものがあるかリール使ったことあんのかと思いましたが、98年にローターブレーキが登場するまで世界中のメーカーからそんなあほなものが市場に供給され続けました。この間の8年間「あっかあこんなもん。ベールがじゃましてフェザリングでけへんやんけ」と言ったテスターアングラーがいたかということです。でも今ローターブレーキなしのスピニングなんてダメでしょう?

 エラソーなことを言っている私だって、ローターブレーキはカーディナル33に付いていたから知っていただけで、基本アングラーとかユーザーは新しいことなんて知らない……というか、だれも知らないから新しいことなんです。

 ラインピックアップ性に関してスピニングは、ベイトはおろか安物のスピンキャストにすら負けています。いまのままでいいなんて、ゆめゆめ思っちゃいけないと思いますぞ。

 2018年2月11日根尾川のアマゴです。ちょっと風邪気味だったのと最近根尾川は(おそらくカワウを増やさないために)ルアーを投げやすい広いところに放流しないので、2月の成魚放流狙いはやめようかなあと思っていたのですが行ってきました。やっぱり釣れるとうれしいものであります。 (2018/2/12)

 混雑が嫌なのでいつものようにゆっくり行ったもののまだ最初放流場所へは入れなかったので下流の淵で第一投、いきなりバックラッシュしてしまいました。

 原因はラインにかけたコーティング剤。ベイトでもナイロンの寿命を延ばすためにラインコート剤をかけています。ベイトの場合レベルワインダーなどにコート剤が混じるのを避けるため、ラインをバイキング44などに巻き出してからスプレーしていますが、この日は朝釣行を決めたためずぼらしてスプールに直接かけて行きました。

 特にこの日みたいに気温が低いとラインコート剤(シリコンオイル+フッ素オイル)の粘度が高くなって、ラインがスプールから離れにくくなります。だから、うっかりいつもの調子で投げるとラインが巻き込まれてバックラッシュしてしまうのです。

 同じことは以前も経験していたのにやっぱり最近ぼけてます。なお、これはメカニカルブレーキを締めて数投すれば直ります。その後はスピニングにそん色ないほどの距離でトラブルなく投げ続けられました。スプールはアベイルの中溝(旧型)でブレーキは同じくアベイルのマグネットにしています。磁石は2個でスプーンならメカニカルブレーキフリーでOK。渓流ミノーでもメカニカルブレーキを少し締めれば投げられます。ラインはナイロン1号を50m巻いた状態です。

 ルアーはハスルアー。いかに放流アマゴでも広いところに散った魚はなかなかスプーンに食ってこないものですが、そうしたケースでもよたよたフラフラした泳ぎで釣れます。いま持っているもの(2〜3年前に買ったもの)は往時よりも曲げが弱くて浮きやすいのですが、この日のように浅場に放流魚が散っているときにはむしろ良かった感じ。

 2018年2月2日大阪フィッシングショーに行ってきました。雪に備えて4時起きで行きましたが全く問題ありませんでした。手前に見えるのはステラを撮影するために持っていったバックスクリーンやらテープやら油粘土やらです。「おめーみてーなとろくせえやつに貸したるリールはあらへん」と言われたので現地に撮りに行きました(ウソです)。 (2018/2/5)

 というわけで、昼前はプレスルームで撮影、午後3時に帰ったのでするっと回っただけですが、今年は新しいリールがいろいろ出ていました。

 昔々ダイワ・ファントムEX-800のキャッチコピーで「中身が入っていないのではないかと思わせる軽さ」というのがありましたが、18ステラとか18イグジストとかは「中身が入っていないのではないかと思わせる回転」で恐ろしい限りであります。

 軽さ、滑らかさみたいな基本性能追求は非常に正しいことで、80年代みたいにフィーチャーばっかは困ります。でも、基本性能追求路線もぼちぼちやりつくしたというか、別の方向も考えた方がいいような気もします。でも22ステラとかモノコックボディとかなるのかしら。

 ダイワのスプールがエルムGXみたいになりました。(たぶん)もともとAR-Cスプールの原形がエルムGXだと思うので一周回って戻ったような気もします。ABS以来の大口径スプール路線をLTシリーズでノーマルな感じに戻しました。PEライン化で大口径の優位性がなくなったからでしょう。

 シマノからバンタム。最初写真を見たときは名前だけバンタムにしてもなあと思いましたが、現物はけっこうカッコいい。もっともバンタム100の形を維持したらせいぜいギア比は5対1が限度で、いまは5.5でも「PG」になっちゃうんで話になりません。かといってバンタム100の形に現在のデカいギアボックスをはみ出させたらぶち壊しもいいところだし。

