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 2018年10月14日、犀川のニジマスです。冬もC&Rで釣っていい殖産漁協管轄のエリアに初めて行きました。管轄漁協は違えど犀川はたぶん2年ぶりくらい。ニジマスとしては最大魚(例によって計ってないけど50は確実にあると思う)。行かないとその川の「つき」がたまるのでしょうか。 (2018/10/14)

 こないだ書きましたが、最近308Aプラナマティックと308プロプラナマティックのドライブギアを入れ替えるという暴挙をやりました。すると、以前組みそこないなどで傷めたドライブギアから出ていたハンドル1回転ごとのコツンが軽減されました。

 でも、308プロのほうはまだすこしコツンが残っていました。それと、308プロは圧縮ウッドと真鍮パイプのハンドルが慣性を増すため、巻き感度がほぼゼロなのが、困ったところでした。

 だから、シャッフルついでに、308プロに入れた308Aプラナマティックのギアを、408Aに入れちゃおうかなあ、でも308プロがもったいないなあと思いながら、308プロのハンドルを外したら、なぜかハンドルの根元に入っているねじ込み部のねじがギア側に残って、抜けてきてしまいました。

 これは、408Aにギアを移植しておくんなせえという308プロのお告げだと思うことにして、308プロに入れていた308Aプラナマのドライブギアを組みこんだのがこの前の峠川から使っている写真の408Aです。こっちのピニオンも歯面がえぐれるように減っていますが、少なくとも組みそこないによる打痕のようなものはないので、ゴロゴロながらコンスタントです。ゴロゴロでもこういうパターンはまだ我慢できるのでよかろうと。

 ギアゴロに目をつぶれば、回転バランスが70年代の408よりいいので、使用感はそれほど悪くありません。同じローター構成の308プロより巻き感はよくなりました。「軽量ハンドル七難隠す」というわがはいの名言のとおりであります。

 スプールにはシマノのフェルトドラグワッシャーが入れてあって、作動は現在のリール同等です。下流でヒットし、走らせるとどこまでも行ってしまうので、人さし指をスプールエッジに当ててギリギリまでためてポンピングで巻き、魚が突っ込んだら指を離してドラグを作動させるのを繰り返して寄せました。ラインがたまたま巻いてあった2号8lbの蛍光ナイロンだったので、1.5号6lbのフロロをリーダーにしており、結節部がある分冷や汗ものでした。

 ところで小説出したんですよ(しつこいぞ)。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々々々々々々々絶賛発売中です。主人公小久保陽子(おくぼ・ようこ)は元【準】アングラーズアイドル。今年もアングラーズアイドルを募集する時期みたいですが、アングラーズアイドルに「準」はありません。あくまで架空の話でございます。その割に実名で有名人やメーカー、釣り具が出てきますが、すべてフィクションです。

 iTunesでつボイノリオ先生の『インカ帝国の成立』と『雪の中の二人』をセットで買ったのと同じ値段ですぜ。読んでやっておくんなせえ(比較対象物がわけわかんなさすぎる)。

 2018年9月23日、美浜のアオリイカです。昼に到着して明るいうちやっただけなので、このイカ1杯と豆アジ1匹でした。目的の軟体動物と魚が釣れたから、これでいいのだ。 (2018/10/7)

 リールはサステインC3000HG。こういう用途に1台欲しいなと思い、普通のストラディックにしよかと考えていました。でも、いまさらなあというのと、スプールリングがアルミ一体で取り扱いに気を遣うのと、ベールアーム支持部が減りそうなのとで、悩んでいました。

 さほど使うとも思えないので、そう上等なやつも要らんな、でもやっぱアルテグラよりは上がいいな、ストラディックに新MGLローターとステンリング付きスプールがつけばなあと考えていたら、ありまんがなというわけ。

 スプールリングがアルミ一体のスプールは軽いですけど、シマノであれダイワであれ化粧箱の中でボール紙の保護筒みたいなのをかぶせないといけないものって、どうなんって思いません?

