2001年12月15日川崎市体育館

今年最後のビッグマッチ。
メインイベントのAAAWシングル選手権試合、里村明衣子対アジャコング。
里村選手にとっては王者アジャ選手への3度目挑戦。
3度目の正直となりえるのか、それとも.....

セミファイナルでは新人の桜井亜矢が鮮烈デビュー。
負けはしたものの、しっかりと観客にその勇姿を焼き付けたに違いない。
今後が期待される。
そして、良い雰囲気でメインイベントを迎える。

里村選手・アジャ選手と入場し、試合開始のゴング。
いきなり、アジャがパンチ・裏拳の連打で攻めたてるも、
里村はその全てをかわしキックで反撃。
まずは里村が試合開始時ペースを握ろうとする。
うつ伏せのアジャに対して側転からの延髄ニーを落とすなど里村らしい動きも見せたが、
徐々にアジャのペースへ。
ロメロスペシャルのような腰攻め・ハーフボストンクラブ等で里村の腰を攻め続けて、
スタミナを奪っていく。

そしてアジャのセカンドロープからのボディプレス狙いを、
里村が場外へ叩き落としてから試合が動き始める。
アジャが場外でのバックドロップ・ブレーンバスターと放ち、
里村の動きを封じにかかる。
里村もリングからリング下のアジャへのかかと落しを放ち、場外でのこの日最初のデスバレーボム。

 この日、里村が試合のペースを引き込む時には必ずといっていいほど、
 かかと落しを放っていく。そして、この試合の全てを決着づけるのだが。

リング上に闘いの場を戻してからは、大技を出し合い試合を決めにかかる。
アジャの垂直落下式ブレーンバスター・裏拳4発。
里村は大外刈り・デスバレーボムを何発とアジャに放ち続ける。
しかし、どちらもピンフォールを奪う事はできない。

終盤、アジャはピンフォールを奪う作戦から切り換えたのか、
胴締めスリーパーホールドで里村を捕獲する。
必死に締め続けるアジャに、ロープへ逃げようとする里村。
途中、里村の足がロープに触れたが、足首がロープにひっかからずに、
エスケープを認めなかったトミー蘭レフェリーの厳格のレフェリングもあったが、
何とかロープエスケープに成功する。

エスケープに成功した里村は逆にアジャを攻める。
デスバレーボムから、秘策シャイニングかかと落しを決めて......
トミー蘭が3回リングを叩く.....湧き上がる歓声。

7代目のチャンピオンが誕生し、新時代の幕が上がった事を告げる。
コーナーで里村は両腕を突き上げ、喜びを全身で表現し、
観客は歓声にてそれに応える。

 私も、体の中から湧き上がるような喜びを感じる事ができました。

ベルトを巻いた里村はリング上で宣言する。
『この女子プロレス界を全て背負ってやる』と。

随分と大きくでたものだと、最初は思ったけれども、
それが出来る選手だと思えるし、女子プロレス界は面白くなるはず。
ただ、まだ始まったばかりで、何もしていない。
全てはこれから。
有言実行、期待しています。

ベルト奪取、おめでとうございます!!


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