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 2019年3月2日、美浜のカサゴです。坂内村で解禁した揖斐川上流漁協の年券を買ってちょっと投げたあと、日本海に下りました。八草トンネルを抜けるコースはほぼ信号なしで木之本まで行けるため、名古屋から敦賀方面に行く人の中にも、こちらを通る人がいます。 (2019/3/4)

 この日は風が強かったので、ルアーをやりました。ロッドはフェンウィックHMG GS60UL-M-2。日本では発売されなかったもので、米国サイトに載っている現行モデルの前のに当たるんじゃなかったかしら。グリップは換装していて、元はハイカコルクのくそ重いものが付いていました。

 もともとはアルコナイトのLガイドとYガイドによるニューガイドコンセプト仕様(ただしトップは富士が標準としている5.5のワンサイズ上の6)でした。これを数年前同サイズのチタンフレームSiC・Kガイドに改造しています。その際、アルコナイトでの使用時にトップを岩に当ててパイプの際のエポキシコートに亀裂が入り、この部分のブランクが心配だったので、トップガイドのパイプで覆ってしまおうと、全長が長いMNST6を付けました。

 しかし、MNトップはやっぱり重く、しかもリングも厚いものが入っていて、先が重い感じになっていました。それでこの冬、標準的かつ最新のKGトップの5.5に付け直しました。この日が初使用で、やはりトップは軽い方がいいです。デロンとした感じがなくなりました。

 この代のHMGはカーボンベイルなるブランクを採用していました。国内で売られたテクナAVのアラミドベイルの安物版みたいなものでしょうか。そのせいか、張りが抑えられて、力に応じてずるずる入っていく感じがします。

 その効果か、この日はコンコンとアタリがあってもアワせたり止めたりせずに巻き続けてそのまま食い込んだケースが複数ありました。魚がかかったあともよく曲がるし、曲がりも台湾時代よりきれいで気持ちがいい。足場の高いところはあまり行かない(怖い)ので、メバル系はこれからこれで行こうかと。

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 既刊『ユキ』『アキ』は時川真一さんに表紙を描いてもらいました。『アキ』を読んだ時川さんの感想は「僕もバロム・ワン見てました!」でした。そこか!!

 『フィッシングライター陽子』にはキカイダーとグリーンマンティスが出てくるんですぜ。読んでやっておくんなせえ。

 先週末に巻いたクレイジーチャーリーです。先月メバルを釣ったときのはマラブーをウイングに使いましたが、絡むのでカーフテールで巻きました。フックはがまかつSC15を使ってみました。 (2019/2/25)

 アイを固めるのは瞬間接着剤を使いました。化学物質過敏症みたいなのでここ2、3年水性ヘッドセメントを使っていたのですが、開封して1年くらいしまっておいたら分離して使えなくなってしまいました。しかも、その後買ったものは未開封だったのに1年くらいの保管で同様の状態になってしまいました。買ってすぐ使い切る人ならいいでしょうけど、私みたいにときどきしか巻かない人にはダメです。

 瞬間接着剤でも体がおかしくなるので、スイミングフックを巻くときは簡易式のダクトみたいなのを作って換気しながら仕上げています。でも、一カ月前初めてクレイジーチャーリーを巻くとき、アイに一滴たらすような使い方ならよかろうと普通に使ってみたところ、大丈夫でした。

 それで、今回も瞬間接着剤を使いました。ところが、巻いた直後お腹がちょっとゴロゴロし、翌日お腹が空っぽになるような下痢をしました。目玉のズレ防止に、アイのみならず途中でも瞬間を何滴か付けながら作業したのが理由みたいです。スイミングフックのように大量でなければよかろうと油断してしまいました。

 そんなわけで、やっぱり瞬間接着剤はやめて、次は水性接着剤(木工用ボンドとかアクリアとか)を水で溶いて使ってみようかと考えています。水に浸かりっぱなしの用途には向かないはずですが、基本縛ってあるスレッドが解けない程度に残っていればいいのだし、たぶん水性ヘッドセメントも同じようなもののでしょうし。

