北海道自転車の旅-01
十勝川の渡船
帯広の近くの豊頃町旅来(たびこらい)の国道には
今でこそ立派な橋がかかっていますが、
1992年頃までは
橋が無く、国営の渡船がありました。
左 渡船入口の標識 右 待合室と案内板
もっとも、車は「航送」不可能で、茂岩にある国道38号線を迂回
しなければなりませんでした。
でも、この渡船、自転車は「航送」可能なので、よく利用
したものです。
この渡船、国道であること、そして川も国が管理する十勝川
なので、国営です。
(当時の北海道開発庁)
また、「運航時刻」も決まっていて、
一日5往復運航されていました。
ただし、運航は近所の方に委託しており、また増水、悪天候のときは
「欠航」でした。
そんなときは、待合室横に赤旗が掲げてありました。
「出航時刻」が近づくと、「船長さん」が自転車だったか、バイク
だったかでやってきます。
(約10年程前のことを思い出して書いていると、忘れてしまった部分が
多いことに気付かされます。
船長さんのお名前が思い出せません。)
渡船に「車両を積載、出航準備」
船体には「開発局」と黒々と書かれ、確か「定員5名」と表記されていたように思います。
川にワイヤーが渡されており、それを伝わって「航行」するので、
動力はありません。
強いて言えば、船長さんの腕力が動力源です。
船長さんによると、乗客がいないときは「休航」で、
乗客が定員以上
のときは1回に何往復かするそうである。
ただし、用も無いのに対岸へ渡って戻ってくるという「乗客」(?)は
お断りと言っておられた。
当時、十勝バスの「大津」行きが運転されていて、
帯広から
バスで来ることもできたが、
対岸は新吉野駅(国鉄〜JR)まで
交通手段が無く、自転車旅行以外では
利用する機会がなかなか
無いように思えた。
1992年8月3日、最後の「乗船」になりそうだったので、
船長さん(キャップのおじさん)と乗客3名で記念写真
船長さん、今もお元気で過ごしておられますか?
対岸も砂利道(当時)
写真は、1989年と1992年に撮影したものを合わせて掲載しました。
十勝川の渡船おわり
北海道の旅メニューへ戻る
旅行記メニューへ戻る
大成鍼灸院 2001年8月
Ly-hk-01