この頃、妙だ

ちょっとアブさんおかしくなっているかも……

一回使えばわかるでしょ
 3000Cのマグネットブレーキ調整部分です。写真のリールは削ってありますが、この部分、パーミングする手に当ります。だから使っているうちにブレーキ調整が変わってしまうのです。色を変え名前を変え、このモデルはいまも生きていますが、この部分は改良されていません。こういう一回使えばわかる欠点を何年も放置するというのはどういうことでしょう? 「クレームにならないからいいや」「はっきりしたクレームデータがないと金型代が出せないよお」と、アブの人たちもサラリーマン化が進んでいるのでしょうか? 自分で使ってみる釣り好きがいなくなってしまったのか、そういう人の声が通らない会社になってしまったのでしょうか? ささいなことかもしれませんが、私には赤信号に思えます。

リールは投げて巻くものです
 写真の1052Fは国産でいえば2000番サイズ。しかし自重は350g。なんの釣りに使うのでしょうか? 近年の迷作スベロンにいたっては、さらに重い。もう救いようがありません。アブの技術者や企画担当者が「釣り人」なら、こんなナンセンスなリールは出てこないのではないでしょうか?

 「釣り人」なら重たいリールで1日投げていられないことはわかります。おなじく1日に何百回も投げることを知っていたら、折れるのがわかっているトーションスプリングをフラグシップのカーディナルに使うこともなかったのではないでしょうか? アブの変質はこのころすでに始まっていたのかもしれません。

AbuGarcia