こんなに小さい(CDケースと比較）。
ちょうど時間に余裕のある、言い換えれば罪悪感をもたらすほど暇な時期を迎えたので、ささやかなネタでもしなければ…と選んだのがありきたりの食物ネタ。
これまでに闇鍋やマックネタ、断食、「怨」ケーキの作成など色々とやってきたが、本腰を入れてチャレンジをなさっているチャレンジサイトの方々、あるいは様々な事情によって危険な食生活をなさっている方々に比べるとこのサイトのネタ等は暇人の戯れに過ぎないだろう（断食もわずか2日だし）。
それを認識した上で今回にささやかなネタを出してみることにした。タイトルは「おにぎり生活」。
ルールはシンプル、食事は「おにぎり」のみ、間食不可、ただし飲料は自由（ただし、料理に含まれるものはアウト）。3/8～3/14の7日間で100個のおにぎりを食することを目標とする。まあ、食事は3日に1回だけ、とか1ヶ月単一食品を食い続けざるを得ない人から見ればたやすかろう…。
が…三角形の魔物は想像以上に強大だったことをこのレポの最初に書いておく。
毎回毎回、意気揚々としているのが初日というものだ。まして今回はただおにぎりを喰っていればいいだけの話…おにぎりを嫌いだと言う人は聴いたことがないし（中身に依るだろうけど）、私も米は好きだ。今回は冒険しない限り苦痛な食品に手を出す必要はないのだ。
まだおにぎりを生産できる体制になかったのでこの日は基本的にコンビニのおにぎりで済ませる。7日間で100個…1日平均14-15個といったところか。ちなみに今回、私に喰われて命を落とす哀れな100人のおにぎりに敬意を表して緯（いみな…死後に与える名、おくりな（漢字出ない…）とも言う）を付けていこうと思う。成仏してくれ、おにぎりよ。
1.…しゃけ（セブンイレブン） 「From Hell」
2.…とり五目（セブンイレブン） 「スーパーチキン」
3.…チャーハン（セブンイレブン） 「チャーハソ」
4.…ツナキムチ（セブンイレブン） 「Dr.K」
5.…ツナマヨネーズ（セブンイレブン） 「ジェノサイド」
はっきり言って名前は適当。朝から昼にかけて食べてみた5個。思ったこと…5個でかなりお腹一杯…。バランスを取るための生命線として買い込んだ野菜ジュースを飲むのも辛い。そして、カロリー表示を見てみると…200kcal以上！。1日15個食べると…3000kcalを超えるのか…。このままだと肥育されちまう。若干作戦を変更せねば。
6.…天むす（ミニストップ） 「オイルマン」
7.…とり五目（ミニストップ） 「ズムズム」
8.…とり五目（ミニストップ） 「スンスン」
9.…とり五目（ミニストップ） 「ずんずん」
7-9は小さいのが3つセットになっているのを購入（付属の漬物はやむを得ず廃棄）。とにかく小さいので数を稼がないとキツイ。7日間おにぎりだけ、というよりも7日間で100個という目的の方が厳しいことに気がついた。明日からはとにかく小さいおにぎりを自作せねば。残り91個。
初日を終えた時点でかなり鬱が入る。別に不味い物を食べていたり空腹になったりはしていないのに…。かなり甘っちょろく見えるネタだが意外と厳しいのか？
10.…照焼ソーセージ（セブンイレブン） 「肉太郎」
11.…焼きタケノコ（セブンイレブン） 「かぐやファイター」
最近のコンビニおにぎりの種類は豊富だなぁ。数を稼ぐために就寝前に2個。肥満街道一直線。
12.…梅茶漬け（自作） 「ウメノハナ1号」
13.…梅茶漬け（自作） 「ウメノハナ2号」
14.…梅茶漬け（自作） 「ウメノハナ3号」
米を炊いたのでいざ自作開始。梅茶漬けの素が余っていたのでご飯に混ぜ込んでみる。とにかく小さいのを作って数を稼がねば…どのくらい小さいかというと…（もう平気で画像を使用）
こんなに小さい(CDケースと比較）。
15.…チャーシューマヨネーズ（ミニストップ） 「ハシモト」
16.…牛ステーキ（自作） 「真・肉太郎」
17.…牛ステーキ（自作） 「真・肉太郎 改」
