日本ブランド

 90年代にぎやかでした。

シマノ・フリーストーン
 削り出しだから当然とばかりに同じようなリールばかりが並ぶフライリールの世界にあって、なかなか個性的なデザインです。表から鍛造で穴をへこませ、裏から寸止めの穴あけで作っているようです。
 ワンウェイクラッチを使ったドラグもユニーク。最大サイズのFS7でも強弱2段階切り替えのみで、事実上クリックブレーキのようなものです。ノブに対するバランサーもなく、割り切りのいい仕様。ぶっちゃけた話、日本の内水面でドラグなんか使わないもんね。え、それはおまえが下手だからですって? スミマセン。
ダイワ・アルトモア-S
 削り出しにもかかわらず比較的低価格のフライリール。ブーム以前からルアー&フライタックルをラインナップさせてきた総合メーカーダイワの意地。
 でもさあ、前作シルバークリークがあんなに斬新なデザインだったのに、このカタチは何なの?
ダイワ・ロッホモアX
 ダイキャストボディーの廉価版フライリール。写真は300番ですが、シューティングヘッドとランニングラインの下に、バッキングが200m巻いてあります。もったいないなあ。
ナック・ニュートラッドF3
 数年前、2000円くらいでたたき売りされていたのを買ってきました。安物でも日本製らしく、穴加工などのきれいなこと、次のページのサイエンティフィックアングラーズとは雲泥の差。
 でも、国内のちっぽけなフライ市場で、廉価なものをたくさん売るのがよかったのかどうかはわかりません。これ、今でも生きているのでしょうか?
コータック・CR34
 コータック、昔の共栄釣具(シェイクスピアの輸入元だった会社)のフライリール。私が最初に買ったリールです。
 でも結局ほとんど使っていません。
 最初だからいいやと安いのを買ったものの、安いだけでは使う気にならない。たかが糸巻きのフライリールですが、難しいものです。
 英国製です。

 ブームになってやっと作ったシマノのフライタックルと、ブーム以前からやってきたダイワ。で、モノの魅力は……。(2003/3/21)
Fly reels