 新バンタムの形は、だんだん鳥のクチバシみたいになっていくシマノベイトにあって、ちょっと戻った懐かしさみたいな部分と、角を丸めつつ直線的なところがバンタム100のアルミの弁当箱みたいな感じを表現しているのでありましょうか。違うかな。

 アブ・ガルシアからはMGエクストリームが出ています。国内2社の「中身が入っていないのではないかと思わせる回転」に比べるとギアの存在が感じられますが、別にいいんじゃないでしょうか。軽いといっても自重は国内2社の軽量モデルとトントンですが、カーボン積送品を組みつけたローターとか、アルミで削り出した摺動部品とか、どやこれすごいやろ感が持ってたらうれしいかも。

 だいたいシマノがなにかやるとアブ・ガルシアは追随します。で、MGエクストリームはストッパーレバーがなくなりました。こういうものはマネせんでもよろしい。18イグジストもレバーはあるものの、かなり触りにくい位置になりました。これなら触っているあいだだけOFFになるようにしたらとか、そうしたボタンにしてラインピックアップをしやすくしたら(昔ダイワの投げリールにあった)とか思いますが、昔の圧縮コイルベールスプリングや電磁ブレーキみたいにどこかが特許でも持っているのでしょうか。

 ガルプ!がなくなるとかなんとかやってましたが(当然)新しくなったのが出ていました。現状は海用SWだけです。バスは動きで食うため特にガルプ!でなくてもよくて、場所によっては外道が先に釣れちゃうのであまりよろしくないとか。ワーム公害のことを考えたら生分解があるといいと思うのですが、売れなきゃしょうがねえのでしょう。やっぱり釣り人側の意識なんすよねえ。

 2018年1月21日美浜のへんのメバルです。08ツインパワーC2000SがツインパワーSWのように見えます。昼からぶらっと出かけたのですが、福井に入ったころから雨が土砂降りになって、前を走っていた岐阜ナンバーの車がUターンして帰っていったほどでした。「弁当忘れても傘忘れるな」の秋冬の福井を甘く見たらあかんなと思ったものの出ちゃったんでそのまま行きました。現地に着いたらなんとか止んでいて釣りができただけでもよかったということに。 (2018/1/29)

 写ってませんが、15TPなどと同じ軽量な現行ハンドルノブにしたら感じが良くなってまた使っていますが、08型ということはもう10年も経っとるわけで、つくづく歳を取ると年月が早く過ぎて怖いです。

 ノーマルギアなので渓流では使いづらくこのところすっかり海の小物リールになってしまいましたが、ただ引きだと適度に重いローターがかえって良かったりします。おととし(だったっけな)16ストラディックCI4+のC2000Sも買ったのですが、ただ引き中心ならこっちでいいかなあと08TPに戻ってしまいました。

 もちろん、ハイギアならローターは軽いのがいいし、ノーマルギアでもストップを頻繁に入れる使い方なら話は変わってくるので、用途と使い方次第であります。

 先週の写真なのは、昨日も行ったけどなんも釣れなかったからです。いかに冬の釣りものといってもあれだけ冷え込んだらあきません。

 2018年1月20日朽木渓流魚センタールアーフィールドのニジマスです。また陸に上げて撮っていますが、ここではキープさせていただいておりますのでご了承くらはい。反則気味のXスティックが付いています。いつもはこれかぐるぐるXを使うと半日くらいで10匹釣れて終わっちゃうのですが、この日は苦戦。しかもいつもは赤バリがいいのに、この日は赤バリがダメで普通のフックにしたら釣れました。管釣りといえどもやっぱり釣りは奥が深いです。 (2018/1/22) BackNumbers

 この日苦戦したのは、最初第2ポンド(立木がたくさんあるほう)で釣ったのも理由でした。上級者向けと書いてある通り、なかなか釣れませんでした。やっぱわしは初心者か。

 さらにこの日情けなかったのは第2ポンドで2回もラインを切られたことです。ラインブレイクは魚にフックが付いたままになってしまうので一番やってはいかんことで、ホントあきません。

 理由はラインがヘタっていたことです。2016年秋に巻いてメバルと朽木で各1回使ったラパラナイロンの2.5lb0.5号でしたが、ラインコートスプレーを吹いておいたのと、ラパラのナイロンは(ほかの太さで)吸水でフニャフニャになりにくかったため安心していました。でも、さすがに0.5号ともなるとダメでした。

