BSB in Japan

Black&Blue Japan Tour 2001 -- ライブレポメディア編


RPM LIVEWATCH - Backstreet Boys Black & Blue World Tour(新星堂RPM)
TOKYODOME LIVE REPORTS -- November 19th TOKYO DOME(東京ドーム)
_LIVE REPORT:Photo付き(Harry Me)
Review Backstreet Boys:Photo付き(VIBE)



RPM LIVEWATCH
Date: 2001. 11. 19(東京ドーム) / Source: MONTHLY FREE MAGAZINE 『 RPM 』 12月号(新星堂
BSB Black & Blue World Tour

2001年11月19日
待ちに待ったバックストリート・ボーイズの来日公演がついに実現!!いやホント待ったでしょ、みなさんも。編集部:鈴木もホント待ちました。思えば96年のデビュー・アルバムのプロモーション来日時、新星堂ユーザーのために渋谷池尻で行なってくれたファン・イベント(96年11月3日)、そしてRPMの取材(96年12月号掲載)から5年。限定300名のファン一人一人と丁寧に握手やハグを行い、フリーペーパーの編集者を相手に真剣に取材に応じてくれた彼ら。あのときの5人の少年たちが今、目の前で5万のファンを相手にこんなにも堂々としたパフォーマンスを見せてくれているなんて感激もひとしお。

今回の来日公演は、オリジナル最新作『ブラック&ブルー』をフォローするロング・ラン・ツアー。2001年1月22日のフロリダ/フォートローダーデールからスタートし、途中A.J.が、「alcoholism」の治療のため、中断をしているとはいえ、既に107回のステージを経て迎えた今回の初来日公演。磨きに磨かれた"完璧なステージ"を日本のファン達は体感できるってことです。

会場の東京ドームへ入ってまず、気がついたのは予想していたよりも遥かに大人のオーディエンスが多かったこと。東京ドームが5万人のティーンで埋まるとばっかり思っていたけれど、けっこうOLさんたちが多かったような気がする。普段から来日アーティストのコンサートを見慣れていて真・・・・・・・の見極めが利く"大人の音楽ファン"って感じの人たちが多かったのも、バックストリート・ボーイズの音楽が、しっかりと日本に根付いている証拠ではないだろうか。予定されていた開演時間を少しオーバーしたところで場内が暗転、私の席(ライト側スタンド、惜しくもファール!というキョーレツな場所)からはまったく見えなかったが、ステージ後方のスクリーンに地球が映し出され、その地球をめがけて5つの流星が衝突する映像とともに爆発音と閃光がステージを包むド派手なオープニング。黒のロングコートを身にまとい颯爽と奈落からせり上がってくる5人の姿を見るや否や会場のムードは一気に盛り上がる。その大歓声はドームの屋根を震わすほどだ。オープニングに続く1曲目は『ブラック&ブルー』からの「エヴリワン」、そして間髪入れずに『ミレニアム』のオープニング・ナンバー「ラージャー・ザン・ライフ」へとなだれこむスリリングな展開。そしてこの2曲が終わると早くも衣装を変えて「ノット・フォー・ミー」、この曲に次いで、ブライアン、A.J.、ニック、ハウイー、ケヴィンの順に一人ずつステージへ登場、来てくれたみんなに向けてのメッセージが挿入され(ケヴィンからは日本語で「待っててくれてありがとう」とメッセージ!)、ひときわ大きな歓声が沸き上がる。シングル・カットされている曲では、ブライアン、ニック&A.J.がフューチャーされることが多い彼らだが、ステージでは5人それぞれがすごくいいバランスでスポットが当たる演出がなされていて、グループとしての一体感が強烈に伝わってくる。このMCに続いて「ホワット・メイクス・ユー・ディファレント(メイクス・ユー・ビューティフル)」「イエス・アイ・ウィル」とムーディーな曲が続き、アコースティック・ギターのイントロで始まる「モア・ザン・ザット」へと。5人がいかにヴォーカル・グループとして成長を遂げたかがよくわかる好楽曲が続く。そして前半のハイライト、「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」ではイントロのフレーズが鳴らされた瞬間に会場がひとつとなり、自然に大合唱が湧き上がった。「クイット・プレイング・ゲームス」〜「君が僕を愛するかぎり」と次々にヒット曲が繰り出され、初期の超名曲「届かぬ思い[I'll Never Break Your Heart]」へと。正統的なR&Bマナーに則ったコーラスは絶品の一言。会場中でブルーのペンライトが揺れて、ロマンティックなムードを盛り上げている。この曲は前日に行なわれたファン・カンファレンスでもア・カペラで披露していた曲で、今後もずっとステージで歌い継がれていく名曲だろう。「ドント・ウォント・ユー・バック」のあと、メンバーが一人ずつマジックのようにステージ上の箱の中へと消えてゆき、これまた名バラード「ショ・ミー・ザ・ミーニング・オブ・ビーイング・ロンリー」「ハウ・ディド・アイ・フォール・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」を。そしてメンバー全員が寄り添うようにステージ前方に腰掛けて「タイム」を熱唱。「ジ・アンサー・トゥ・アウア・ライフ」では、メンバーが楽器を演奏、ニックがドラムを、ブライアンがギター、A.J.がコンガを担当。ひとしきりの喝采を浴びたあと、「オール・アイ・ハフ・トゥ・ギブ」〜「イフ・ユー・ステイ」(『ブーツィー・コール』サントラ収録曲)をメドレー風に歌ったあと、「シャイニング・スター」「エヴリバディ」「ゲット・アナザー・ボーイフレンド」とパワフルな楽曲を続け、盛り上がったところでお別れのあいさつ。既にこの時点で軽く1時間半は経過しているのだが、実にスマートでテンポのいいステージングでまったく退屈させない見事なコンサートだった。「ザ・コール」「シェイプ・オブ・マイ・ハート」で本編終了と思いきや、再び「ザ・コール」の演奏をはさみ、新曲「ドラウニング」で本当にステージ終了。アンコールを求める拍手や歓声が鳴りやまぬ中、東京公演初日は無事に終了した。

