フタの締め方
 少し古いリールを組むときに、回転を出すコツです。

分解したら回転が重くなった!?
 マイコンを分解したら回転が重くなることがある、というメールをいただきました。
 マイコンだけでなく、ちょっと古いリールは組むときにコツがいります。
フタの遊び
 フタ(サイドカバー)のネジを緩めて、フタを矢印のようにずらしてみてください。遊びが設けてあるはずです。
 ネジをいきなり締めると、フタがよくない位置で固定され、メインギアの軸受けがずれて回転不良になります。
ステップ1
 まず、ネジの頭がフタに軽く当たるところまで入れます。
ステップ2
 フタに触らないようにリールを持って、ローターを回します。
 こうすると、メインギアが無理なく回るところにフタが落ち着きます。
ステップ3
 回転を確認しながら、ネジを均等に締め付けていきます。
 このとき、締め込みはネジが当たったところから30度くらいを目安にします(ボディ材質やリールによって違うので参考程度に)。
おまけ
 もともとマイコンはメインギアのところにワッシャーを入れていません。写真のリールは長く使ってギアに遊びがでてきたので、この部分にワッシャーを入れています。こうするとギアゴロが消えるものもあります。
 ただし、ワッシャーを追加したときは、フタを手で押さえて回転することを確認してから、組み立てます。いきなりネジを締めると、ワッシャーが多すぎたときに、ギアをいためてしまいます。

 この操作は、現在のリールではほとんど必要ないようですが、万全を期すために行うとよいでしょう。
 どこを分解組み立てするときでも、回転を見ながらするのが大切です。(2003/8/1)

 追記:この調整はミッチェル300などには向きません。ミッチェル300や4400などは、フタのスクリューが皿ネジになっていて、ネジの頭でセンタリングされます。このページのようにするとかえって回転が悪くなります。(2003/8/8)

TIPS