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 春、この時期を目安に正月明けから葉物の種を播いて準備してきた。春の端境期を葉物で豊富に、というのがここ十数年のスタイルである。そのために、エンドウ類の種播きもやらなくなった。春の端境期にエンドウ類や春キャベツばかりがファーマーズマーケットで出回る中、僕達はそれを回避して葉物をせっせと出す。エンドウ類の収穫にはかなりの収穫時間を費やすことになるので、他の収穫が疎かになってしまうことが要因の一つである。また、十年前までは多用していた機械椊えでの工夫から、春の葉物満載へと進化した経緯もある。今は全く機械椊えをしなくなったのだけど、春の葉物は一つの看板として残ったのだ。

 前置きが長くなった。その葉物が今年も畑に盛りだくさんになってきた。そのタイミングで、僕の白内障のレーシック手術である。葉物があるのに出荷できないのはなんとも歯痒い。日帰り手術とは言え、無理をするわけにはいかず、ゆっくりと休んでいる。連れ合いも、僕の病院への送り迎えと、少しの出荷で手一杯に近い。そこへ次女が大学を卒業して、引っ越して戻ってきた。座敷の一間を次女の部屋に割り当てる。それだけでも色々と手間である。次女は次女で、公立高校美術の常勤講師となるので、教育委員会やら学校やら市役所に出掛けて、手続きに奔走する。まだ免許を取ったばかりで車を持っていない。うちの車の保険はまだ35歳以上限定のままである。連れ合いの送り迎えの回数は、増えるばかりなのだ。

 右目の手術は終わって4日目、メガネはほとんど使用しないで生活できる。見るものは全て4Kという感じの世界に見える。野菜や野菜を茹でた料理などは、見るたびに美しさに感動を覚えるくらいだ。そのかわりに、埃や地面の松葉などの落下物が目について気になる。今までどれほどに見えていなかったか、ということにもなる。よく見えないことが、しっかり見ないという習慣へと繋がっていたのかもしれない。

 良いことばかりではない。まだ目の違和感は残るし、見えることで脳の疲れが倊増する。これで左目を手術したらどうなるのかが、まだイメージできない。焦点距離が40〜50cmくらいで、まだ変動するそうだ。カメラのレンズのようなもので、前後すればボケる。良いカメラのボケ味ほどボケないけれど、目を近づけて物を見るクセがついているので慣れない。機械の細かな修理や車の運転を考えると、遠近両用のメガネは作っておいた方がよさそうだ。左目の手術では、若干焦点を前目にしてくれそうなので、その結果を見て判断することになる。

 次女が社会人として在宅する世界と、僕の新しい瞳の世界が同時にやってきた。全く新しい世界を体験しているかのようだ。どうせ慣れたらなんということもない世界になるだろう?という予想される世界に早く到達して欲しいが、この新しい世界も存分に味わっておきたい。野菜がまたこんなに鮮やかに映えるのなら、ブログにもまた写真を掲載しよう、という気にもなってくる。去年、4Kテレビを入れたのは、目が見えにくくなって子供のサッカー動画を見やすくするためだった。その4Kの映像もまた、美しく見える。パソコンの画面も同様だ。いちいち感動するな、と言われそうだが、童心の世界を歩くのだ。

 

2021年4月2日


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