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2019年7月14日庄川のヤマメです。リールは最近よく使っているミッチェルスパイダーキャスト30。オフにきれいなものが手に入ったので、やっぱフィールドに持ち出すかと。ローターブルブル自重も回転も重いのでさぞかしがっかりするかと思いきや、使ってみると意外といい。ミッチェル408みたい。(2019/7/15) ネットが変わっています。前使っていたのは20年くらい前に買ったダイワ・アルトモアのリリースネットでした。先週そのネットで20cmくらいのイワナを取り込みました。ルアーはスプーンでシングルバーブレス一本、スナップは最近使っている絡みにくい耐力スナップだったので、すっぽりと魚を入れてしまいました。 ところが、スナップもフックも絡まない代わりに、イワナの歯がネットに絡んでしまいました。アルトモアのネットは細い繊維で編まれた伸縮性のある素材なので、ローリングしたイワナの頭に完全に巻き付いて団子になってしまいました。 四苦八苦して外したものの、その間もイワナが暴れ続け、下あごの口吻が片方外れてしまいました。リリースしたものの、後味悪いことこの上ない。そんなわけで買ったのが写真のリバーピークのネットでした。ラバーコートネットはほかにもありますが、魚が大きく見える(おい)このサイズはたぶんこれだけです。 この手のラバーコーティングものは前グレイン(バレーヒル)を使っていましたが、ゴムが硬くて割れてきたところが人の手に当たっても痛かったものです。でも最近のは軟らかくなっててちょっとはいいみたい。なにより歯やらスナップやらに絡むよりはいいでしょう。 そういえば、こういうネットにしておけば高い耐力スナップでなくてもいいのだなあといまさら。 リバーピークは価格の安いフライ用品をプロデュースしているメーカーのようで、このネットもアマゾンで3000円しませんでした。作っている現場がどうなのかと考えると安ければいいというものではありませんが、アルトモアのネットは20年前で2万円くらいした記憶が。なんともかんとも。 ところで小説出したんですよ。KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々絶賛発売中です。 最新刊『BB、BM、そしてバンタム』も超々々絶賛発売中。BM、バンタムファン必読の書であります。 『ソルトウォーター』由来のKDP本『特化型リールの理由』、『Reel Review』、『Reelpedia』、『リールの基本』ともども「釣り」ランキング独走中です(?)。 |
電子書籍第26弾『BB、BM、そしてバンタム』新発売いたしました。「そして」が入っているのは単に語感のためで、深い意味はありません。(2019/7/5)
最初のBB/BM、遠心時代のバンタム、ニューBMを解説しています。バンタムには100EX、BBにはリョービ版も加え、8つのシリーズとモデルを取り上げています。 コラム・きわめて私的なBMバンタムストーリーには裏話やトリビアなども。 よろしくお願いいたしまする。 ところで小説出したんですよ。KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々絶賛発売中です。 小説は供給過剰で埋もれてしまうきらいがありますが、BMやバンタムに絞った本は競合するものがない代わりに、ターゲットがピンポイント過ぎるような気がしないでもない……。 『ソルトウォーター』由来のKDP本『特化型リールの理由』、『Reel Review』、『Reelpedia』、『リールの基本』ともども「釣り」ランキング独走中です(?)。 |
2019年6月23日魚野川です。24日に釣る予定でしたが雨の予報だったので、23日も夕方から釣りました。夕方近くにコンビニで「半日券はないのか」と言ったらおばちゃん笑っとった。そうして23日24日と釣り券に総額4200円もの巨費を投じたのに、なんとアタリひとつなし。わしがなにをしたというのだあ。 (2019/6/28) 魚野川は2001年に常見忠氏を訪問した時以来通ってきました。その年に川で会った漁協の理事さんが「石が小さくなって魚が釣れなくなった」と言っていましたが、そのまま来るところまで来ちゃった感じ。 釣れないのは腕とか条件(この日は寒気が入って特に悪かった模様)とかもありますが、川原がどんどんなくなって竿を出すところがありません。少なくとも小出周辺はそう。いままでイワナ、ヤマメ、ニジマスを釣ったポイントが5か所ほどありましたが、すべて川底もしくは草原葦原に変わってしまいました。 せっかく往復1000キロも走るのでいままでは平日を釣り日に当てていました。だから23日は初めて休日に川に入ったのですが、釣り人もいません。いままで車で下りていたところもどんどん草や木に覆われてきています。草の生い茂ってしまった川原に、釣り人が通ったときにできる獣道も見られません。 揖斐川下流域なんかもそうですが、本来定期的にあふれて平野を形成してきた川を何十年も堤防で囲ってきて、河川敷や川底が高くなっちゃってるんでしょう。草木に覆われた河川敷に川原らしい川原抜きでいきなり水が流れている感じ。石の川原の浅瀬は産卵場であり稚魚の生活場です。 九頭竜川では浅場復元工事みたいのをやっていて、魚野川も小出からしばらく上流に走ると人工的に作ったらしき川原が数十メートルぽつんとありますが、焼け石に水な感じ。 河床が上がるということは洪水の危険も増すわけで、八ツ場ダムはじめ治水を口実にかたくなにダムを推進する国がこうした川の変化を放置するのは不思議なことですなあ。 ところで小説出したんですよ。KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々絶賛発売中です。 『ソルトウォーター』由来のKDP本『特化型リールの理由』、『Reel Review』、『Reelpedia』、『リールの基本』ともども「釣り」ランキング独走中です(?)。 |