 それはさておき、昔はツインパワーのUS版をサステインといっていましたが、いまは入り乱れてて、SACのサイトを見るとアメリカでもツインパワーはあるわアルテグラはあるわ、あげくエクスセンスもあって、日米とも何がなにやら状態です。

 もしかするとネット通販のおかげというか影響なのかもしれません。そうめったやたらにシリーズがあると実店舗では置ききれませんが、ネットは国中(極論すれば世界中)から注文が来るわけで、多品種になっても問題なさそうです。

 サステインが付いているロッドはシーバスロッドのアルジェント862L。エクスセンスがUSでも売られていて「シーバス専用」とかなんやねんというところですが、アルジェントでエギを使ってみたら、すでに持っているエギングロッド(他社)よりもよく飛んで、シャクリ感もぜんぜん変わりませんでした。

 ところで小説出したんですよ(しつこいぞ)。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々々々々々々絶賛発売中です。アマゾンのカテゴリは『ユキ』『アキ』の「文学・評論 > SF・ホラー・ファンタジー」に対し、「文学・評論 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド」にしてあります。不思議な存在が出てこないのでこうしたのですが、諸般の事情で岐阜と滋賀の県境に巨大な湖を掘ってしまったので、「SF・ホラー・ファンタジー」でもよかったような気もします(それ以前に「釣り」カテゴリを却下されたのがわしとしては不満なんだが)。

 ラジコプレミアムの月額350円より安いんですぜ。読んでやっておくんなせえ(そういえばつボイ先生の京都の番組が終わったから解約したんだった)。

 2018年9月13日、峠川のアマゴです。あの、なぜかニジマスばかり5匹くらい釣れた日のやつです。このあとイワメというのかしら、イワナとヤマメのまじったような魚が釣れました。石徹白川は本来九頭竜川水系でヤマメ域のはずなので、純然たる固有種は釣れなかったという稀有な日でございました。 (2018/9/29)

 アマゴは「郡上アマゴ」とかいって積極的に移入して、ほぼアマゴの川になっているみたいです。

 峠川はC&Rなので、ミノーのシングルフックもテールだけにしています。もともとシュガーミノー50Sはリングを2番に上げてフックをカツイチAH-3の10番にしています。このセッティングのまま前のフックを外したところ、リングで重みをつけているため、動きがそれほど変わりませんでした。この点でもリングを重くするのは、ええアイデアやなと思います(元はギジーで読んだものです)。

 はじめのうちは、(前後付けているときからそうだったので)テールフックを下向きにしていましたが、直前にイワナらしき魚を2回連続でバラしたので、上向きにしたらこの魚とイワメ(?)が釣れました。1本のとき(横ぐわえされても掛からないので速めのただ引きで使った)は上向きのほうがいいのかも。

 この前の写真のニジマスを釣ったスピアヘッドリュウキ50Sは、リング2番フック10番にすると(たぶん)ボディがデカい分バレやすく、リング2番フック8番ではフック同士が絡むため、リングは変えずにフックを8番にしています。リュウキもフロントフックを外して使ったのですが、泳ぎの破たんはありませんでした。フックへの許容度が大きいみたいです。昔のシマノZ4ミノーもリアフックだけでも泳ぐようになっていたので、アイが鼻下にあるとフックに関係なく泳ぐのかも。

 ミノーを1本フックで使ってみると、フロントフックがラインを拾わないので、確実に泳いできてくれます。スプーンでも意外にエビになりますが、それも起きないので至極快適でした。フロントフックがラインを拾ったりスプーンがエビになったりするのが、けっこうストレスになっているのだなあと思いました。

 ところで小説出したんですよ(しつこいぞ)。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々々々々々絶賛発売中です。『ユキ』『アキ』『フィッシングライター陽子』はすべて、「君の名は。」「半分、青い。」「聲の形」と同じ岐阜県が舞台なんですなあ。ところで「半分、青い。」に「たあけ」という言葉が出てこんかったのはなんでなんやろね。代わりに「あほ」が使われていましたが、「あほ」は関西圏でしょうに。NHKでは「たあけ」は放送禁止用語なのでしょうか!?

