散髪
(昭和59年書)
家内に散髪をしてもらうようになって、はや三年になる。
煙草を止めた時期と同じ頃だと思う。
何時もの行きつけの床屋で勘定をする時、予期せぬ値上げで驚いた事があり、予め値上げの予告か掲示でもしてあるのが普通なのに、僅か2,3百円の値上がりであったけれどもいかにもお客を小馬鹿にしているので、もう床屋へは行くまいと思って家内に厄介になっている。
その時に購入した理髪バサミも三千円ぐらいだったので、もう充分償却されている訳だ。
座敷に新聞紙を幾枚も広げて、丸椅子を持ち出して風呂敷でエプロンをしてチョキチョキと作業をしてくれる。
オール鋏仕上げだから上等である。
技術の方は整形、整髪はプロのようにはできないけれど、むさくるしい頭は解消できるし、この頃はなかなかの腕で鏡に写してもサッパリしていてマアマアである。
私につられて家内の方も美容院へ一年に一回かニ回ぐらいしか行かない。
こちらの方はお手伝いできない。
この頃は家で散髪する人が増えているのか、道具の良いのが出回っている。
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