 ちなみに、これらのフライを持って昨日小浜の手前の釣姫港へ行ってきましたが、なんも釣れませんでした。メバルが食いそうな細かい小魚がわらわらといて夕暮れになればメバルが浮いてくるのではと思ったのもつかの間、よりによって夕暮れまじかに風が強くなって投げられなくなってしまいました。とほ。

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 フライフック一袋分にもならないんですぜ。読んでやっておくんなせえ。

 2019年2月17日半月ぶりに釣りに行きました。Fショーの前くらいからなんか風邪気味で、そこへショーで別の風邪(インフル?)をもらったのかさらに悪化。やっと昨日くらいで症状が治まったので、今日昼からちょっとだけ投げに行きました。 (2019/2/17)

 リールは、先月朽木渓流魚センターでデビューしたマイクロセブンVSです。あの日2回もドラグノブのプッシュボタンカバーに巻き始めのラインが巻き付いて糸団子ができるトラブル(巻き始めに修復不能の団子ができるから被害が甚大なのだ)をやらかして、もういらんわくらいの気分だったのですが、それはあまりにもったいない。

 ドラグノブにラインが巻き付くトラブルは、プッシュボタンを採用していないタックルオート、マイクロセブンC、キャリアなどでも発生するため、画像検索するとノブ前面にエポキシで肉盛りしたのとか、ノブの先端の円筒部分を削り落としたのとかが出てきます。

 しかし、ノブ前面の広い範囲にエポキシを盛るのは外観上避けたいところです。で、今回、試験的にプッシュボタンカバーの際に一か所だけ2mm程度のエポキシの滴を付けてみました。ラインが巻き付きかけてもエポキシの滴の傾斜(固めるとき稜線を上にして直線状に仕上げる)に乗り上げて解けるのではないかというもくろみです。

 とりあえずこの日半日投げて、巻き付きは起きませんでした。でも、ノブへの巻き付きトラブルは、元々そう頻繁に起きるものではないので、まだ確信はもてません。もう少し様子を見て起きるようなら、ラインのべたつきを防ぐようにノブにボナンザでも塗ってみようかと(肉盛りはこれ以上したくない)。

 肉を盛った部分の写真は、はっきり結果が出てからにしましょう(あらためてマクロレンズを出して撮るのがめんどくさかったからだとは口が裂けても言えません)。

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 100m1000円のラインを30m投げて、巻き始めに糸団子ができたら300円ですぜ。読んでやっておくんなせえ。

(最近そんな高い糸使ってなくて、写真のラインはラパラのボビン巻きナイロン4lb0.8号)

 2019年2月1日大阪フィッシングショーに行ってきました。今年はナビの案内で行ったので道に迷いませんでした。 (2019/2/10)

 去年の美浜突事故の修理中ナビ付きの代車を借りてけっこうよかったので、代車を返すときディーラーにわしの車にナビを付けたらどのくらいかかるかと聞いたところ、純正になるから10数万すると言われて断念しました。でも、ググって調べたらポータブルナビなるものがあるじゃないの。

 で、パナソニックのいちばん小さいのと社外品の置くだけの台座を買ってダッシュボードに置いとります。本当はコードでくくるかしないといけないらしいですが、ちょうどダッシュボードの中央に小物置きのくぼみがあってぴったり。これがズレるときは、本格的に事故でぶっ飛んだときでしょう。

 ショーのほうはツインパワーと登場順が変わってヴァンキッシュが新型に、セルテートは予定通りな感じ。詳しくは今月21日発売の塩水誌でどうぞ。

 前書いたように、このころロッドのガイドについてあれこれ考えていたので、展示されているロッドのガイドを見てきました。

 すると、特にトラウトロッドは、K・Rコンセプト的構成(バット〜中間をKL-H〜L、ティップを等サイズの極小KT)になっていないロッドが多いのですな。バットから普通のKLだったり、バットガイドがKL-Hでも次からは普通のKLが並んでいたりしてて、ティップ周辺もニューガイドコンセプト時代くらいのやや大きめのガイドが付いていたりします。