2019年6月9日揖斐川水系のアマゴです。なんともこのごろ調子が悪くて釣れない釣れてもバレまくる。この日も坂内川系と根尾川系を行ったり来たりしてこのサイズやっと2匹。 (2019/6/22)
冬に雪が少なかったせいで山が乾いているのか下界で降っても山は降ってないのか渇水にあたることが多くてあきません。 ついてない釣行続きだったものの、C3にしたらなんとか釣れた感じ。今年になって使い始めたリールですが、けっこうゲンがいい。そんなわきゃあないのですが、ずーっと使われてなかった分、リールにもうっぷんがたまっていたとか。 これとか大森とか80年代前半のアウトスプールをあまり使わなかったのは、ベールスプリングの寿命が知れているからです。けっこういいなあと思ったころにポキですからね。 ふふ。 ところで小説出したんですよ。KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々絶賛発売中です。 C3は出てきませんが『Cardinal』も絶賛発売中。 『ソルトウォーター』由来のKDP本『特化型リールの理由』、『Reel Review』、『Reelpedia』、『リールの基本』ともども「釣り」ランキング独走中です(?)。 |
2019年5月11日揖斐川水系のアマゴです。ちょっと時間が戻ってこれは21SGマグキャスト初使用の日。 (2019/6/15)
最初のバンタムシリーズからは細かく変わっていました。前身201SGでクラッチシステムが変わっていて、さらに21SGマグでは軸受け方法も変わっていました。 本来バンタムシリーズはスプールの両側に配したベアリングでスプールを受けて、キャストコントロールノブの中のブッシュはピニオンから伸びたボスを受け、ピニオン内径はクリアランスをもたせてありました。 201SGも同様にピニオンのボスを受けて内径を遊ばせる受け方だったのですが、21SGマグキャストはピニオン内面とシャフトがぴったり密着しているタイプで、キャストコントロールノブの中のブッシュはシャフト先端をしっかり受けていました。スプール両側のブッシュのうちピニオン側はややガタをもたせ、パーミング側はしっかり受けています。つまり、のちに出てくるマグプラス以降でうたわれたギアの倒れを考慮した特許3点受けになっていたのでした。 アベイルスプールにしたのと同時にスプール両側のブッシュをベアリングにしたところ、回転しなくなってしまいました。本来遊ばせてあったピニオンとスプールの間のブッシュをBBにしてしまったためです。置き換えるなら、キャストコントロールノブの中をベアリングにして、ピニオンとスプールの間はブッシュのままにしておくのがいいのでしょう。 でも、写真のリールはキャストコントロールノブの中のブッシュ内径を広げてしまいました。軸の倒れ理論から言えばダメなんですが、カルカッタ50XTあたりはそうなってますし、そう深刻な影響はないのではあるまいかと。 ところで小説出したんですよ。KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々絶賛発売中です。 シマノ3点受け理論などは『BAIT CASTING REEL [HISTORY AND MECHANISM]』でどうぞ。 『ソルトウォーター』由来のKDP本『特化型リールの理由』、『Reel Review』、『Reelpedia』、『リールの基本』も絶賛発売中。小説もリール本も「釣り」ランキング独走中です(?)。 |
2019年6月2日揖斐川水系のアマゴです。なにやら最近バラしまくり。この日もネットに入ったのはこれ一匹。 (2019/6/10)
この前の週も谷に入ってイワナが5回か6回出たものの、全バラシ。しかもうち2匹はネットイン直前。上のアマゴを釣ったあとも本流でけっこういいのがかかったのにそれもバラシ。ならシングルバーブレスなぞやめりゃあいいんですが、モドシ付き三本イカリで釣っても納得いかんし。なにやら最近ストレスために川に行ってるみたい。 そらまあ、釣りに行けるだけ幸せ(と書いてふと思ったが行っとる場合なのか?)なんて言う人もいますが、釣れねえ釣りなんて釣りじゃねえわけで。 学生のとき自転車を始めて、京都北山を走ったものです。あのころ思ったのは、なんと自転車は確実な遊びじゃということでした。だってさ、よっぽどのことがない限り、その日やりたいことができるんですよ。コースは決めたけど、持越峠に行ってみたら峠がなかったとか、京見峠が花背峠並みに長くなってたとかはないわけです。 釣りは、釣りたい場所に先行者がいて入れないかもしれないし、入っても魚の機嫌が悪いかもしれないし、とにかく確実なことがひとつもないわけ。たとえば、サツキマスサクラマスなんて、ボウズ覚悟で行くわけで、異常ちゃあ異常な遊びですよね。 ところで小説出したんですよ。KDP小説第三弾『フィッシングライター陽子』、超々絶賛発売中です。 こんなふうに釣りに行ってしまう人の心とは何であろうかと思ったとき、思うのは90年代のブームの反動で来たバス叩きです。あのブームが良かったとは言いませんが、自分の楽しみを「犯罪(by某写真家)」にされてしまった人達の中にも、釣りに取りつかれたような人はいたはずで、そういう人にとってやっぱ残酷なことだったよなあとか思っちゃうわけです。『フィッシングライター陽子』の第3話あたりはそういう発想からできた話で、最初はバス釣りを否定された少年がグレちゃってみたいなのを考えました。結局そういう話にはしませんでしたが、そういう子もいたんじゃないか? 『ソルトウォーター』由来のKDP本『特化型リールの理由』、『Reel Review』、『Reelpedia』、『リールの基本』も絶賛発売中。小説もリール本も「釣り」ランキング独走中です(?)。 |
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