 どれもシマノスピニングのベールスプリングガイドAと同じ価格ですぜ。読んでやっておくんなせえ。

 イーベイでミッチェル・クォーツ310と310HSのスプールなしが、部品取り用として出ていたので、2個イチにはなるだろうと落札しました。しかし、両方とも悲惨な状態で、2個イチにすらできませんでした。別口でスプールを3個も買ったのに、なんたることでしょうか。 (2018/9/21)

 ハンドルがひどくガタガタで10mmくらい飛び出てきて、オシュレーションもはたらかないので、いったいどうなってるんだろうとバラしてみたら、こんなドライブギアが出てきました。

 2台とも亜鉛ダイキャストの部品がことごとくこんな具合で、よほどとんでもない不良材料が流れたみたいです。

 クォーツ310は、すでに持っている330とはカラーや細部が変わっていて、マイナーチェンジされたものでした。クォーツは97年か98年に出ているので、おそらく99年から00年くらいに作られたものでしょう。310HSもあとから追加されたので、同じころのリールのはずです。

 99年から00年は、クラシックモデルの300シリーズが台湾から中国に行ったころで、このころの308(片方はネームだけ310ULとなっていた)も2台持っていました。足裏シールから1台は99年、もう1台は00年生産で、両方とも亜鉛ダイキャストの部品に亀裂や破損が起きました。

 自分が買ったリールだけで品質を判断するのは難しいことですが、このケースはかなりとんでもないことが起こっていたのがわかります。4台はすべて別のモデルで、308は生産年が異なっているのですから、このころのミッチェルには長期間、ほぼすべてのモデルに、亜鉛部品の不良が生じていた可能性があります。

 亜鉛の部品は、クォーツなら、スプール受け、ベールスプリングガイド、内蹴りレバー、ストッパー切り替え軸、ドライブギア、オシュレーションギア、オシュレーションスライダー、バランスウェイトに使われています。このどれも、割れたり砕けたりしたら、リールは使えなくなります。しかも、上の写真のとおり、だんだん摩耗していくとかいうレベルではありません。

 こんなものが流れたら、会社が傾くんじゃないかというレベルです。実際、ミッチェルがピュア・フィッシングに吸収されたのは、01年だったはず。この特大トラブルで立ちいかなくなって、買収されたのかもしれません。

 ところで小説出したんですよ(しつこいぞ)。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々々々々絶賛発売中です。タックルマニア向けに書いてはいませんが、それでもスーパーパルサー、コメット、スコーピオン1500、TD-X、コンクエスト、スコーピオンロッド、スコーピオンジャークミノー、ACプラグ、ザラ、ビッグスプーン、ラパラ、メジャクラパックロッド、ルビアス、モリト、エディーム、ワイズストリーム、ステラ、フェンウィック、クォーツ、カルディア、クルセイダー、バイトなどが出ているのが、らしいというかなんというか。

 シマノスピニングのフリクションリングと同じ価格ですぜ。読んでやっておくんなせえ。

 2018年9月13日、朝坂内川か根尾川に行こうと出発したのですが、最近行く所がワンパターンやなあと思いました。庄川は終わっちゃったし……と考えていたら、ここ数年行っていない石徹白川・峠川を思い出しました。すでに揖斐川方面へ5キロくらい走っていましたが、行き先を変えて行ってきました。なんという行き当たりばったり。 (2018/9/14)

 石徹白方面はC&Rの峠川より下流の石徹白漁港管轄域がなぜか狭まったことと、C&R区間でルアーを投げるのはフライの人に心苦しく(?)しばらく行っていなかったので数年ぶりでした。その峠川で、なぜかこの日はニジマスばかり釣れました。

 川にいたフライの人に聞いたら2年くらい前に廃業した養魚場から流れ出た魚だとかです。この魚のほかに15cmくらいのも釣れたので、繁殖しているのかもしれません。ニジマスが日本の渓流で定着しないのは流れが強すぎるからとか言われることがありますが、釣り切られなければ繁殖することはするのでしょう。

 ニジマスばかり釣れて驚きましたが、話を聞いたフライの人によると前日はイワナなども出たそうで、おそらく急な気温の低下でイワナ・アマゴが出なくなり、釣られやすいニジマスだけが釣れたみたいです。