18.…牛ステーキ（自作） 「続 真・肉太郎」
19.…牛ステーキ（自作） 「さらば真・肉太郎」
20.…牛ステーキ（自作） 「真・肉太郎よもう一度」
外に出る用事があったので15を購入して数を稼ぐ。帰りがけに頭の中の3人の小人（定着化運動中）が
A「なんか、米じゃなくて肉が喰いたいねぇ…肉が。」
B「…何故に宿主は自由に肉も喰えないようなネタをやろうとするのだ…？」
C「病気なんですよ、病気。」
と、うるさいので異常に安いステーキ肉を購入。しかしそのままでは喰えない…よって無理矢理おにぎりにしてしまうことに決定。
焼けたステーキ肉とご飯とラップを持って食卓（ダンボール箱）へ。肉を切る、ラップにご飯と肉を乗せる、握る、喰う、を繰り返す。このパターンなら大概の料理が食えそうだ…って、それじゃおかずとご飯を別々に食べているのと大差ない気が…。でも、無理矢理握ったコイツは不味かった。ただの肉の無駄遣いに過ぎん。
21.…金平ゴボウ（自作） 「ウッドマン」
22.…ポテトサラダ（自作） 「ちゃれんじゃあ」
23.…ポテトサラダ（自作） 「ちゃれんじゃあII」
24.…金平ゴボウ（自作） 「パニッシャー」
野菜ジュース以外の野菜も採らなければ…ということで作成。金平は当然美味い。ポテトサラダはグチャグチャで不味い。明日改良してみよう。
25.…のど飴（自作） 「I'm Guilty」
問題作。なんか喉が痛いなぁ…のど飴を舐めよう…でもこれは間食か？ということで何でも握ってしまうことに決定。妖怪握り変化か私は。とりあえず握ってみた。
赤いのがのど飴。ロッテのフルーツのど飴（カリンエキス入り）を使用。
死ねる。
のど飴の味が意外なほどにご飯に浸透して薬ご飯に大変化。甘くて薬臭いご飯は何時間経っても嘔吐感から私を解放してくれなかった。闇鍋の時のリポビタンと言い、薬に近くて甘い物は他の食物と混ぜたら駄目だ。残り75個。
とにかくこの日は数を稼ぐことを決意。喰えるときにひたすら喰う。
26.…鮭茶漬け（自作） 「トミー」
27.…鮭茶漬け（自作） 「ヤンキー」
28.…鮭茶漬け（自作） 「クラウツ」
29.…鮭茶漬け（自作） 「イワン」
30.…鮭茶漬け（自作） 「ジャップ」
31.…金平ゴボウ（自作） 「real」
32.…金平ゴボウ（自作） 「サハギン」
33.…金平ゴボウ（自作） 「サスカッチ」
起きてからずっと喰い続ける。一つ一つは小さいのだが、これだけ喰っていれば常に満腹状態。外を見るとかなり春めいた良い天気だったので運動（自転車漕ぎだけど）も兼ねて外出。
34.…若鶏の竜田揚（自作） 「メシア」
35.…若鶏の竜田揚（自作） 「天獄」
36.…若鶏の竜田揚（自作） 「People Separated」
外出している間に空腹状態に。チャレンジ3日目にして気がついたのは、喰っていても満たされない飢餓感がある…というか、ずっと単一の食品を食っていると空腹になったときの飢餓感が凄まじいということ。ハラヘリ状態で町中のラーメン屋の匂いを嗅いだときは絶命しそうになった。
あぁ…麺類食べたい、暖かい汁物が飲みたい、揚げ物食べたい…それでも三角形の物体しか食べられないという事実が自分の血糖値を下げていく（気がした）。せめてもの…ということで鶏のカラアゲを買ってきて無理矢理おにぎりにする。これは美味かった。
37.…焼きポテトサラダ&ステーキ（自作） 「野望と無謀」
38.…焼きポテトサラダ&ステーキ（自作） 「ナンセンス君」
39.…焼きポテトサラダ&ステーキ（自作） 「同い年」
40.…焼きポテトサラダ&ステーキ（自作） 「無価値」
41.…焼きポテトサラダ&ステーキ（自作） 「無慈悲（ぶっとび）」
42.…焼きポテトサラダ&ステーキ（自作） 「The Fool」
失敗作シリーズ。昨日グチャグチャになってしまい不味かったポテトサラダを加熱して固めてみようとするも、マヨネーズが溶けるだけで余計にドロドロに。残っていたステーキ肉（1枚約100円）と一緒に握って詰め込む。「十代しゃべり場」を強制的に視聴させられるぐらい苦痛。