オーディエンスは満足感と「もっと見たい」、あるいは「もう一度見たい」と思う気持ちを胸に家路へとついた。彼女たちの笑顔を見て、改めて彼らがアメリカン・エンターテイメント界の頂点に立つグループであることを実感しつつ会場を後にした。

個人的には「エニホエア・フォー・ユー」「ゲット・ダウン」といった初期のナンバーや、「ザ・ワン」「パーフェクト・ファン」なども聴きたかったけれど、それは次回の来日公演まで待つことにしよう。(編集部:鈴木功)

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TOKYO DOME LIVE REPORTS
Date: 2001. 11. 19(東京ドーム) / Source: tokyo-dome.co.jp
November 19th TOKYO DOME

「BACKSTREET BOYS『BLACK & BLUE』 WORLD TOUR」日本公演。その初日を迎えた東京ドームは異様な興奮に包まれていた。「やっとBSBの本格的なライブが観られる!」という期待もさることながら、A.J.がアルコール依存症になりそのリハビリのためにツアーが約1ヶ月間中断されたり、クルーの一人が9月11日の同時多発テロで犠牲になるなどの困難に見舞われていたからだ。さらに世界は「戦争」に突入。「ほんとうにバックストリート・ボーイズ(BSB)は来てくれるのだろうか?」。そんな不安な気持ちで待ち続けてきたファンにとって、この夜を迎えた喜びは特別なものだった……。

そしていよいよショウの扉が開かれた。  巨大モニターには丸い地球の映像。そこに“隕石”が近づいている……突然、幾筋もの(ホンモノの)火の粉が空を切り、耳をつんざく爆音! 同時にステージ中央からスモークが噴き出す。いくつもの爆音が轟いたあと、ゆっくりと浮上する5つの影! ド肝を抜くメンバーの登場で、東京ドーム内は一瞬にしてヒートアップした。  オープニングは「EVERYONE」。ステージに舞い降りた“エイリアン”たちは、海に解き放たれた魚のように勢いよく踊りだす。A.J.の姿が見える。ニックが体を折り曲げながら、声を絞り出す……。それは“完璧な”BSBの姿だった。立て続けに「LARGER THAN LIFE」へと移り、3曲目の「NOT FOR ME」では早くも衣装を替えて登場。強烈な声援で東京ドームが揺れたような錯覚を覚えた。

3曲終えて演奏がやむと、ここでメンバーが一人ずつ挨拶。最初に登場したブライアンは「素晴らしい会場だね!」と感激の声を漏らし、「『BLACK & BLUE』CD、聴いてくれた?」と確認。客席からの反応に大満足してバトンタッチ。注目のA.J.が現われた。彼はゆっくりと一語一語を噛みしめるように「長い間、待っていてくれて、ありがとう。みんなの愛と、支えと、理解に感謝するよ」と誠実に語りかけた。ニックは「何を言おうか何度も何度も考えたけど……やっぱり言いたいことはこれだけ、I LOVE YOU!」。ハウィ・Dは「8年間も応援してくれて、ありがとう。今夜のショウを思いっきり楽しんでね。ゴッド・ブレス・ユー!」。  最後にケヴィンはメモを見ながら「タダイマ!」「ミンナ・マッテテクレテ・アリガトウ」と元気よく日本語でご挨拶。日本のファンがどれだけこの日を待ちわびていたか、すべてわかっているかのような5人の挨拶は、会場をあったかい空気で満たした。