 イワナ・アマゴの川でニジマスが釣れるとちょっとがっかりな気もしますが、駆除とかそういう話にはなってほしくないですね。ニジマスが繁殖していたとしても、戦後釣り大会やなにやらでさんざんバラまきまくっても北海道を除けばほとんど定着していないのをみれば、やっぱり日本の川での繁殖力は知れているはず。だから、峠川でもイワナやアマゴを圧迫するほどのことにはならないんじゃないかと思います。

 駆除なんてことになると、ビク持ち込みOKになってC&Rがぐずぐずになるとか、FFの人はビク持ち歩きたくないから回収ボックス置くとか、ろくなことにならん気がします。それに、こっちの魚は良くてこいつらは死刑だとか、やっぱり何か嫌です。

 ところで小説出したんですよ(しつこいぞ)。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々々々絶賛発売中です。ちなみに表紙の写真の陽子の名刺にあるイワナのイラストは『忠さんのスプーン人生』(紙版)の中扉用に作ってボツになったものです。こっちのほうがよかったやろに。

 第3話に出てくる大江川の釣り券と同じ価格ですぜ。読んでやっておくんなせえ。

 2018年9月9日、根尾川のアマゴです。またしても小さい。せやけど、台風が去ったと思ったら大雨警報連発で、この日も濁流の中で釣れただけでもたいしたもの……ということにしておきやしょう。 (2018/9/10)

 「この先倒木が多いので注意してください」という看板があって、看板を超えるなり倒れた木が道に掛かっていました。半分ふさがれた道を、倒木の下をくぐって行きました。停電も台風が通過している午後2時半から翌日の昼前の11時まで続きました。

 実はこの前日の9月8日は10日から禁漁の庄川に行っていました。大雨警報で一時高速が通行止めになるほどで、当然のごとく濁流。そばだけ食って、ちょろっと投げて、ウグイを1匹釣って帰ってきました。

 で、翌日朝地元根尾川で写真のアマゴを釣ったのですが、いまの雨は局地的だからもしかするとと思って、このあとまたまた庄川に行ってしまいました。そして現地に着いてなんと青い流れを発見。最後の最後についてるぜと、用意をしたとたんに鬼のような雨です。車から川にたどり着いたら、すでに上から見たときより濁っています。その後みるみる濁ってきたので早々に退散しました(以前小鳥川で大渇水が数分で鉄砲水レベルの濁流になったことがある)。9日朝から庄川に行っていれば水が澄んでいるうちに釣れたのにと思ったものの、こればかりはしょうがない。

 リールは、ミッチェル308(A)プラナマティック。スプール、メインシャフト、ラインローラーを中国製308から移植、ドラグワッシャーは自作フェルト、オシュレーションスライダーもオフセットさせたオリジナルというものです。

 さらにこのリール、2年前にドライブギアを308プロプラナマティックと入れ替えております(最近もうろくしてきていて同じことを二度書きそうになるのでいちもついや一抹の不安があるがたぶんこれは初めて書くはずじゃ)。

 プロのほうはギアゴロをなんとかしようとドライブギアにワッシャーを入れすぎたまま組んでしまい、308(A)のほうはギアがなじんでいない新品時に根掛かりをあおって、どちらもハンドル1回転に1回コツンという音がするようになっていました。

 で、よりひどい308プロをなんとかしようとドライブギア(フェースのミッチェルはピニオンを転位させて歯数を変えていてドライブギアは共通)を入れ替えたところ、理由はよくわかりませんが、両方ともコツンが軽減もしくは消えました。

 で、より改善した308(A)プラナマティックのほうをたまに使っています。ゴロゴロですが、1回転ごとにコツンとくるよりはいいかなと。でも、基本、なじんだギアの片割れを入れ替えるのはとんでもないことなので、マネしないでね。

 ところで小説出したんですよ(しつこいぞ)。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々々絶賛発売中です。いまだごくまれに電子書籍はキンドルがないと読めないと思っている人がいるので、申し上げますがキンドルアプリをインストールすればPC、スマホ、タブレットで読めますのでよろしく。

