北海道自転車の旅-02
根室の風景
学生の頃は、当時住んでいた新潟県から陸路北上し、
北海道まで自転車で走って行ったものでした。
しかし、何度も行くようになり、また就職したりで、
時間がなくなると
「目的の場所だけ走りたい」と思うようになるものです。
そんなときは、自転車を分解して列車や飛行機に持ち込むことができます。
(左) 分解された状態 これを袋に入れて持ち歩く(だから重い!)
(右) 装備にもよるが10〜20分で自転車の出来あがり。
いずれも1992年夏、根室市厚床駅前にて
さて、自転車で旅をするにあたって、自分なりにルールを定めている人
も多いようです。
私もその1人で、「走ったところが全てつながっていなければならない」
(島については、フェリーを認める)、
「初めて走るところのスタート地点は、必ず以前走ったところであること」
この2つです。
学生時代、特に北海道は縦横無尽に走り回ったので、
現在あるJRの駅は、ほとんどを起点にすることができ、便利です。
何度も走るうちに、社会人になり、時間が作りにくくなったのも事実ですが、
気に入ったところ、目標とする地域を3〜4日かけて走るように
旅の形が変わってきたようです。
国道や道道(北海道は県道ではない)から、
次第に砂利道を走ることが増えて
パンクも多くなりましたが、
こんな地平線が見える風景が展開して、立ち尽くすこともありました。
(この風景は「自然」ではありません。本来の姿は森だったはず)
風蓮湖畔の春国岱(しゅんくにたい)の砂地で
おにぎりを食べていたとき、
背後に気配を感じました。
子ぎつねがじっとこちらを見ているのでした。
脅かさないように、地面に寝そべって小さく見えるようにしたら、
安心したように近づいてきました。
慣れたところで、食事を再開。
おにぎりに興味があるようですが、野生動物に食物を与えては
いけません。
1メートル横にちょこんと座り、私達はしばらく時間を共有しました。
そのうち、好奇心旺盛なんでしょう、
自転車を覗き込んだりしていました。
そして、遊び疲れて、草むらに帰って行きました。
つづく
北海道の旅メニューへ戻る
旅行記メニューへ戻る
大成鍼灸院 2001年8月
Ly-hk-02