そしてショウは第二幕に突入。スローなナンバーへと移る。「I WANT IT THAT WAY」では、こころに染み込むような歌声と美しいハーモニーが会場に響き渡る。モスグリーンのペンライトの灯りがアリーナから2階スタンドまで波打ち、客席からも歌声が返ってくる。客席とステージが完全に一つになった。  ブルーのスーツに着替えると、アコースティック・ギターをメインに「QUIT PLAYING GAMES WITH MY HAERT」、「AS LONG AS YOU LOVE ME」など、BSBのスタンダードをメドレーで繋いでいく。寂しげなコーラスで始まった「SHOW ME THE MEANING OF BEING LONELY」では、間奏の間にテロ事件で亡くなったクルーの顔がモニターに映し出された。ハウィが「9月11日の悲劇で犠牲になった彼のためにこの曲をささげます」と語りかける。そのコーラスは聖歌のような響きをたたえ、天にも届くようだった。  再び『BLACK & BLUE』の曲に戻る。「僕たちは9年間もずっと一緒にやってきたんだ。長い、長い“時間”だよね。この曲はその5人で一緒に作ったんだ」とブライアンが紹介したのは「TIME」。ステージのへりに並んで腰掛けコーラスを奏でる光景は、兄弟よりも深い絆を感じさせるものだった。

次の「THE ANSWER TO OUR LIFE」に入る前、ケヴィンからメンバーそれぞれが行う援助活動について説明。(心臓病で苦しんだブライアンは子供たちのために心臓手術の基金を設立し、ハウィは姉をLUPUSという病気で失ったことからLUPUS基金を設立。A.J.は糖尿病で苦しむ子供たちの援助を、ニックは環境問題などに取り組んでいる)  自らも環境保護の支援活動をするケヴィンは「子供たちのために、何世代にも渡って水と空気がきれいであるために」と話した。力強く、軽快な歌に合わせて、A.J.とニックが全身でドラムを叩き、ハウィはパーカッションのスティックを客席に投げ込んだ。

いよいよライブも終盤。「ALL I HAVE TO GIVE」「IF YOU STAY」「SHINING STAR」と進んだあと、ブライアンが頭に星条旗を巻いて登場。A.J.はなんと「闘魂」の鉢巻き姿! そのまま「EVERYBODY」、「GET ANOTHER BOYFRIEND 」と激しいダンスになだれ込む。曲中ニックが上着をステージ下にたたきつけると、会場の興奮は最高潮に達した。  その熱気のなか、がらりとムードを変えたのが「SHAPE OF MY HEART」。繊細なブライアンの歌い出しから、感動が体中にジーンと伝わってくる。A.J.がアリーナに降り、観客と握手を交わしながら歩く。ステージ上では他のメンバーがTシャツにサインをして、客席に投げ込んでいる。そんな心憎いファンへのサービスに、客席はさらに湧いていた。  そしてとうとうラストナンバーを迎える。最後を飾ったのは新曲の「DROWNING」。劇的なメロディーの余韻を残して歌い終えたメンバーは、互いに手を繋ぎ何度も手を振りながら、惜しむように姿を消した。ステージから噴水のように湧き上がった火花が、盛大にフィナーレを飾った。

約2時間で怒涛のように全23曲を駆け抜けたBSB。アルバム『BLACK & BLUE』を中心にしつつ、新旧織り交ぜた期待通りの組み合わせ、左右両サイドに伸びたステージを一杯に使ったパフォーマンス、大仕掛けの演出、繊細なハーモニーと大胆なダンス。メリハリの効いた構成でオープニングからエンディングまで息をつかせない完璧なショウだった。ヴォーカルの力はさすがだったし、全体を通じて一曲一曲を丁寧に扱う彼らの息づかいも聞こえてくるようだった。  BSBをよく知るファンにとっては「バックストリート・ボーイズ」が、いろんな困難から導き出した「答え」をこのステージに垣間見たのではないだろうか。A.J.の復帰を信じ黙って待ち続けたメンバーたちは、きっと5人で歌うことの意味を改めてこのツアーで噛みしめているはずだから……。  もちろんそんな事情を抜きにしても、壮麗でジェットコースターのようにエキサイティングだったBSBのライブは、だれもが最高に楽しめるものだった。この夜、東京ドームに集ったすべての人の胸に、その興奮と感動が刻み込まれたことだろう。(編集部:大島七々三)

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_LIVE REPORT
Date: 2001. 11. 20(東京ドーム) / Source: harryme.com
ライブレポート