43.…若鶏の竜田揚（自作） 「ヘカトンケイル」
44.…若鶏の竜田揚（自作） 「サイクロプス」
45.…若鶏の竜田揚（自作） 「グラシャラボラス」
46.…若鶏の竜田揚（自作） 「だいだらぼっち」
深夜に数を稼ぐためにひたすら喰う。一個一個は不味くないのだが作業として食しているのでやはり苦痛。この量と具材ではフォアグラ状態だな。食事をおにぎりに制限することで逆に太ってどうする。残り54個。
4日目。この日もひたすら喰い続ける。米は自分の主食だが、基本的にそれ以外のものを食べてはならないというのがどれだけ厳しいかを知った。同時に自分がどれだけ飽食していたのかを。
47.…刻み穴子（自作） 「問題解決」
48.…刻み穴子（自作） 「針千本」
49.…刻み穴子（自作） 「アンタッチャブル」
50.…刻み穴子（自作） 「それで安心か？」
51.…刻み穴子（自作） 「アンチ後付け」
52.…刻み穴子（自作） 「作業君」
53.…刻み穴子（自作） 「あ～、俺には分かんねぇ。分かんねぇよ。分かんねぇってば」
54.…刻み穴子（自作） 「学歴の自己防衛」
55.…刻み穴子（自作） 「既製価値」
56.…刻み穴子（自作） 「リカオン」
「おにぎり」は自分が毎日食べても大丈夫な食糧ではないことを知ったが、ここで改めて毎日でも大丈夫な食糧を思い出した。自分は鰻・穴子の類が大好物であったのだ（金のかかる好物だ…）。スーパーで刻んだ穴子の蒲焼きが安売りだったので即座に購入、ご飯に混ぜ込んで握ってみる。
これは美味い。よって調子に乗って10個喰う。吐きそう、でも美味い、米が切れた。
57.…ねぎトロ（ミニストップ） 「matcha」
58.…エビマヨネーズ（ミニストップ） 「えびボクサー」
59.…よこすか海軍ドライカレー（サンクス） 「初月」
60.…真鯛みそ（サンクス） 「反動ブルジョワジー」
61.…紅鮭（サンクス） 「devastater」
米が切れたのでコンビニおにぎりを買い込む。やはり一つ一つが大きくて数をこなせない。60は1個160円もする高級おにぎり。美味かった。
60個以上名前を付けているとどんどん適当になっていくのが分かる（どれか元ネタ、分かる人はご一報を）。おにぎりの精に前三角絞めで殺されそうな名前もあるし…。明日はデザートおにぎりの開発に着手しよう。残り39個。
体調に変化が見られる…というか悪化した。胃もたれがする、腹が重い。無理矢理数を食べているのと野菜不足が原因か。野菜ジュースだけでは力不足か…。精神面ではもとからハードコアにテンパッているので変化はない。
62.…アジの竜田揚（自作） 「超・膝確」
63.…アジの竜田揚（自作） 「D-RAY」
64.…アジの竜田揚（自作） 「処刑される者とモノ」
65.…アジの竜田揚（自作） 「バラスト水」
66.…アジの竜田揚（自作） 「NHK」
食料品の買い出しにスーパーへ向かうが、全ておにぎりに出来るものが前提なので、並んでいる多くの食材の列は私にとっては前衛芸術と同様だ。4割引商品を中心に色々と買ってみる。竜田揚などの小さい揚げ物は超安定。美味いし握りやすいし。
67.…うまい棒・チーズ（自作） 「バルティ」
68.…うまい棒・チーズ＋醤油（自作） 「黙認」
ネット上では様々な意味を持つが、やはり幼き頃からの友、うまい棒。私はチーズ味が一番好きだったが、幼少時の周りの人間はチーズ味を嫌うものが多かった。スーパーで気の迷いからか購入。粉々に砕いてご飯に混ぜ、握ってみた。
微妙…味が薄い…。
二つ目は少し醤油を垂らしてみたが…あまり美味いモノではない。昔、山行中の食事でカレールーが足りなくなった時にカレースナックを粉々にしてカレー粉の代用にしたことがあったのだが、そう上手くはいかないもののようだ。
69.…アジの竜田揚（自作） 「賭博って何時から合法になったんだ？」
