2004年2月17日後楽園ホール

本日はセミファイナル、AAAWタッグ選手権試合。
里村明衣子・永島千佳代×植松寿絵・輝優優。

リング上は里村選手と輝選手で試合開始です。
試合開始と同時に、試合権利の無い植松選手は、場外から永島選手へチョッカイを出しに行き、
リング上では輝選手のレッグラリアートが里村選手に決まっていました。
挑戦者組は開始早々『場外戦』にでも持ち込むかと思いましたが、
植松選手のチョッカイはアッサリしたもので、何事も無かったように、
リング上で試合が展開されていきます。

今は試合が終わっていますから言えますが、
挑戦者組は最初から『場外戦』を試合の柱にしようとしていたんでしょうね。
最初は様子見といったところでしょうか。

序盤は里村選手がつかまり、やや挑戦者組のペースで試合が進みます。
素早いタッチワークと、相手の動きを予測した上での切り返しで、
里村選手を攻め立てていきます。

そんな中で、『場外戦』1回目が開始されます。
植松選手が里村選手を捕まえて立ち見席へ、
輝選手が永島選手を南席階段前通路まで連れ出しました。
リング上ではレフェリーの場外カウントが進む中、
両チームの選手はカウント17でなんとかリング上に戻ります。

すぐさま『場外戦』2回目を挑戦者組が挑みますが、
今度は場外カウントを数える間も無く、王者組はリング上へ戻りました。

その後、植松選手のメリケンサック?による里村選手への攻撃で、
挑戦者組が試合を決めにかかりますが決めきれず。
チャンスを逃したあとは、試合終了のゴングが鳴るチョイ前まで、
王者組のペースで試合が進んでいきました。

里村選手と永島選手の技を植松選手が受け続け、
見た目はグロッキー状態で「いつ試合が決まってもおかしくないな」と思って観ていました。
が、勝負というのはホント最後までわからないものです。

試合権利の無い里村選手と輝選手が場外でやりあっているところに、
大の字状態の植松選手をリング上に残し、永島選手が加勢して『場外戦』3回目開始です。

世の中には「3度目の正直」なんて言葉がありますが(「2度ある事は3度ある」もあるけれど)、
執念の差なのでしょうか。

場外カウントが進む中、試合権利のある永島選手がリングへ戻るところを輝選手が阻止し、
さらにその輝選手に里村選手が手をかけた右斜め前方で、
試合権利のある植松選手がリングに戻ろうとしていました。
当然、里村選手の視界に植松選手が入る訳で、体が反応してしまったと思いますが、
輝選手を放し、植松選手の阻止に向かいます。
さらにカウントが進む中、なぜか永島選手までが輝選手を引きずりながら、
植松選手のところへ向かい、4人が団子状態となりました。
結局、カウント19の時点で永島選手がエプロンから落下し、植松選手がリングイン。
なんともあっけない幕切れでした。

里村選手が植松選手のところに向かわず、輝選手を永島選手から引き離す事ができていたら.....
リング上では試合のペースを握っていましたし、リングアウト勝ちを狙わず(植松選手を阻止せず)、
リング上での決着に持ち込めれば、結果は違っていたかもしれませんが。

.....「こんな事もあるさ」と思う事にします(ハァ)



 戻る