空白2(from.ゆーみん)
真っ白な雪景色。
光の反射が唯でさえ「くすんだ心」を照らし出す。
痛い、唯、痛い。
邪気の無い心を持っている「赤ん坊」ならともかく
今の俺にはこの「白さの輝き」は
見透かされているようで非常に心細い。
〜空白になれたら良いのに〜
「無」になって「気体」になって遠く、高い所から俯瞰できたら
この「白銀の世界」も捨てたもんじゃ無いんだろう。
しかし、俺の脚には「現実」という足かせが嵌められており
俺の心には「拭い切れない」無数の傷が残っている。
「空白」の心境に至るには余りに多くの犠牲が必要なのだ。
俺にそれは出来ないだろう
日常という「あまりにもクダラナイ」現実は
油まみれの自分には意外と心地よいものなのだ。
ただ、思う
〜空白になれたら良いのに〜
と。
思うだけで何も出来ないのだけれど。