 あらためて考えたらラパラナイロンは4lbで0.8号なのでこちらを使うべきでした。以前の私なら昔の0.8号は3lbだったんだからこれでも細いくらいだととらえたはずですが、最近メバルで1.5lb0.5号とかを使うのでだんだん感覚が慣れちゃってました。

 思った以上に劣化していたのはガイドが凍って氷でキューっとしごきながら巻くのもありそうです。コーティングも落としてしまうしあれは最悪でしょう。FS53がSiCでなくハードロイガイドだったり308が固定ラインガイド(ただしタングステンカーバイドではなく硬質クローム)というのもありますが、ガイド凍結となによりラインが細すぎたのが主原因でしょうね……。

 午後は初心者向けとされている第一ポンドで釣って終わりました。

 これはいつもアベイルのスプールを入れて使っているBB-2ではなくて、昨年eBayでアメリカから買ったBB-1です。どうしても知りたいことがあって取り寄せました。 (2018/1/14)

 私の持っているスプール径35mmのBB-2はBMの米国仕様として輸出されたものではなくて、モデル末期に国内向けに作られたものだそうです。

 で、そのBB-2で気になっているところがありました。ドライブギアに対してピニオンギアが引っ込んでるんです。ピニオンギアが短いみたいで、ドライブギアの歯幅の半分強しかかかっていません。ネット検索すると当時のBMの広告が出てくることがあって、拡大してみると同じようにピニオンが短く見えます。

 じゃあ、もともとそういうものだということになりそうですが、昔の日本ルアー市場は国内外のメーカーの「ゴミ捨て場」でした。アブ・ガルシアは欧米で出せないセルフセンタリングの付いたカーディナル50を日本市場に「捨てた」そうです。シマノのファイティングロッドの末期にブラックマグナムなどのブランドを入れたものが、米国での名称変更に伴い国内に投げ売りみたいな価格で流れたこともありました。自動車だって昔は米国向けに入っているサイドインパクトバーを国内向けでは省いていたもので、企業とはそういうものです。

 そう考えると、国内向けBM/BBも全長を短く作ってしまったピニオンギアを、日本市場に「捨てた」のではないかと思えてきてしまいました。

 それを確認するには、米国に輸出されたBBを見てみればいいはずです。そこで、アメリカのeBayに出ている中古のBB-1を買ってみたのでした。で、バラしてみたところ……

 同じでした。

 どうやら取り越し苦労だったみたいです。

 いまさらどっちでもいいちゃあいいんですが、知らないまま死んでいくのはやだなとか思っちゃったんです。こんなことを書くと重大な病気にでも冒されているんじゃないかと思われるかもしれませんが、そういうわけではなくてなんかこのくらいの歳になるとそう思っちゃうんですね(わしだけか)。もっとも、会社員を辞めて18年健康診断なるものをしたことがない(しかもバリウムを飲む35歳目前に辞めたからそれもしたことがない)ので、知らぬが仏である日いきなりぽっくり逝ってしまう可能性もないとはいえませんが。

 2018年1月7日新年早々大江川でさじを投げてきました。昼から行って2時間くらい投げただけなので当然反応はなし。バカみたいに重いレコード40は運動不足解消に最適!?やけど手首傷めそう。 (2018/1/8)

 前も書いたけどレコードはなにを血迷ったかフレームのプレート部がアルミから真鍮(たぶん)になっていて文鎮みたいに重い。実釣と乖離したこの時代のアブ・ガルシアらしい。

 ロッドはいつも使っていたランカーギアLGX38CL-2ではなくLGX60CML-2。38CL-2で十分なのですが、なんとなくぐっと太くなったバットがいかにもバスロッドな雰囲気でひさびさに持ち出しました。

 実はこのロッド、1番が38CL-2と共通です。太さも硬さもガイドもいっしょ。ジョイントもぴったり同じ。付け替えてもなにも変わりません。もしかすると微妙にパターンが違う……いやあ同じだろうこれは。

 スローテーパーライトアクションの38CL-2の1番を硬い2番に組み合わせたら1番の根元に負担がかかりそうです。大丈夫なのでしょうか?