 たぶん、トラウト用は全長が短いから中間部まで脚高ガイドを付けるのが好ましくないのと、冬季の凍結対策なのでしょう。もしかすると、そうコロコロ基準を変えられたらついてけへんがや、在庫どうしてくれるんや、という竿メーカーの気持ちもあったりして。

 もしかすると今フィッシングショー最大のニュースは、ダイワが総合カタログをやめたこと(同じ作りのウェブ版はある)。いよいよ紙は終焉か?

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 続編は陽子が冒頭でいきなり下田編集長から休刊を告げられる『自称フィッシングライター陽子』。

 というのは嘘でやんす。読んでやっておくんなせえ。

 2019年2月2日根尾川のアマゴです。解禁日=成魚放流日はフィッシングショーだったので行けず、あくる日ゆっくり行ったら誰もいません。そらあかんわなあと思いつつ、うろうろしていたら魚が泳いでいるっぽく見えたところがあって、投げてみたら続けてヒット。なんやかやで気がついたら2か所で4匹という天文学的釣果でした。 (2019/2/4)

 初登場の見慣れぬロッドは、コータックのクーリースピン56ULです。最近新しい竿に関心がなくて、むしろ前フェンウィック・ランカーギア56ULでやったみたいにガイドを替えて調子がどうなるかみたいなことに興味があります。

 で、中古品を買って改造してみようと目をつけたのが、タックルベリーで出ていたこのロッドでした。「コルクにくすみ」「ブランクに傷」「ガイドスレッドに亀裂」の「ランクB」の格安です。

 で、ポチして届いたロッドを見たら……新品やんけ。店が間違えたのかと写真を見直したものの、コルクの巣の状態から確かに同一ロッドです。

 「コルクにくすみ」は普及品のため巣が多めなのを劣化と間違えたみたい。「ブランクに傷」はどこにもなくて、あえて言えばクリアグリーンの塗装の中にカーボンシートの破片みたいのが光っているのが一か所あったくらい。「ガイドスレッドに亀裂」はどんな竿でも普通に曲げたら生じるガイドの足先のわずかなものでした。

 でまあ、もったいないので、このまま使おうかと。ニューガイドコンセプト以前のサイズのハードロイガイドですが、当然ながら普通に使えます。ベンドカーブもスムーズでジョイントのツッパリもありません。クリアーグリーン塗装のブランクは写真で見るよりずっときれいです。

 コータックは元シェイクスピア日本なので、シグマと組むのもよろしいかと。

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 こないだツイッターを見ていたら、ばっちり釣りをする人よりかわいい子がアングラーズアイドルになるのは納得いかんでんでんみたいなのを見ました。ようわからんですが、釣りの世界の偉い人が言ったみたいな感じ。

 どっちでもええやん。そういうことを言っとるから釣り人はあかんのや。そもそも、釣り自体バリバリせなあかんもんやないやんけ。

 「陽子」は友達がいたずらで応募して事務局のミスで選ばれた元「準」アングラーズアイドル。読んでやっておくんなせえ。

 マイクロセブンVS、CSに続いて、シェイクスピアシグマ2200-030ことタックルオートSSをイーベイで買ってしまいました。シグマといえば悪之宮博士とミスボーグですな。 (2019/1/28)

 マイクロセブンCSを買う前、キャリアSSを物色しておりました。しかし、村上人気恐るべしで、いまだ高値どころかタマがありません。

 コメットGSはその上を行って3〜4万する(誰のせいじゃ)し、G1があるしなあ(あまり同じリールは持たない主義)と思っていたら、イーベイにこのリールの新品が出ていました。

