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今年が始まってひと月が過ぎようとしている。去年も走り続けたような気がするけれど、今年ももう走り出しているような状態だ。先週から暖かな日差しが日中に降り注いでくれるようになって、僕は苗の植え付けを進めたくてウズウズしている。ファーマーズマーケットへの出荷をしなければいけないのはわかっていても、あのお日様を受けて、暖かくて風のない状態の畑に身を置けば、苗の植え付けをしないのはもったいないと思うのだ。
昨日の日曜日には、宅急便出荷のほかは、ファーマーズマーケットへの出荷を1軒だけにして、苗の植え付けに特化した。キャベツの苗を畝の片側に植え付けていって、もう片側には玉ねぎの苗を植え付けた。玉ねぎとキャベツの混植である。この冬は、苗の混植を積極的に進めていて、キャベツとブロッコリーの間にニンニクを植え付け、カリフラワーとキャベツの間に春菊を、ほうれん草の畝に葉ねぎや青梗菜を、というような具合である。以前から大きな意味での混植はやってきていたのだが、ひと畝ごとに違う野菜を作付ける事が多かった。この冬はひと畝の中に何種類かの野菜を植えて、お互いの生育を促し、尚且つ虫の大量発生を減らす、という目論見を積極的に取り入れることにしたのだ。
リーフレタスは、レタスヒゲナガアブラムシが厄介である。外来種で、2005年頃までは日本に入ってきていなかった。苗を植え付けて、大きくなりだすとあっという間に飛来したアブラムシがアブラムシを産んで、大量発生する。だから、必ず不織布とネットの二重掛けをしてアブラムシの飛来から物理的に守るやり方をしてきた。そのやり方を秋に変更して、アブラナ科の小松菜などの間に飛び飛びで植え付け、不織布もネットも何もしないで植え付けた。多少のアブラムシが来たとしても、自然界のバランスによって大量発生しないように仕向ける方法に変えたのだ。それで駄目なら仕方がない、という開き直りだが、それが功を奏しているかどうか、虫は少ない。収穫量はまだ少ない。今後どうなるかは興味深いところである。
玉ねぎは、去年、極早生から早生までは普通に収穫できていたが、晩生の貯蔵種だけは大雨の影響を受けた。葉の具合が後半におかしくなって、小玉が多く、収量も少なかった。畝も玉ねぎの畝をいくつか繋げてしまったし。隣の畝の早生種の収穫は普通だったことから、大雨の影響と判断した。それを受けて、今年は品種ごとに離れた場所に植え付けている。60馬力トラクターの車輪の幅の広い畝で、玉ねぎは五条植えである。
昨日から植え付け始めた貯蔵種では、キャベツの片側に三条植えにした。これで今年の大雨に対して、どのような結果が出るかは楽しみである。また、混植にすることで、植え付けの楽しさも味わえる。植物同士、野菜同士がどのような会話をするのか、微生物たちや草たちとの関わりはどうなのか、それらをイメージするだけで楽しくなるのである。
植え付けのほかには、葉ものの種播き、夏野菜の種播き、じゃがいもの種の植え付けと目白押しだ。さらに確定申告の帳簿作業、笹竹や雑木の伐採も並行してやっている。こんなもの、すべてやるなんて不可能でしょ?と思えてくる有り様だ。
2025年1月27日