 実は大丈夫ではなくて、買ったのは琵琶湖によく行っていた90年代で、2回目か3回目の釣行で18g(だったと思う)のバイブレーションプラグを投げたらジョイントの10cmくらい上でバッキリいきました。こういうときに限って予備のロッドを持ってなくて泣く泣く帰ってきた記憶があります。

 ティムコに送ったら(たしか直接送ったのはバスブームでできた店で買ってその店が早々に閉店したからじゃなかったかな)特にクレームはつけてないのに無償で1番が交換になりました。同じような例がほかにもあったのかも。

 とはいえ当時はウェーディングしてザラを投げ続けるようなことをやっていて38よりこっちをよく使っていた記憶があります。当時から徒労に終わる釣りが好きだったのですなあ。

 新年あけましておめでとうございます。これはいくつか作った年賀状の中のボツバージョン。BBはカッコいいのですが日暮れどきで写真が暗いしシッポもちょっと丸いし。 (2018/1/1)

 それにしても歳をくうと一年の早いこと。こないだ正月だったはずなのにおかしいなあ。

 今年はどんな年になるんでしょうか。おみくじ代わりにこのページの画像を適当に選んで出てきたページのオレンジ色のボタンをクリックし、面白かったら良い年面白くなかったらそれなりの年というのはどうでしょうか?

 今年は『ユキ』にもめげず『アキ』にも懲りずまた小説を出すかも。今度は短編集で、前2作が釣り人以外に読めるものを目指したのに対し、もうちょっと釣り人寄りにしようかと。表紙のイラスト代くらいはペイしたいなあ。

 そういえばもうぼちぼち『マイナーリールの紳士録』『マイナーリールの紳士録2』に続く『3』ができるくらいネタがたまってますね。今年中には出すかも。

 新年早々宣伝ばっかやな。

 2017年12月23日朽木ルアーフィールドのイワナです。水から出してしまっていますが、ここではキープしちゃうのでご容赦を。右上に貸しビクも写っちゃってます。日ごろ渓流でシングルバーブレスオンリー&オールリリース&それ以前にリリースする魚も釣れないというストイックな釣りをしているので、そのぶん溜まったものを吐き出すわけです。 (2017/12/24)

 リールはUSアマゾンで買ったミッチェルアボセットRZT500UL。つくづくエリアなら500番で十分です。トーナメントとかの人は巻きスピードを一定にするとか極力ラインに巻きグセをつけないとかで1000とか2000を使うんでしょうけど。

 アボセットはマジックテープのフワフワ側でローターブレーキをつけています。ばっちりです。やっぱブレーキをつけないようなメーカーやリールは釣りをわかっていません。

 もうひとついじったのはドラグです。最初のアボセットG500ULはカートリッジスプールでドラグワッシャーが小さかったのに加え、設計者の勘違いで(としか思えない)ワッシャーが一組しかはたらいておらず、ドラグ力不足でした。

 しかしこのアボセットはカートリッジスプールを廃止してワッシャーが大口径化したのとマルチディスクになったことでドラグ力が大幅にアップしています(それ以前に製造メーカーが違うっぽい)。ただちょっと強すぎます。2〜6lb対応ということになっているのでこんなものかなあとも思いますが、2〜3lbラインに合わせるとドラグノブにちょっと抵抗がかかったところで適正テンションになってしまいます。

 そこで、最初のセッティングの

 スプール→フェルト→小判穴→フェルト→耳付き→フェルト→小判穴→ドラグノブ

 から、

 スプール→耳付き→フェルト→小判穴→フェルト→フェルト→小判穴→ドラグノブ

 に組み替えました。こうすると、一番下のフェルトだけがはたらくシングルワッシャードラグとなって、調整幅がちょうどよくなります。ところが、実際組んでみると、わずかながら起動シャクリが感じられました。

 ふつうシングルワッシャーのリールでこんなことはないので、ステンレスの耳付きワッシャーのすべりが悪いのかと耳付きを取り去り、

 スプール→フェルト→小判穴→フェルト→革→フェルト→小判穴→ドラグノブ

 に組み替えてみました(革は耳付きを取り去った分の高さ調整で材質に意味はありません)。すると、起動シャクリは消え、日本のリールのようにスムーズなドラグになりました。やはりステンレス板は滑り特性が悪く、アルミスプールの座面とフェルトを摺動面にするのが良いようです。ただし、材質的なものなのか、スプールに残る円周方向の旋盤目が安定した滑りを生むためかは不明です。なお、グリスはACE-0にしています。

 アマゾンで商品39ドル送料9ドル合計約6000円のリールでこれだけ遊べればいいんじゃないでしょうか。

Back number 88

上にリストがないときはここをクリック