携帯
泣かない
泣けない
鳴らない携帯
待つだけの時間が有れば
何度、あなたに電話をする事が出来ただろう。
待っている事への「愚かさ」の方が
打って出ての「玉砕」より柔らかい。
それが大いなる「誤魔化し」である事は
解りきっていて
それが単なる「無策」ではない事を
証明するには、頼りが無いけど。
私から掛けることなど出来はしない
掛ける資格など無い。
思いもよらなかった言葉が、
言って初めて「致命傷」に成るほどの
鋭利な言葉が、
出てしまった後に
突然、電話は切れた。
それが「デンパジョウタイノモンダイ」なのか「キラレタ」のか
確認しようが無くなった。勇気は無かった。
今は「三本」立ったアンテナは
物言わぬ私をただ見つめるだけだ。
その時、イキナリ光る携帯。。。