ライブレポート#005 バックストリートボーイズ
BLACK&BLUE WORLD TOUR・11月20日(火)・東京ドームライブレポート

どうも白人ヴォーカル・グループ(特にボーイズ・グループといわれるもの)に対して、単なるアイドル!!という一方的な見方をする傾向が、多々あるように思う。BSBに関しても1STアルバム発売のころは、そういった見方も強かったし、実際、私自身もそう思っていたことは否めない。しかし、3RDアルバム『Millennium』あたりから、ただのアイドルではないぞ、という想いを持ち始め、最新アルバム『BLACK&BLUE』では、確信に近い想いになっていた。そして、この11月の初来日ステージで、それ以上の証明をしてくれたのだ。

 今年の1月22日からスタートした今回の“BLACK&BLUE WORLD TOUR”。日本でも男性R&B、ヴォーカル・グループの人気で、BSB最新ライブの模様がテレビなどで、いち早く伝えられたりしていた。しかし本物の生のステージは、テレビの画面からは見ることも感じることもできないものがあった。まるでユニバーサル・スタジオの小さなアトラクションのような、映像と特効を使った隕石落下シーンのオープニング。もうそれだけで場内からは感性とため息が漏れる。そこにイリュージョンのようにメンバーが登場してくるのだから、そのときの場内のドヨメキと歓声が如何ばかりだったかは、想像できよう。
 さすが2億だの、20億だのという、制作費がかかっていることが、頷けるショーの仕掛けの数々。場内は興奮しっぱなしという感じだ。
 見せるというエンタテイメントもさることながら、私が一番感心させられたことは、そのヴォーカルの存在感だった。良質な楽曲、サウンド・ワークの高さ、コーラス・ワークの素晴らしさということは、すでにCDから知ることができ、想像もしていた。ところが、そんな予想をはるかに越えて驚かされたことが、そう、一人一人のヴォーカルのキャラクターと、存在感の強さだった。セクシーな声のAJ、ワイルドな声のニック、スィートな声のハウイー。この3人はとても攻撃的な歌い方をする。一方、ラブリーな声のブライアンと、たおやかな声のケヴィンは、歌うことに対して、とてもジェントリーな感じがした。
 5人5様の声と、歌に対する2つの姿勢。そんな5人が生み出す個性が、見事な文様を描きながら織り成し、ひとつのドラマを歌い上げる。そんな彼らの歌う力、表現の強さに感動を覚えたステージだった。(文:河合美佳)

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Review Backstreet Boys
Date: 2001. 11. 20(東京ドーム) / Source: vibe-net.com

エンターテインメントという言葉を見事に体現

11月20日(火)
東京ドーム
理由抜きでとにかく楽しい。ステージングの派手さ、集客力とも、洋楽では久々に体験するスケールで、エンターテインメントという言葉を体現してくれたと言える一夜だった。
 正面の円形スクリーンに宇宙のCG映像が映し出され、小惑星が地球を直撃するとズーン!というボディソニックなSEとともに、花火が飛び、ほどなくして黒ずくめの5人のメンバーがスモークに包まれた柱に乗って華々しく登場。「Everyone」から、「Larger Than Life」へと、大歓声をも凌ぐ勢いで攻めてくる。正式な日本公演は初めてとあって、もう、ヒット曲三昧。ひときわ大きな喝采に包まれたのは、「I Want It That Way」「Shape Of My Heart」。入念なリハーサルを思わせる、息の合ったダンスもさることながら、彼らの真骨頂であるコーラスワークは身震いするほど見事だった。「Show Me The Meaning Of Being Lonely」では、先の同時多発テロで犠牲になったツアー・スタッフへの哀悼を示す。花火も火花も火柱も大放出。客席に降りたり、サイン入りTシャツを投げたり、至れり尽くせりのファン・サービス。それは頻繁な衣装替えの合間さえも忘れない。2050年のインタヴュー番組を想定したフィルムでは、老けメイクの5人に会場は大ウケ。一番人気は、だいぶぽっちゃりしてきたニック。女性ダンサー達とのちょっとした絡みにも客席から悲鳴が上がるのが、おかしかった。
 下積み時代を経てここまで上り詰めた彼ら。代わる代わる日本語を交えながら、観客への感謝、来日公演がようやく実現したことへの感激を素直に表わすMCでも随所に謙虚さがうかがえて、好感が持てた。そして美しいまでのチームワーク。一丸となってとことんファンを楽しませようという真摯な姿勢は、その満面の笑顔からも伝わってくるのだった。洋楽グループのライヴには珍しく客席がギッシリ埋まったBIG EGG。J-POP主導の今、このバックストリート・ボーイズのライヴが洋楽全体の活性化につながればと思う。(佐武加寿子)
    


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⇒ *The One ※ BSBinJapan2001