 うっかり根掛かりしたらハイおさらばの渓流ミノーの4分の1の価格で、3時間近く楽しめるんでやんすぜ。読んでやっておくんなせえ。

 2018年8月18日、根尾川のアマゴです。小さい。リールは10セルテートの16型ローター換装版です。やっぱローターが軽いのはハイギアで生きます。一昨年ストラディックCI4+のC2000Sを買いましたが、つくづくHGにしておけばよかったといまさら。 (2018/9/3)

 前回の15ルビアスもこのリールも、ダイワのリールは、ドライブギアに黄色い半透明のいかにもグリスグリスした色のグリスが使ってあります。これはスプレー式純正グリスと同じものっぽくて、あのスプレーグリスは吹き出したときは白くてさらさらしていますが、フィルムケース(って今あるのか!?)などに吹き出して溶剤分を飛ばすと、黄色い半透明で硬いグリスの姿に戻ります。

 昔々の80年代のダイワリールも黄色い半透明なグリスが使ってありましたが、もっと油っぽいものだった記憶があります。で、当時の「回転摩耗試験」という負荷をかけて延々回し続ける試験にかけると、あっさり焼き付いたものです。

 もっとも、「焼き付き」という現象は実際のリールでは起きないので、この結果をもって良い悪いが言えるのかどうかはいまだよくわからないのですが、自分がちょっとかかわったこともあって、バラしたリールはシマノグリスにしてしまい、現在のダイワ純正グリスをあらためて使ったことはありません。

 なもんで、ダイワスプレーグリスは雑誌の写真用に買ったのが新旧デザイン2種類、ほぼ新品で残っております。そんなわけで、リール以外にちょっと使ってみたのが、部屋にある30年選手の扇風機と、ニッソーの上部フィルターのモーターでした。

 扇風機は軸受けメタルの油が切れたのか硬くなったのか、冬に(サーキュレーターとして)弱で回すと温まるまで羽根がスローモーションみたいなスピードでしか回りません。で、バラしてシマノのグリスとかアブのオイルとか注してみましたが、なんかいまひとつでした。

 ニッソーのろ過装置のモーターは、取説には1年で買い替えろと書いてありますが、ただのオイル切れなので、ローター前後の焼結ブッシュに注油すれば5年でも6年でも持ちます。で、最初説明書きに毒性がないと書いてあるアブ(シンコー)のオイルを注してみましたが、けっこう早めにオイル切れしてしまいました。同じくアブグリスをまぜたのも試しましたがこれもいまいちでした。

 この2ケースとも、ダイワスプレーグリスを使ったら、それまで試したものよりもよく持ちました。前注したオイルやグリスが残ったままで使ったのではっきりとは言えませんが、焼き付きやオイル切れに強いみたいです。

 と、いうことは、昔連続回転の回転摩耗試験で焼き付いたころのとは、別モノなのかもしれません。そういえば、PR-HとかトーナメントEXのころいったん黒いモリブデングリスに変わりましたから、何回か変わってるんでしょう。いやまあ、そもそも30年も同じのわけがないか。

 焼き付きに強くてもリールグリスは耐海水性も必要……ということになりそうですが、防水機構付きなら関係ないはず。半面、有料のOHに出す人がそういるとは思えないので、無開放で長ーく使われることが考えられます。そうなると、こういう性質のグリスはけっこう有効なのかもしれません(ただ、セルテートもルビアスもオシュレーション絡みのOリングの部分は白い別のグリスが付いていた記憶があるので、自分で使うときはこのへんちょっと不安かも……と思ったものの、市販されているものがゴムを溶かしたら大変やから考え過ぎやろね)。

 ところで小説出したんですよ。

 KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々々々々々々々々々絶賛発売中です。作中の「エサ釣り中心の雑誌にバスプロのインタビュー記事を載せたら、読者はがきの『つまらなかった記事』で断トツ一位になった」は二十年近く前『週刊釣りサンデー』であった実話。こんなふうに、ところどころ本当にあったことが混ぜ込んでるので、想像を巡らせながら読むのも面白いかも。

 前回のポリスライダーワッシャーワンパックの代金にも満たない価格で、3時間近く楽しめるんでやんすぜ。読んでやっておくんなせえ。

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