70.…アジの竜田揚（自作） 「学バル」
71.…アジの竜田揚（自作） 「消費期限切れ」
72.…金平ゴボウ（自作） 「まとも君」
73.…金平ゴボウ（自作） 「$奴隷」
74.…金平ゴボウ（自作） 「WAR GAME」
朝昼夜問わず喰っているので、既に食事時が何時という概念は消失した。腹にスペースが空いていそうだと思ったら握る、喰う。4割引のアジの竜田揚がピンチ。
75.…桜餅（自作） 「アンチ萌え文化」
76.…桜餅（自作） 「アウト オブ 人生」
甘い物が食べたくなったので実験。スーパーで桜餅（2個入り）を発見したので試してみることにした。
違和感ない。普通の食い物。
もともとモチ米で作った桜餅をウルチ米で包んだだけなので、味に大きな変化は見られない。ウルチ米のツブツブ感が逆に良いかも知れない。もう作ろうとは思わないが。
二次元ヲタの癖に「サクラ」という言葉に拒絶反応が出る私は一体？あと、何故かパッヘルベルのカノンが町中で聞こえてくると虫酸が走る。誰が私にこんな属性をインプットしたのだ？
77.…アジの竜田揚（自作） 「Acid Bomb」
吐き気をこらえてラッキーセブン。残り23個。
いよいよラス2日。そして残りは23個と若干余裕が有る状態…が、私の心と体は崖っぷち。しかも、谷底に何故か竹槍とか設置してあったり。地球の裏側で蝶が羽ばたいた時の風圧で崖から転落するだろう（バタフライ効果の意味が違うな…）。
78.…アジの竜田揚（自作） 「ニュースキャスター」
79.…アジの竜田揚（自作） 「イラネエ」
80.…金平ゴボウ（自作） 「牛鬼突」
81.…金平ゴボウ（自作） 「YOYOYO」
82.…醤油ラーメン（ミニストップ） 「固執」
83.…焼豚チャーハン（ミニストップ） 「コピィロフ」
84.…とり五目（ミニストップ） 「デスクリムゾン」
85.…とり五目（ミニストップ） 「デススロットル」
86.…とり五目（ミニストップ） 「デスマスク」
87.…和風ツナマヨネーズ（サンクス） 「FUCK'N NATION」
何て言うか…このレポートを読んでいる人と同様に、感想書く私もダレてきた。それ程におにぎり。三大デス様（つまりサターン三大クソゲー）の名前付けたりしてるし。87はどの辺りが和風？というかツナマヨネーズをどうすれば和風？醤油はデフォルトだろ？
88.…金平ゴボウ（自作） 「Abandon me」
89.…金平ゴボウ（自作） 「斜め前向き」
90.…鰻蒲焼き（自作） 「午後二時の戦争で」
91.…鰻蒲焼き（自作） 「二万人が死んだ」
92.…鰻蒲焼き（自作） 「団結と題目はそれを止めない」
93.…鰻蒲焼き（自作） 「必要なのは」
94.…鰻蒲焼き（自作） 「個人とその意志だ」
タスケテー、タスケテーって程におにぎり。2割引鰻蒲焼き（200円）で一気に5個稼ぐ。これで最終日は楽が出来る…残り6個。
ミニおにぎりを大量生産してきたおかげで残り6個で最終日を迎えることが出来た。もう既に解放感と訣別すら感じ始めている7日目。
95.…辛子明太子（セブンイレブン） 「バランシーン」
96.…いくら（セブンイレブン） 「ライダーパンチ」
97.…新巻紅鮭（セブンイレブン） 「増長」
98.…とり五目（ニューデイズ） 「鈴鹿」
99.…エビ天むす（ニューデイズ） 「insanity」
100.…ひじき（ニューデイズ） 「無題」
一気に100個目まで。終焉に相応しいモノを手作りするべきだったのかもしれないが、所用で外出する必要があったため、コンビニおにぎりに。何故か100個目は「ひじき」。終わった…。100個食べきっただけでなく本当に1週間おにぎりとお茶と野菜ジュースだけで過ごした。
…おにぎりの中身は自由とは言え…漬物の一切れさえも許さぬこの生活、意外と、そして必要以上に阿修羅道。そういえば、この1週間、箸でモノを喰ってないや。とりあえず暖かい味噌汁が飲みたい…。
…何でこんな生活をしたんだって？…考えたら負けだ。