白馬鑓温泉
２２日２２：３０に自宅を出発２４：００到着予定でしたが途中睡魔に襲われ１時間ほど仮眠し２５：００に無事猿倉駐車場に…ビール飲んで寝ました…が、ウキウキして寝れない！小学生の時に経験した遠足の前日みたいな気持ちでした。
２３日６：００に目覚ましをかけましたが５：３０に目覚めました…いったい何時間寝たんやろ？いつもと違い身体が重い！寝不足か？準備をして登山口の猿倉荘で登山届を出し７：２５濃霧の中出発です。少し肌寒いのでアクリル１００％の長袖シャツを着て出発しました。曇り空で時折霧雨が…しかしカッパは着ませんでした…他の登山客は着てましたが…。
他の登山客は林道を直進していき大雪渓方面へ歩いて行きましたが私は鑓温泉方面へ…登山道脇にはトリカブトがたくさん咲いていました。
登り始めて２０分…暑い！この服は失敗やぁ〜…脱ぎました。いつものＴシャツとベスト姿に変身…超快適！しかし寝不足のせいで足が重い、おまけに霧で景色も見えない、んで登山道も水浸し…靴ドロドロやん。小日向コル…真っ白！
霧の中を進む事３時間大きな沢の音が…しかし音だけで景色は見えません。じっと目を凝らすとかすかに水の流れが・・・しばらくその場で休憩、するとどんどん霧が晴れ沢が姿を現しました！この沢には橋が架かっており霧が晴れなければ見えなかったでしょう…ちなみに私の前を歩いていた人は橋を渡らず沢の中を歩いて渡ったそうです。
次の沢あたりで雲の隙間から太陽が…雲はかなり薄い…このまま雨も降らなければいいのですが…ん？この匂いは…ふと顔を上げると霧の中に鑓温泉小屋が…１１：２０に到着。テントサイト横には新しく足湯が造られていました。
８００円のビールを飲みながらテント設営し昼飯食って温泉へ…超気持ちいい！温泉から上がりお昼寝！３時ごろからレポート作成。晩飯前にもう一度温泉へ…秘湯は最高！
１７：４５から食事の準備…今回の山行ではもう一つのやりたい事が、それは干物を焙りながら酒を飲む事です。スルメとアジにスコッチウィスキー…なかなか合いますよ！晩飯はカツ丼とポタージュスープとベーコンフランスパン…満腹！あぁ晴れてたら星見れるのに…おやすみ！
２４日５：３０起床…さすがに山の中、気温は１０℃ぐらい…トイレを済ませ出発の準備…朝露と夜少し雨が降ったせいかシュラフの表面が湿ってる…。朝食を済ませザックに荷物を詰め込んで…だんだんと青空が出て来ました。７：２０に鑓温泉小屋を出発…沢には残雪が・・・尾根まで３時間の登りです…
また長袖シャツで出発しましたが途中でノースリーブシャツに変身！相変わらず霧で景色が見えない…“ここから気合を入れて一歩一歩”の看板が…鎖場です。雨で滑りやすくなっていたので慎重に一歩一歩進みました。
霧の晴れ間から見える紅葉には秋の訪れを感じました。稜線が近づくにつれ霧も無くなりすばらしい景色を見ることが出来ました。
出発から２時間２０分で稜線に…げぇぇ〜、富山県側から物凄い風が…秋を通り越して冬が来たぁ〜。長袖に変身＆ヤッケも着ました。穂高連峰が綺麗に見えてます…尾根歩きは強風がきつく辛かったぁ…。
尾根道の右が長野県、左が富山県・・・ここが天気の境目か…長野は雨雲が垂れ込めているのに富山はいい天気！
まずは鑓ヶ岳をピークハント。山の斜面は秋色にそまりかけていました…遠くには黒部ダムも見え放水も確認でき反対にはこれから向かう白馬岳が見えています。
次に杓子岳をピークハントし頂上小屋を目指します…道脇に可愛いお花が…これってリンドウ？
１３：００に村営頂上小屋に到着。ビール片手にテント設営…するとポツポツと雨が…急いでペグを打ち込んだら地面が硬くて２本曲がりました。昼飯を食べながら雨がやむのを待っていましたがなかなかやみません…
１５：００になってようやく雨が上がり白馬岳に向かいました…３０分で行けるのでカッパも持たず軽装で行きました…これが失敗！山頂までは雨も降らずに到達出来たのですが写真を撮ろうとしたらまたも雨が…それも結構大粒！シャッターを押し急いで帰ろうとしましたが、登山客がいたので一枚撮ってもらいました…ダッシュで途中の白馬山荘のレストランへ…温かいコーヒーを飲みながら小雨になるのを待ちましたが、やまない…仕方ないので山頂小屋までまたダッシュで帰りました。
急いでテントにもぐり込むと５分でやみました…なんでやねん！晩飯前に干物を焙ってビールを１本…旨い！これで温泉があったら天国やのに…と、また雨が…もうやまない…今回もテントの中で晩飯の支度を。ラジオ聴きながらレポート作成。明日は白馬大雪渓です…楽しみやぁ！ほな早いけど寝ます。あっ、雷や…
２５日朝方まで結構な雨が降ってました…今年から始めたテント泊での秘湯巡り…３回行って３回とも暴風雨！“３度目の正直”が“２度ある事は３度ある”になってしまいました。まぁ自然には逆らえません。今朝はフランスパンとコーヒー…焼網で焼くと美味い！初日につまはじきされたアクリルの長袖シャツも息が白くなる頂上小屋では大活躍…スキー帽子も持ってきて正解でした。しかし雨の中での撤収はいややなぁ〜。７時に雨がやみました、一気に撤収＆出発！
雲行が怪しいのでカッパを着て下山しました、が…超動きにくいので３０分で脱ぎました。霧雨の中、足場も悪く滑りやすいので慎重に進みました。上りの登山者も多く道を譲りながらの下山です。しばらくすると大雪渓が見えてきました…もっと凄いのかと思っていましたが秋にもなるとかなり崩れて小さくなっていました。ずーっと雪渓の上を歩くのかと思っていましたが空洞化しており危険なので雪渓の横の岩場がルートになっていました。
唯一雪渓の上を歩くポイントに来ると他の登山者は軽アイゼンなしで渡っていきます…ゆっくり歩けば大丈夫と言われましたがせっかく持ってきたので装着しました。
約２００ｍの雪渓歩きです…中間地点で写真を1枚、立ち止まると寒い。今度は雪渓歩きの出来る山開き直後ぐらいにに訪れたいなぁ〜。軽アイゼンのおかげで無事大雪渓も転ばず通過出来ました。
後は白馬尻小屋を目指してひたすら降下…１０：２６に到着、頂上小屋で少し濁った雪渓の雪解け水を汲んできましたが一滴も飲まず、喉が渇いていたので350円のCCレモンを一気飲みして林道終点を目指しました。１０：５２に林道へ到着…看板を見たらしょんべんがしたくなり立ちション…失礼！
後は一気にペースを上げてゴールを目指しました。１１：２０楽しかった山行の終了です。今回も悪天候に見舞われましたが転倒もせず怪我もせず無事に帰って来れました良かった良かった！ただ一つ心残りなのは頂上小屋で満天の星空を見れなかった事ぐらいかな…また来年チャレンジします。
最後の締めはやっぱり温泉でしょう！猿倉から一番近い白馬八方温泉“小日向の湯”（￥５００）でさっぱりして帰路につきました。