 ググると出てくる展開図を見ると、なんとこれ、サイレントストッパーじゃありませんか。おお、こりゃあヤフオクでタックルオート買うよりええわとポチ。つくづく恐ろしい時代で、アメリカから1週間もかからず本日到着です。

 でも、普通のストッパーじゃん。途中で変わったのか……。

 それはちと残念でしたが、やっぱりしっかりできてます。ドライブギアの背面を切削して調整ワッシャーなしでガタを詰めているとか、いやはやなんとも。

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 こういうふうに出版社を通さずに電子書籍を出すのを「セルパブ」といいます。そのガイド本で『このセルフパブリッシングがすごい! 2019年版』というのが出とります。一般からの投票で順位をつけて面白い本を紹介しようというものです。買ってチェックしてみたところ、なんと『フィッシングライター陽子』に一票入っておりました。

 ひとり10冊挙げて1位10点、2位9点……10位1点とするシステムで、『陽子』への一票は「5位」だったので、「5点」ということになっていました。投票は自薦可だったので、もし私が自分で一票入れていたらトータル15点で総合20位でした。どんな狭い世界やねん。

 たまたま夜中に目が覚めてタブレットで見つけて買ったのですが、みなプライスマッチとやらで「0円」になるのを待って買うようで、有料(99円やけどな)で買ったのは私を含めて5人だったとか。

 シグマ2200の50分の1の値段じゃありませんか。読んでやっておくんなせえ。

 2019年1月14日、小浜のへんの漁港のメバルです。海フライ初ヒット。ブルックストーン6番とフロロ1.2号ティペットでないと取り込みの難しいサイズ……を釣りたいのお。 (2019/1/20)

 昼過ぎくらいから釣り始めて、明るいうちに藻のきわで写真よりもっと小さいのが8番ステンフックにポーラーベア(20年前に買ったやつだがシロクマってマテリアルで売っていいのか?)のウイングとティムコのニンフ用ダビング材で巻いたクレイジーチャーリー白にヒットしました。

 これで釣れるのがわかった(釣れるのは釣れるはずだが自分で巻いたフライだしやっぱ1匹釣らんと自信が持てんわけや)のですが、その後ヒットがないまま夕方近くなったころ水面で小魚の群れがなにかを食べているミニミニライズが発生しました。

 最初はなにか分からなかったのですが、移動していって藻がパラパラ生えている防波堤の根元あたりに先ほどと同じライズがポツポツ出ていました。そこへ投げると、小さいメバルがついてきてヒットしました。

 おおやっぱりメバルだったかと続けて投げると、同じような魚がついてきますがいまいち食いません。そこで、フライを同じ白のクレイジーチャーリーでもドライフライ用12番にウイングを白マラブーにしたものに替えてみました。

 すると、沈下速度が遅くなったためかマラブーの揺らめきか、ポンポンと3匹続けて釣れました。暗くなってきたし、このサイズの魚を数釣っていじめるのも何なので、このへんにしといたるわと終了しました。

 しかし、なるほどこれが世に言うアミパターンか小さいものを漂わせるならフライは最強じゃと、昨日(19日)美浜・敦賀に行ったものの反応なし。ちびしいのお。

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 ブルックストーンはオールチタンSiCガイドに換装しています。フライロッドのセラミックガイド化は「フライロッド」「SiCガイド」でググると賛否両論出てきます。このうちの「否」のほうには、こじつけというか「論」にすらなっていないようなものがいくつもあって、だからフライは衰退するんやなあと思っちゃいます。

 『アキ』、『フィッシングライター陽子』に出てくるフライマンも偏屈な面がありますが、彼らは事実を認めない変な偏屈ではありません。

 チタンフレームLSG6の2分の1の値段じゃありませんか。読んでやっておくんなせえ。

(あらためてガイド代考えると、ものすごい改造したんやな……)

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