夜空
靄(もや)のかかった夜
見上げるは「トカイノヨゾラ」
星なんか一つとして見えず
そんな俺は今日も後悔ばかりする一日を終ろうとしている。
「百万ドルの夜景」とは言えないが
光るは街の灯ばかり
地べたは光ってるのに
空にあるはずの星の光なんてまるで無く
ただ、地べたの照明を拾って
靄が「受動的に」光っているばかり。
…俺の心情風景だなこりゃ
自嘲的に口に出しても
聞くものは誰も無く。ただ、タバコの先端だけが
「…ジジ」
と俺を笑うかの様にかすかな音を上げるばかり。
こんな風にして終る今日一日
満天の星を探して
終る一日。
明日の晴れやかさを求めて
眠るだけの俺。
靄は濃さを増し
俺を包み込む。