2002年4月14日後楽園ホール
今大会はメインイベントでのAAAWシングル選手権試合。
里村明衣子対永島千佳代。
GAEA設立以来初めての、生え抜き同士のシングル選手権試合。
試合開始のゴングが鳴り、両者が手四つに組んだ瞬間に、
里村の払い腰が決まり試合が始まる。
序盤はじっくりグラウンドレスリングを展開。
腕を取り合い、足を取り合い試合を組み立てていく。
そして、お互いにジャーマンスープレックスを掛け合い、立ち上がり、睨み合う。
お互いの意地と意地のぶつかり合いを感じる。
中盤からは、永島がフットスタンプを中心に試合のペースを握っていく。
里村の背中、トップロープから場外、通常と、フットスタンプとたたみかけ、
そして、フィッシャーマンズバスターを決めていく。
里村も中盤以降、デスバレーボム、オーバーヘッドキックと繰り出していく。
このあたりから里村は背中を気にしだしていた。
たぶん、トップロープから飛んできた永島を両肩で担ぎ上げる形で受け止めた時だと思う。
アジャを担ぎ上げるよりも、急激な負荷が背中へかかったと。
終盤は永島がフィッシャーマンズバスターの連発でたたみかける。
永島が膝をついた時に、里村が閃光かかと落しを決めようとするも、
膝に乗せた足を捕獲した体制からもフィッシャーマンズバスター、
トップロープからの前宙式のフットスタンプを決めた。
永島には最大の勝機だったけれど、里村は3カウントを許さない。
試合の中で危ないと思ったのはこの瞬間だけかな。
この試合のため(?)の決め技を受けきられてしまった時に、
この試合の流れは決定的になったように感じます。
勝機を逃した永島にたいして、里村は勝機をしっかりとモノにする。
ランイングからのデスバレーボム。
永島がブリッジの体制から立ち上がってカウントを逃れるも、里村の水面蹴りがヒット。
そして、閃光かかと落しを決めて3カウント。
結果的には王者の風格が漂う完璧な勝利。
KAORUから3カウントを奪取した前宙式のフットスタンプや、
アジャから勝利を上げた、デジャブからの押さえ込みも、全て受けきった上での初防衛。
チャンピオンとしての強さを確認できた試合です。
里村選手へ。
初防衛、おめでとうございます!