2002年6月2日後楽園ホール(昼)

今日のGAEAは昼夜興行。
昼はシングル・タッグ挑戦者決定トーナメントとして行われ、
チャンピオンである里村選手は、トーナメントに出場しなかった選手同士のタッグマッチに出場。
里村明衣子,アジャ・コング対尾崎魔弓,KAORU(D−FIX)として試合が組まれた。

先にD−FIXが入場し、里村・アジャの入場を待つ。
アジャが入場してきたところで、ポリスがニュートラルコーナーからアジャに向かって、
ポリバケツを投げつける。これから行われる試合を予見させるような雰囲気が漂った。

そして、ゴング。先発は里村とKAORU。
しかし、KAORUはすぐに尾崎に交代。さらに尾崎はKAORUに交代する。
徹底的に里村をおちょくってみせる。
おちょくり終わったところで、ポリスが乱入し、2対3の変則タッグマッチの様相となっていく。

ポリスは積極的に試合に介入。
里村にはアトミック・ドロップにクローズラインやドロップキック。
その分、尾崎・KAORUの身代わりとして、技を受けまくるのだが。
そんな試合をエプロンで見つめるアジャは呆れ顔。
アジャの顔には『またはじまったよ』とくっきり浮かんでいるように見えた。

試合中盤、リング中央に立たされた里村の首を、
ニュートラルコーナー上に座った尾崎・KAORUがチェーンで締めつける。
業を煮やしたアジャがカットに入り、試合は場外乱闘へ。

アジャはこの場外乱闘から、今までのうっぷんを爆発させる。
場外乱闘に巻き込まれた伊東レフェリーが倒れるなか、
リング上では試合権利を持つ里村が尾崎にデスバレーボムを決めるもレフェリー不在。
そして、アジャはホールから立去った...と思ったら消火器を持ち出す。
デスバレーボムを受けて、
リング上で大の字になっている尾崎に消火器を向けたところで試合終了のゴングが鳴る。
結果はアジャの反則負け。『消火器使用厳禁』の後楽園ホール側からの通達に従った形。
あまりにも『生ぬるい試合』を続けるD−FIXに、アジャが下した決断だった。

試合として成立しなかったプロレス。
里村選手は試合を成立させようと頑張っているように見えたが、
アジャは気持ちを押さえられなかった。
『後楽園ホールルール』として反則負けになってしまったが、
『プロレスルール』はどこに行ってしまったのだろう。
もし、後楽園ホールから『ポリス乱入禁止』の通達があればD−FIXは反則負けなのだろうか。

試合後、アジャの『生ぬるい』発言に、『イイ事言うよ』と返した木村統括。
結果、夜の部の試合のカードは変更される事となった.....


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